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とにかく一生懸命で企画力がすんばらしい先生

先生シリーズ第4弾!
これは小娘が小学5年生の時の話。

当時の担任の先生は若い男性の先生だった。
先生の体型は逆三角形で、運動が大好き。だから、あだ名はマッチョだった。顔はちょっと顎が出ていて、自分の顔を三日月にしたオリジナルキャラクターを作っていた。

マッチョ先生は体育会系なのかと思いきや、ギターを弾くこともでき、そしてマンガを描くこともできる多彩な先生だった。

多方面で活躍している先生は、何かあるごとに企画をして、私たちを楽しませてくれた。

例えば、体育の授業でサッカーをした時。
先生はお得意の自分のキャラクターや、デザインを活かして、トーナメント表を作成して、サッカーの授業を盛り上げてくれた。サッカーが苦手だった小娘も、楽しんで授業に参加できたのは、先生のその企画力のおかげだ。

そんなある日。
同じクラスの男の子が転校することになった。家族の仕事の関係で別の地域に行ってしまうんだそうだ。

その子の名前は、ばっちゃん。ばっちゃんは目がとても大きくて、可愛らしい顔をしていた。そして誰に対しても公平に接することができる心優しい子だった。

彼を送る会をする中で、何かできないかということで、クラスで合唱をすることになった。この合唱がまた、凄いことに、ただの歌ではなく、一から作詞・作曲した歌なのである。

小娘のクラスには、とってもクレバーな女の子がいた(名前はゆみちゃん)。高校も大学も私の頭では到底及ばないレベルを卒業したと噂で聞いているが、それは小学校の頃から目を引くものがあった。彼女が作詞をして、マッチョ先生が作曲をしてくれたのだった。

以下が実際の歌詞である。

〜5年1組のテーマ・ばっちゃんバージョン〜
作詞 SG BAND   作曲 マッチョ

1番
楽しい歌 先生ありがとう
面白い芸 お笑い係ありがとう
色んなありがとう でも一番は…
5年1組になれたこと

嬉しい時 悲しい時 
いつも励ましてくれた これからも

このまま思い出を心に詰めていく
そんな人生になるだろう
でもこのクラスだけでも
楽しい 嬉しい そんな思い出をずっと

家までの道を楽しみながら
歩いていく子どもたち
それをずっと見守る 〇〇小
それが毎日 当たり前のことになってゆく

2番
優しい気持ち ばっちゃんありがとう
楽しい毎日 本当にありがとう
数え切れないけど でも一番は…
君と友達になれたこと

困った時 悩んだ時 
いつも励ましてくれた これかも

これからは新しい場所で
君は思い出を作ってゆくんだね
でも僕らはいつもつながっているよ
遠く離れていても ずっと…

学校までの道を楽しみながら
歩いた日々忘れないで
泣いて 笑って 過ごした仲間たち
いつかもう一度会える日が来ること 待っている


不思議なことにこの歌詞を見ると、今でも歌うことができる。昼休みや20分休みに、みんなでこの歌を歌ったのを、今でもすごく良く覚えている。

お別れ会当日、
1番まではばっちゃんも一緒に練習しており、知っていたのだが、2番はサプライズでみんなで本人に聞かせた。心優しいばっちゃんは、涙ぐみながら、我々の合唱を聴いてくれた。

きっとこんな経験は一生に一度のものではないかと思う。それを経験させてくれたのは、作詞をしてくれたゆみちゃんと、作曲をしてくれたマッチョ先生のおかげだ。

面白いのはこの曲には楽譜がなく、その場で先生がギターを弾き、みんなで話し合いながら即興で作ったものなのだ。それなのに、今でも歌えるのは、相当気に入っていたからなのだろう。

小娘が楽しく毎日学校に通うことができたのは、先生のすんばらしい企画力と、先生の優しい気持ちが子どもたちにしっかり伝わっていたからなのだ。

先生本当にありがとう😊


写真はいつかの夕焼け。学校のグラウンドから望む夕焼けは本当に綺麗だった✨

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