「睡眠」「栄養」「運動」で最も重要なのが「睡眠」なワケ
40分の睡眠不足を取り戻すのに3週間かかる
最近は「睡眠」「栄養」についてセミナーすることが増えてます。
睡眠、栄養、運動の3つが整うことが心身の健康につながりますが、
優先順位で言えば「睡眠」が最重要です。
運動指導する立場ですし、運動が一番と言いたいところですが、
健康に一番関わるのは「睡眠」と言わざるを得ないです。
というのも、
1日食生活が乱れても、
1日運動をしなくても、
翌日の体に与えるダメージは知れてます。
けれども、
1日の睡眠不足が翌日に与えるダメージは想像以上です。
睡眠不足、正式には「睡眠負債」と呼ばれるものですが、
40分の睡眠負債を取り戻すのに3週間かかると言われています。
睡眠は大人で8時間、子供であれば9時間は必要と言われており、
6時間未満になると様々な不調が出ると言われています。
つまり、何がなんでも死守したい6時間ではなく、
5時間20分しか寝れなかった日が1日あれば、
その不足分を取り戻すのに3週間かかるという計算です。
眠気=アデノシンの量
起床後、アデノシンという物質が徐々に体内に溜まり、
アデノシンが体内にMAXになるのが起床後12~16時間と言われています。
そして、体内にアデノシンがMAXになった状態が最も眠たい状態です。
つまり、7時に起床したら19~23時の時間帯のどこかでMAXに眠気がきます。
普通はこのタイミングで眠ってしまうのですが、
このアデノシンを遮断することができ、眠気を吹き飛ばす「すごいヤツ」がいます。
それが「カフェイン」です。
カフェインを体内に入れると、アデノシンを遮断し、眠気を吹き飛ばしてくれます。
ただし問題なのはアデノシンを「遮断」しているだけで、
「除去」しているわけでないので、体内にアデノシンは残ったままです。
ですので、カフェインが切れて溜まっていたアデノシンを脳が再確認すると、
以前よりもはるかに強い眠気がきます。
それでまたカフェインを入れて眠気(アデノシン)を遮断する。
ここにタバコ(ニコチン)を入れれば、さらにアデノシンを遮断することができます。
これを繰り返すことで、
「カフェイン中毒」「ニコチン中毒」「慢性的な睡眠不足」
の最悪のトライアングルの出来上がりです。
慢性的な睡眠不足がカフェインで抑えられなくなったときに、
「脳卒中」「心不全」「糖尿病」「高血圧」を発症したり、
アルツハイマーになったりします。
日本人は慢性的な睡眠不足の方が多いですが、
睡眠を軽く見ていると、ダメージは年々蓄積してきます。
自分自身も最近は8時間は寝て、
残された16時間でがむしゃらに仕事をする、
というスタイルにしています。
体も健康だし、仕事も早く終わります。
仕事が終わらない人ほど、
しっかり寝て回復した体で仕事の生産性を高めることをお勧めしたいです。
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