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恋模様に時代を感じる。

見ているうちに「これは時代を感じるドラマだなぁ」と感じ始めています。

女性3人の結婚と恋を描いたドラマ『恋する母たち』に登場するのは、夫が浮気相手と駆け落ちしてその先で(夫が)記憶喪失になってしまった女性「木村佳乃さん」と、夫との関係は円満なのに会社の部下と不倫関係に落ちてしまう「吉田羊さん」と、夫が秘書と不倫していて自分も落語家の男性から言い寄られて心が揺れている女性「仲里依紗さん」です。

最新話の展開としては、木村さんは消息が分かった夫に会って離婚届にサインをもらった直後に、当時夫が駆け落ちした相手女性の元夫(小泉孝太郎さん)から「付き合ってほしい」と言われて混乱しているところです。「今離婚届を出した瞬間ですよ?」という驚き。当時から今までずっと連絡を取り合っていたわけでもないのにです。元夫が駆け落ちした女性の元夫と付き合うってどうなの? ドラマならではの流れです。でもなんか過去なんてもういいよ、幸せになったらいいよと私は応援しています。同じ傷を持つ同士、二人にしか分かち合えない不思議な絆があるはずです。

まったく自分のことを思い出さない元夫に離婚届を渡してサインをしてもらうときの木村さんの涙、私も一緒に号泣。つらいよね。この夫婦、すごく仲良かったんですよ。まさか夫が不倫してるなんて、ある日捨てられるなんてね。そのまま11年、一人で子供を育ててきたんだからね。恨みと悲しみが深い。

そして夫とは円満なのに若い部下(磯村勇斗くん)と出張先で関係を持ってしまった羊さん。強引な磯村くんの情熱に落ちてしまった。でもね、そのあとも夫とは変わらず笑顔で話してるんです。あのぉ、罪悪感とか戸惑いとかはないのかな。実は彼女は過去にも浮気の経験があったようで、浮気する人はやっぱりまたするんだと思ってしまいました。

それから仲里依紗ちゃんに「好きだ」と連呼しながら言いよる落語家は阿部サダヲさん。里依紗ちゃんは夫の浮気の相談を彼にしています。彼は浮気相手をどうやったら負かすことができるかのアドバイスをしてるんです。ここもまた不思議だな。彼は里依紗ちゃんを好きで自分のものにしようと思ってるのにとても親切に彼女を励まし、どうしたらいいかを伝えるんです。

一体、里依紗ちゃんと今後どうなりたいんだろう。好きなんだよね? 夫が浮気相手と別れたら里依紗ちゃんのところに戻ってきて、自分のところには来てくれなくなるかもだけど、そういうのは平気なの? 好きって何? 「好きな人のために何かしたい」みたいな感じでもなく単に生き生きしてるんです。それとこれとは別ということなのかな。

とか思ってたら、バーでマスターに彼がこう言っていました。

なかなか手に入らない女のことを考えてるのは、悪くないですよ。

なるほど、そういうことなんですね。テレビの前でうなずいてる男性が多そうな気がします。


こんな3人の恋模様を見ていると、なんかもう時代がね、なんでもありの時代なのかなとある種の驚きを感じます。このドラマに始まったことではないけど不倫の持つイメージが変化してますよね。登場人物の3人の女性も誰一人として「浮気なんて人としてありえない。だめだよ!」と言わない。結婚してても恋は恋、そんな感じに世の中が進んでいるように私には思えます。危険なことですね。まぁ、『中山さん』を連載してる私が言うのもあれだけどね。

これからどうなっていくんだろう。個人的には磯村くんが好きなので、羊さんとの展開が一番気になるところです。それにしても羊さん、美しいな。素敵です。

『恋する母たち』は金曜日夜10時からですよ。よかったら見てみてね。こちらは次週の予告です。見逃し配信もどこかで見れるかも。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨