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2024年ウズベキスタン旅行情報 ホテル、タクシー、ロシア事情とか編

ウズベキスタンではBooking.comが使えます。
以上。

でもいいのですが、小ネタ的情報がちらほらありますので、ご参考までに書き残しておきます。

公式サイトが必ずしも

旅慣れた人の場合、BookingやHotelsで宿を探した後、目星をつけたホテルの公式サイトも当たってみるという方が多いと思います。だいたいのホテルは公式サイトを最安値保証していることが多いからです。
ですがウズベキスタンでは「公式の方が高い」「公式サイトが無い、Facebookだけ」「偽の公式サイトがある」等等…あまりメリットはありませんでした。

このことについて現地の人(具体的にはホテルのフロントにバイトに来ていた大学生と、後日プライベートで会って)と少し会話をしました。
「昔はウズベキスタンは共産国だったから、商店や鉄道、ホテルなどの係員はあまり商売熱心でもないし、むしろ愛想が悪かった。今でもその体質のままの人もいるんじゃない?」
「最近できた旅行者向けの小さいゲストハウスなんかは西洋風の「お客様歓迎」「フレンドリーなサービス」をするかも」
「あと基本的にウズベキスタンの人はいい人で、国内でも外国人でもだれでも旅人を歓迎する。家庭的なところは居心地いいかも」
というお話を聞けました。

ウズベク人とロシア人

元々はソ連の仲間だったこともあり、また最近では戦争の影響を逃れて脱出する人も激増しているということで、ウズベキスタンにはロシア人がたくさん住んでいます。

ですが、みているとウズベク人とロシア人の間には微妙な緊張感が流れているように感じます。私が会った多くのウズベク人は、親しくなると「ロシアは嫌いだ」ということをぽつぽつと語ってくれました。
「ロシア人にロシア語を喋ったら、口真似をされて発音をバカにされた」
「ロシア人は微笑まない。睨みつけてくるから怖い」
「厳かな聖堂で、建物をバカにしたようなことを大声で言ってバカ笑いする」
などなど、どうも個人レベル、生活レベルではあまり良い印象を持っていないようでした。

ロシア人のホテル

いまウズベキスタンでは観光業が盛んになっており、たくさんの新しいホテルが建設されています。ですが、その中の少なくない割合のホテルはロシア人の資本で作られているようです。
傾向として私が感じたのは、
・ウズベク人の宿は小さい、フレンドリー、融通が効く、設備などが少し悪い
・ロシア人の宿はラグジュアリー、客にロシア人が多い、契約主義的
というものです。

ロシア宿は首都タシケントにもありますが、とくにサマルカンド市街地には多いです。また、古代都市のヒヴァでは、世界遺産イチャンカラの中は開発が制限されていますが、城壁を出たところには無数の安ピカホテルが現在建築中です。駅前に巨大遊園地もできており、ジェットコースターからは絶えず嬌声が飛んでいます。そのあたりは古都の風情も何もありません。

ロシア宿ではややこしい話を振られることも多いそうです。クレジットカード払いだと料金は高くなると言い出したり、駅までの送迎はホテル提携先のタクシーを使わないと宿泊料を高くする、など。
ほかにも、Booking経由で宿泊しているのに、「飛行機が遅れたことにして宿をキャンセルしてくれ。そうすれば何割かディスカウントしてやる。そのかわり支払いは現金払いで、かつ領収書は出せない」という取引を持ちかけられるそうです。この話に乗ると、Booking経由で旅行者が偽のメッセージをホテルに送り、ホテル側がノーショーキャンセル手続きをすることになります。契約関係が見えなくなるのでその後ホテル側が態度を翻して連泊をキャンセルされても、法的保護は受けられないでしょう。また、あまりに頻繁にこういうことをすると、旅行者がBookingのアカウントを止められるかもしれません。

2024年ですが、滞在証明は必ず貰おう

ウズベキスタン旅行ブログなんかだと「滞在証明はもう必要ない」という記述のところが多いと思います。私もホテルの人に「滞在証明いる?本当に?」と面倒臭そうに聞かれたことがありました。

ですが、私の場合それが本当に必要になりました。
私の旅行期間中に、イランがイスラエル国内に向けて一斉に攻撃を行うという事件がありました。国際的緊張が一気に高まり、イスラムテロの起こる確率が飛躍的に増したと感じる事件でした。その日の午後、私の泊まっている宿に警察官が二人来て、宿内を詳しく調べ、防犯カメラをチェックしていきました。そして、宿泊者である私の身分を調べ、滞在記録もチェックされました。このとき滞在証明を持っていて本当によかったと思います。

まあ、警察官は怖かったですが、対応はとても優しいものでした。
「私たちは旅行者が安全に旅をできているか、なにか困りごとを感じていないか、ほんとうに心配なんだ。この宿はどうだった? 困ったことはあったか? 食べ物は口に合うか? この先はどこに行くんだ? そうかわかった。何か困ったことやわからないこと、聞きたいことがあったら遠慮なく私に電話しなさい、君のそのSIMは通話料無料だから心配いらない」
内容は一種の尋問でしたが、旅人のことを思っているのも本当だな、と思える警察官の対応でした。

タクシー事情

2024年、ウズベキスタンではタシケント、サマルカンド、ブハラでYandex Goというタクシーアプリが使えます。安いし、便利だし、けっこう安全です。UberやGrab、KakaoTを使ったことがある方なら使い方にも慣れていると思います。基本的にこれを使うと良いでしょう。

注意点として、空港や駅からだと使える場所に制約があります。YandexGoで呼ぶタクシーは基本的に自家用車です。駅前や空港前は商業タクシーとバス以外は乗り入れ禁止になっている場合が多いので、そこまではYandexの車は来れない、ということです。

サマルカンド駅の夜。旅行者がYandexGoを呼んでいます。治安はとても良い雰囲気です

普通のタクシーを使うことももちろん問題ありません。ウズベキスタンの客引きはそんなにしつこくないという印象でした。空港や駅から出ると「タクシー!」と声をかけられまくりますが、黙って通り過ぎたらすぐに諦めてくれます。
乗りたいときは、感じのいい人を選んで交渉を始めましょう。中にはいかつい人やいかにもぼったくりといった雰囲気の人もいますから、群がるタクシー運転手の中からピンときた良さそうな人のとこに言って話を始めてください。

宿の場所を言うか地図で示すと、値段を言ってきます。だいたい三~五倍料金ぐらいを言ってきます。もうこれでいいや、という金額まで下げる交渉をしましょう。相場より多少高いぐらいで妥結してあげると喜ばれます。
参考まで、サマルカンド駅前ではYandexで8,000スムの距離で、言い値は「fifty」つまり50,000スムでした(こんなふうにコンマより上の数字を言ってきます)。私はtenが望みだったのでなんとか交渉して、twentyまで下がりましたがそれでも高いので一度立ち去りました。別の運転手に声をかけようとしたら、さっきの人が駆け寄ってfifteen!と言ったので、それで妥結しました。値段が決まってからは丁寧でサービス満点のタクシー運行でした。

余談ですが、現地の知り合いのウズベク人はYandexGoを使いたくない、と言って普通のタクシーを使う人もけっこう多かった印象です。どうして?と聞いたら、運営元がロシアのアプリと会社だから使いたくないと言っていました。

乗り合いタクシー

ウズベキスタンには乗合タクシーの文化があります。
隣町など、少し離れた場所へ行く時、Yandexや普通のタクシーは断られることがあります。私の場合、サマルカンドからウルグットというバザールのある村へ行こうとした時でした。タクシーの運転手さんが、「そこなら乗合タクシーを使いなよ!」と教えてくれました。

長距離乗合タクシーはだいたい待つ場所が決まっています。近くの人に尋ねれば、待つ場所を教えてくれると思います(ウズベク人は旅人に優しい)。駅から10分ほど歩いてタクシー待ち場へ。立派なセダンのタクシーのおじさん、「どうする、4人集まるまで待つかい? あんた1人で行ってもいいが、その場合は料金全部あんた持ちだ」とのこと。のんびり待つことにしました。
おじさんがサモサとコーラを買いにいっている間に三人のお客さんが来てタクシーは出発。40分かけて村まで運んでくれました。私はこれで50,000スム払いました。

ちなみに宿でタクシーの手配を頼むとUSドルで待ち時間入れて往復55ドルと言われました。10倍以上の値段、バカ高いです。


次の旅人のための備忘録です。参考になれば幸いです。何かお尋ねになりたいことがあったら聞いてください!


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