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65歳の祖母がその他男と再婚

日々、世の中が変化する中、全くついて行けない自分の不甲斐なさに打ちひしがれています。同級生は高校受験で大変な中、中高一貫校に入った私は呑気に就学旅行の日にどんなパジャマを着るかで悩んでいます。そんな、しょーもない人生。中学校という小さなコミュニティー、安寧が保障がされ、質の良い授業と厳しく怒ったりする先生もいない平和な毎日。多少、女子同士の陰口にうんざりしたり、男子の幼稚さに呆れイラつく事もありますが、毎日、安全に学校に行き、食べ物にも困らず学べる環境は世界的にみて平和で恵まれているといえます。それでも、突如として大きな不安に包まれたり、虚無感を感じるのです。お金や物は沢山ある、チャンスも支援もある。でも自分自身の中身がない事に愕然とします。もはや恐怖でしかないのです。他人と戦いたくないし、出世も望まないし、エリートになりたいわけでもない。普通に恋愛して、結婚して、子供を産んで…。でも、その夢は叶いそうにない気がします。女性も男性と同じように仕事をしてお金や地位を得て、働かないと食べていけない、少しでも気を抜くと、すぐに下級社会に転落します。ライバルは同級生ではなく、グローバル社会。生え抜きの上昇志向の外国人達に勝てる気が全くしないのです。戦う前から白旗を棚引かせている自分。そんなダメな自分に泣けてくるのです。
そんな中、お母さんの母、祖母が再婚しました。祖母は65歳。相手は8歳年下の初婚男性。せっかちな祖母と正反対の性格。穏やかで優しいおじいちゃん?が突如現れたのです!中学生の私が結婚できないかも…。と悩んでいたのが、馬鹿らしく思えました。本当に何が起こるかわからない世の中。こんな直近で起こるなんて‼︎ 先が見えない未来に怯えて過ごすより、毎日、ちょっとでも笑って過ごした方が得な気がしました。その後、自分の母親が再婚した為、お母さんは会社に保護者の申請をすることに。すると人事部の人から「『継夫』という項目がないので『その他男』でよいでしょうか?」と連絡が来ました。やはり日本はまだまだグローバルな多様性にはついていけてないようです。残念な気持ちになりつつも、「その他男って…」って、笑ってしまう自分。すぐ憂鬱な波に浸かり気味の私ですが、小さな変化を感じました。

#私だけかもしれないレア体験 #エッセイ #中学生 #実話 #つぶやき

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