星の数を気にするのか、しないのか‥それが問題だ！

最近旅行をしていて、つくづく便利な世の中になったと思った。スマホの登場で目的地の情報はもちろん、交通手段や宿泊先、食事処まで、いつでもどこでも必要な時に必要な情報を手に入れることができる。おまけに星の数のおかげで、良し悪しも何となく想像しやすい。

先日スペインに行った時のこと。大まかなプランはたてていたが、食事場所については調べていなかった。というのも、行動範囲内に食事をする場所がたくさんありそうだったので、散策がてら店の雰囲気とメニューを見て決めたいと思ったから。それと正直、スマホで店探しをするのが面倒になっていたのもある。

そろそろ夕食を！と食事場所を探し始める。しかしちょうど夕食時で、ちょっといいなと思う店はすでに混んでいる。待つのは苦手だし、早めにホテルに戻りたいので、スペインっぽい料理が食べられつつ、すぐに席に案内されそうな店を探す。ウロウロしていると条件に合う店があった。少しお客さんはいるものの、混んでいない。夕食時に空いている店というのもどうなのかとも思ったが、今回ばかりは仕方ない。
意を決して入店。店員は、スペイン語もできない不慣れな観光客の私たちに、優しく接し気を配ってくれた。一通り食事を楽しみ、私たちが帰る頃には少しお客さんも増えていた。この店にして良かったと、お腹も心も満たされて店を後にした。

帰国後、旅の思い出を整理していて、ふとこの店の名前が気になった。地図アプリで足取りを思い出しながら調べてみると、あったあった。あれ？店の名前の前に星の数が目に飛び込んできた。星少なっ！口コミはほとんどがネガティブなもの。う〜ん。あのときは不満なく店を出てきたはずなのに、今さらちょぴり残念な気持ちになる。そしてふと考える。もし、店に入る前に口コミを見ていたら、私はこの店に入っただろうか？と。状況からして入っていたかもしれないが、印象はだいぶ違っていたかもしれない。先入観を持たずに入った結果、私は満足した。それで良し！

食事場所などは事前に調べていけば、効率も良いし失敗のリスクも減らすことができる。せっかく行った旅先では特に失敗したくない。でも国内外問わず（特に旅先で）印象に残っている良かった店って、下調べせずに入った店が多いことに気がついた。
これも旅の醍醐味⁉︎