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「運動は毎日するべき?」のこたえ

「運動って毎日した方が良いんですか?」

この質問よくいただきます。

運動を始めた人がまず気になることですよね。

答えとしては

「毎日した方が良い運動」と「毎日してはいけない運動」

があります。

わかりやすく解説します。

毎日した方が良い運動「ストレッチ」

ストレッチの目的としては

柔軟性向上
疲労回復
ケガ予防

など様々。

その中でも一番大切なのは

「お仕事や生活で崩れた体をリセットする」

という役割。

社会人で

体をバランスよく使っている人なんて

ほとんどいません。

座りっぱなし
立ちっぱなし
しゃがみっぱなし

など体の使い方はだいたい決まってきます。

体の使い方がパターン化すると、


ひざ

など、一定の部位に負担がかかります。

これをそのままにしておくと

痛み
動きにくさ
姿勢の崩れ

につながります。

だからこそ、

その日の負担はその日に取り除きたい。

その作業が「ストレッチ」になります。

ストレッチは

「毎日やっても良い」

というより

「毎日やるべき」

なんです。

タイミングとしては

「お風呂上がり」「就寝前」

がベストです。

さらには

「朝」「起床後」

に行うのもオススメです。

毎日やってはいけない運動「ウエイトトレーニング」

ダンベル、バーベル、マシンなど重りを使った筋トレを

「ウエイトトレーニング」

と呼びます。

ウエイトトレーニングとよく比較されるのが

腕立て伏せや腹筋運動など、重りを使わない筋トレ。

これを「自重トレーニング」と呼びます。

筋トレも大きく分けて2種類あります。


で、

どちらの負荷が大きいかといえば

重りを扱う「ウエイトトレーニング」です。

「ウエイトトレーニングの翌日は筋肉痛で体がバリバリ」

そんな経験をされた方もいるかもしれません。

負荷の大きいウエイトトレーニングを行うことで

筋肉を一度破壊します。

で、

その破壊された筋肉は適切な休息(24~72時間)と

適切な栄養(タンパク質など)を補給することで

以前よりも筋肉が強く、太くなります。

これを専門用語で言うと

「超回復(ちょうかいふく)」

と呼びます。


ということは、

適切な休息を入れないと

筋肉は回復しきらないことになります。

つまりウエイトトレーニングを毎日行っても

効果は出ない。

効果が出ないだけでなく、

筋肉がどんどん傷つくばかりで

ケガにつながります。


回復の早い筋肉とそうでない筋肉があるので、

どれくらいの感覚を空ければ良いのかは筋肉の部位によりますが、

ざっくりいえば「中2〜3日」が理想です。

月曜にウエイトトレーニングしたなら、

次のウエイトトレーニングは

「木曜」もしくは「金曜」になります。

こう考えると、

ウエイトトレーニングは

だいたい週2日ペースになります。


「スポーツ選手やボディビルは

毎日ウエイトトレーニングしてるやん」

という意見もいただきますが、

これはトレーニングしてる部位を毎日変えてるんです。

月曜は「胸」
火曜は「背中」
水曜は「下半身」
木曜にまた「胸」

という具合で、

毎日ウエイトトレーニングはしてるけど、

同じ部位は中2~3日空いてる。

というからくりです。


ちなみに自重トレーニングなら毎日でもOK

負荷は大きくないですから。

体型を変えるならウエイトトレーニングのような

負荷の強い運動が必要

日常生活で必要な筋力や姿勢を維持する筋力

これくらいなら自重トレーニングで十分です

ご自身の目的に合わせて

ウエイトか自重を選択してください

どちらでも良い運動「有酸素運動」

最後にジョギングやウォーキングなどの「有酸素運動」について。

「運動は有酸素運動しかやらない」

という人は毎日行った方が良いでしょう。

「筋トレもストレッチもしてる」

という人は週2〜3日で十分です。

僕自身は後者のタイプです。


有酸素運動の目的としては

「体力(スタミナ)アップ」

です。

「痩せるために有酸素運動」

というのは、実は効果はあまりありません。

痩せるには

「基礎代謝を上げて脂肪を燃焼する」

を上げることが大切です。

基礎代謝を上げるには「筋肉量」を増やすことが大切

筋肉量を増やすには「筋トレ」なんです。

有酸素運動では筋肉量は増えません。

だからこそ痩せるには有酸素運動は不向きなんです。

そもそも体重を落とすなら「食事」がもっとも重要ですが、

この話はまた別の機会に。


ここでとても大切なお話。

「有酸素運動しかしない人は毎日した方が良い」

と言いましたが、実はリスクもあります。

お客様でよくあるケースが

ひざが痛い
腰が痛い

と言う人ほど、毎日ウォーキングしてるんです。

ストレッチで疲労回復させないままウォーキング
筋力がないまま悪い姿勢でウォーキング

健康のためのウォーキングが
体を壊す原因になっていた

実際にこうゆうケースって非常に多いんです

ウォーキングやジョギングで

股関節や肩甲骨が大きく動くわけでもないし

筋力がつくわけでもない。

じゃあウォーキングやジョギングの良さって何?

と言われると

「メンタル面」

への影響です。

ランナーズハイのように

有酸素運動ってメンタルに「快感覚」を与えてくれます。

セロトニン
ノルアドレリン
ドーパミン

など、運動によって様々なホルモンが分泌されます。

有酸素運動は特にそれを感じ取りやすい。

逆を言えば有酸素運動は「中毒性」があるんです。


「疲労困憊でも毎日走らないと気がすまない」

と心も体もカラカラになってても走ってる人、いますよね?

これは中毒なんです。注意が必要です。

まとめ

色々と話しましたが、

健康のための運動なら

・毎日のストレッチ
・週2〜3のウエイトレーニング
(もしくは毎日の自重トレーニング)
・週2〜3のウォーキング
(もしくはジョギング)

これが僕の最適解です。

めんどくさいですよね(笑)

めんどくさいからこそ

ストレッチだけ
筋トレだけ
ウォーキングだけ

にみなさんなりがちなんです。

けれども

健康のために何をすべきか?

と聞かれたら

めんどくさいけど色々やるべきなんです。


こうゆうことが一人ではできないからこそ

それをサポートする僕らのような

パーソナルトレーナーがいます。

「めんどくさいけど必要なこと」

運動を一言で表すとこうなります。


「めんどくせーな」

と思いながら毎日運動しましょう。


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