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今日1日にあった感謝したいこと

ピアノの発表会だった。

子どものころ習っていたピアノを再開して10年。
発表会は子どものころから含めても数回しか出たことがない。
私は人前に出ることが苦手だ。
とても他人の目を気にしてしまう。
誰も私のことを注目していないことは分かっているのに自意識過剰だ。

そんな私が今回の発表会に出ることを決めたのは、
舞台に出て自信をつけたかったのだ。

選んだ曲は、ショパンの革命のエチュード。
昔から弾いてみたかった曲である。
半年前から練習に取り組み、暗譜もした。

本番前のリハーサルで事件が起こった。

今までミスのなかった場所で曲が飛んだ!!

とたんに不安が襲ってくる。

どうしようどうしよう、曲を忘れてしまうんじゃないか、分からなくなってしまうんじゃないか…

それに、舞台は明るい。
鍵盤がとてもまぶしく感じる。
心臓がドキドキして手に汗をかき、指が冷たくなり、鍵盤の上で滑る。

衣装が半袖であったので身体が冷えたのかもしれない。
空調はほどよく調整してもらっているので緊張のために冷えを感じたのだと思う。

非常用に用意していたホッカイロがあったので、
順番が来るまで指を温めた。
楽譜を見て指を動かしイメージトレーニング、呼吸法で集中力を高めていった。

今回は、自分のために弾こう。

本番は、止まることなく弾き通すことができた。
夢中になって弾き、弾いている最中は不安を考える暇もなかった。
指が覚えていてくれた。

演奏を終えて、自分の席に座ったとたん、
背中の力が抜け、痛みを感じた。
お腹もキューっとする。
本番は午後だったのだが、ご飯が喉を通らなかった。
何か入れないとそれはそれで調子を崩すので水だけ飲んでいた。
見直しとイメージトレーニングで必死だった。

たかが、発表会かもしれない。
趣味の世界で、そこまで真剣にならなくても良いかもしれない。
しかし、時間をかけて習得して、舞台に立つというのは、人目を気にしてしまう私にとって大きな意味があるのだ。

やった!
やれた!
乗り越えた!

できない、と思ったことができたという喜び。

なぜ、今日できたのか。
最後のふんばりの力になったのは、
朝活仲間からのエールだった。

私は普段、朝活コミュニティに参加している。
朝活仲間とオンラインでつながり、その日のやること、日頃思うこと考えることなどを話す。
私は発表会であることを話した。
仲間は心から応援してくれた。
画面に映るみんなの笑顔を本番前に思い浮かべる。
心があたたかくなり、舞台へ上がる力となり、弾き通す力になった。

朝活のコミュニティは、みなさん年齢や職業も様々であるが
思いやりに満ちた場所である。
真剣なアドバイスはあるが批判や否定はない。
それぞれへのリスペクトがある。
私は朝活仲間とつながり、心がより安定したように感じる。

朝活仲間がいてこその今日の成功であった。
みんなに、心から感謝したい。

※こちらの記事は、いしかわゆき著「書く習慣」の1か月チャレンジ25日目のテーマでした

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