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『皇室のみやびー受け継ぐ美ー 第2期 近代皇室を彩る技と美』 皇居三の丸尚蔵館
皇居三の丸尚蔵館の『皇室のみやび』第2期が1月4日から始まっておりました。
今回も混んでるんだろうなあと予約サイトを確認したところ週末でも当日の好きな時間に予約可能。前回は若冲の《動植綵絵》が出ていたから混んでいたということでしょうか?
事前に出品リストを見ると、ちょうど気になっていた山元春挙の作品が出てるので早速訪問。当時の京都画壇で竹内栖鳳と人気をニ分していた人物。
こちらの記事が詳しいです。
小雨降る中、大手門で今回も荷物チェックを受けてからの入場です。
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今回は第1章が「天皇皇后ゆかりの品々ー明治・大正・昭和」、第2章が「皇室の慶祝と宮殿を彩った調度品」に展示室が分かれてました。時間制の入場なので程よい混み具合。
先に空いてる第2章のほうから…
展示室の奥にシンプルですが皇室に相応しい神々しい作品が。
《日出処日本》 横山大観
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神武天皇即位から2600年にあたる年に制作され昭和天皇に献上された作品。富士山と国旗を想起させる太陽でこれほどのインパクト。息を呑みます。
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《智仁勇》 山元春挙
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こちらは大正天皇と貞明皇后の大婚25年(銀婚)のお祝いとして制作されたもの。
先日観た応挙の《雪松図》と色使いは違うものの、描き方が似ているような気がして調べてみると、山元春挙の師匠は円山派の森寛斎なのですね。
写真だと緑濃い松に鷹が馴染んでるように見えますが、鷹の表情は力強い印象。左幅の鷹の足元に捕らえた雀がいます。(雛ではない)
《猿置物》 高村光雲
今回一番良かった作品はこちら高村光雲の《猿置物》
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能楽の祝言曲である三番叟を猿が舞う姿は古くから厄除けやおめでたい意匠として親しまれてきました。〜秩父宮雍仁親王の成年式に際して東京美術学校に制作が依頼されその翌年に完成し雍仁親王から大正天皇、貞明皇后へ贈られました。
重要文化財の《老猿》とは異なり寿いでいる猿が微笑ましくて可愛い印象。特に日の丸の烏帽子が似合ってる。
次回の第3期『近世の御所を飾った品々』は3月12日から、第4期『三の丸尚蔵館の名品』は5月21日からということで、年内あと2回は大手門に向かうことになりそう。早く暖かくなって欲しいです…。
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