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赤の他人に〇〇を晒した話

以前スキンヘッドの看護師さんについて綴ったが、小娘の入院生活中にあった衝撃的な看護師さんとのエピソードはまだある。

スキンヘッドの看護師さんとのエピソードはこちらからどうぞ。

幸か不幸か、小娘の入院中にお世話をしてくれた看護師さんのうち3人が男性だった。以前綴ったスキンヘッドの看護師さん。これから綴る、見た目チャラ男系看護師さんと研修生看護師さん。今回はこのお二人についてだ。

身体拭き

術後は本当に痛みが酷い。その上、しっかり患部の傷が閉じるまでお風呂に入る事ができない。無論、傷口から菌が中に入ってしまうのを防ぐためだ。だから、ベッドで身体を拭くのだが…

小娘の場合は痛みが酷すぎて、1日目、2日目と身体を起こす事もできなかった。床擦れを防ぐために、身体の向きを変えるのがやっとで、それ以外は身体を動かす事ができなかった。

つまり立ち上がることもできない、横になっているだけだ。そしたらトイレとかどうしていたの?と思うかもしれない。

医療従事者の方はご存知の通り、手術中にこれまたあそこに管を通されているため、トイレにいく必要がない。とても不思議なのだが、尿意とかも全然なく、気づいたら排出されている。よくわからんが。(すみません、こんな話)

で、看護師さんにしてもらった身体ふきは、その管が取れた時にやってもらった気がする(確か)。当時19歳の小娘、赤の他人に自分の裸体を晒したことなんて一度もない。嫌だなと思っていると、あの2人の看護師さんが入ってきた。その日の当直看護師は、見た目チャラ男系看護師さんと研修生看護師(男)さんだったのである。

えっと…
女性の看護師さんに代わって頂けませんか?

と喉元まで声が出そうになった…
嫌でも、彼らの仕事だ。彼らも承知の上で、この仕事をしている。そんなプロに対して、そんな差別染みた事を言わなくて本当に良かったと思っている。

2人は本当に手際良くて、ベッドの上に速乾性のシートみたいなのをひき、オマルみたいなでっかい容器を私の尻の下にひいた。腕や脚は温かい手拭いでキレイに拭いてくれて、背中もキレイにしてくれた。

20代前半のそう変わらないお歳の男性2人に脱がされ、上半身や脚を拭かれ、あそこも洗ってもらった。もはや恥ずかしいを通り過ぎて、なんとでもなれという感じだ。研修生もまさか、年配の方々の御世話でなく、自分とそう歳の変わらない女性の身体ふきをするだなんて思ってもいなかっただろうに。お互いにビックリだった。

初風呂

手術痕が閉じてきて、やっと風呂に入っても良いということになった。

久しぶりの風呂だ〜!とルンルンで風呂に入りに行った。風呂にはもう既におばちゃんが一人おり、二人で話しながら入っていた。

どうやらおばちゃんは背中の手術をしたようで、手術痕がどうなっているか、まぁ要するにちゃんと傷口が閉じているかを、小娘に確認して欲しかったらしい。風呂に入り終わって、脱衣所でお互いの傷口を確認し合った。

でもおばちゃんは目視できないので、小娘に何度も確認してくる。その度に大丈夫ですよ!と言うのだが、とりあえず、看護師さん呼ぶわ!と言って、ナースコールを押した。

するとあの見た目チャラ男系看護師さんが、「〇〇さん、大丈夫ですか〜?入りますよ〜!」と言って、脱衣所に入ってきた。

小娘は慌ててバスタオルを身体に巻き、体が見えないように隠した。もう既に見られているのだが、やはり反射的に身体は動く。

おばちゃんは、普通に全裸で、背中を看護師さんに向けて、「大丈夫かしらね〜?」とか言っている。おばちゃん強い…

看護師さんも、「大丈夫だよ、〇〇さん。そんな気にしなくてもちゃんと傷口閉まってるから!」と、何事もないように伝える。

小娘は部屋の隅の方で、バスタオル一枚でなんとか身体を隠し、早く出てくれないかな?と様子を窺っていた。すると看護師さんも、小娘に気付き、「(小娘)さん、いたんだね。ごめんごめん!すぐ出るから!」と出て行ってくれた。

さすが、おばちゃん。
メンタル強!

考えただけで恥ずかしいのだが、
両親には、「医療従事者はみんな今まで何万人という患者を診てきているんだから、小娘のことなんてモノとしか思ってないよ。人間と思って接してたら、精神参っちゃうよ。」と言われた。

そりゃそうだな。
とそこから、小娘はこの話を笑い話にしている。

今も私の膝にはチタンのボルトが入っている。
本当はこの摘出手術をするのだが、小娘は前回の手術がトラウマになり、もう手術はしたくない。と拒んでいる。😂医師にも最悪抜かなくても大丈夫と言われているので、そのまま放置して早8年を迎える😂

これからもボルトを取り除く気はさらさらない。


写真は日光の華厳の滝🏞

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