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【アート解説】叫び(エドヴァルド・ムンク)


閲覧ありがとうございます。
M1です。

今回はエドヴァルド・ムンク作【叫び】を紹介します。



作品概要

作名 叫び
作者 エドヴァルド・ムンク
年代 1893年
作法 油彩(ほか)



実は叫んでいない?



本作を見ると、中央にいる人が叫んでいるように見えませんか??

実はこの人、叫んでいないらしいんです。


では、この人は何をしているのか?

実は

耳を塞いで怯えている

らしいんです。


ムンクがこの絵を描こうと思ったのは、とある悲鳴を聞いたから。
なんだそうです。

ムンクは幼い頃から体が弱く、また家族を病気で失ったこともあり

死への恐怖を常に持っていた

と言われています。


そんなムンクがある日、赤い空をみて血に見えたことがあったそうです。

その時、血に見えた空と同時に悲鳴が聞こえ、恐怖を抱きます。

そしてその悲鳴から逃れるために耳を塞ぐのです。

頭を抱えている?
耳を塞いでいる?



絵のメッセージとは


上述したように、ムンクの描きたかったシーンは

叫びを恐れている場面

です。

しかし多くの人(恐らく)がこの絵を見て

叫んでいる場面

と認識するのではないでしょうか。


さて、この相違をどう捉えるべきでしょうか?

以前、絵画の持つメッセージについて記事にしました。


上記記事にもあるように、私の意見は

違いを楽しむべき

です。

このような認識の違いを、どちらかが正しいと決めず、うんちく的に知識披露するのではなく、
『ムンクってそんな思いがあったの!?』
と素直に受け入れることが美術を楽しむ術だと思います。


おわりに

今回はエドヴァルド・ムンク作『叫び』を紹介しました。

この作品は、『ムンクの叫び』とも呼ばれています。

実際は作品名『the scream』ですので、『叫び』とだけ呼ぶのがよさそうです。
しかしこれも違いを楽しむにつながります。

多くの人に『ムンクの叫び』として知られてるのであれば、それを受け入れる必要があると思います。

むしろ作者と作名両方覚えられているなんて、ムンクは羨ましいですね。笑

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