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従業員サーベイの活用方法②リモートワーク下でのメンタルケア

「従業員サーベイを導入したものの上手く活用できない」という声をよく聞きます。従業員サーベイはあくまで組織・従業員のコンディションを見える化するツールですので、従業員サーベイを導入しただけで会社が良くなるわけではありません。むしろ、従業員は会社の良い変化に期待してサーベイに回答するため、サーベイ後に適切なフォロー(活用)をしないと、逆に従業員のモチベーションが下がってしまうことにも繋がりかねません。

従業員サーベイの活用方法について、今回はリモートワーク下でのメンタルケアの視点からご紹介します。

1.従業員サーベイとは

組織や従業員の状態を様々な視点(エンゲージメント、モチベーション、幸福度、従業員満足度など)から調べるアンケートツールです。従業員サーベイを上手に活用することで、従業員のことを理解し、組織の課題を発見し、解決策を講じることができます。

2.リモートワークの課題

長引く新型コロナウイルス感染症への対応でリモートワークを実施する企業の割合は高止まりしています。東京都の調査によると、都内企業(従業員30人以上)では2021年5月時点で64.8%の企業がリモートワークを実施しています。

感染防止以外にも様々なメリットが指摘されているリモートワークですが、一方で、その弊害の一つとして「従業員のメンタルヘルスケアの難しさ」が指摘されています。

厚生労働省が2020年9月に実施した調査では、新型コロナウイルス感染症の拡大により、半数程度の方が何らかの不安等を抱えていることが分かりました。また、不安の対象として最も割合が高かったのは「自分や家族の感染」でしたが、それに続く項目として「自分や家族の仕事や収入」「家族、友人、職場などの人間関係の変化」が挙げられており、企業として従業員のメンタルヘルスケアがより一層求められる状況となっています。

しかし、月刊総務が2020年9月に実施した調査によると、総務担当者の73.3%が、「リモートワークの方がメンタルケアが難しい」と回答しており、コロナ前よりもメンタルケアが必要にもかかわらず、コロナ前よりもメンタルケアが難しい。という状況です。

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3.従業員サーベイの導入によるリモートワーク下でのメンタルケア

コロナ禍のリモートワークで社内コミュニケーションが制限された結果、従業員が自身の気持ちを周囲に伝えられずにメンタル不調に陥りやすくなっただけでなく、企業サイドも従業員の声を聴くことができないためメンタル不調者を見つけて早期に対応することも難しくなっています。

そこで、リモート環境でも実施可能な従業員サーベイをメンタルケアツールとして活用することで、従業員が自身のコンディションを会社に伝えられるとともに、会社が従業員のコンディションを把握し適切な対策を講じることができるようになります。

また従業員サーベイには従業員個人へのフィードバック機能がついているので、従業員が自分の状況を客観視してセルフケアを進める(メンタル不調を防止できる)こともできるようになります。

リモートワーク時代におけるメンタルケア対策として、従業員サーベイを活用してはいかがでしょうか。

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