社会人。年下の男子。完結

⇧これの続編です。

…部屋に朝日が差し込み…
その朝日に顔を照らされ目を覚ます…
だが横を見ても…誰もいない…

〇〇:はぁ……。

…無駄に広いベッドに絶望しながら
仕事へ向かうため準備をする……

〇〇:行ってきます…なんてな。

俺は…井上 〇〇
社会人4年目の26歳。

これは…
俺が愛を取り戻すまでの…物語。
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…季節は春…桜が咲き乱れる4月…
そんなある日…

ｶﾞｻｺﾞｿｯ…（ポストを手紙を取る）

…手紙には……
「34,35合同同窓会」と書いてあった。

井上〇〇は34期生卒業生
森田ひかるは35期生卒業生である...

〇〇:あ、あ"ぁ"…(頭を抑える)

結論は決まってるのに..
悩むフリをして…また隠そうとしていた

〇〇:……ひかる…
何言ってんだ…俺は最低だ…。

…そう言うとベッドに向かい…
気絶するように眠った……。
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…翌週の週末……金曜日…

上司:今日はみんなで新社員の歓迎会も
兼ねてパーッと飲みに行くか！

…そう言われ…居酒屋へ…

『「乾杯！！」』

〇〇:ｺﾞｸｯ…っ…ふぅ…
（仕事終わりの一杯で染みてる）

…"乾杯"とスタートが切られ…
皆んな一口飲み…騒がしくなる…

〇〇:ŧ‹”ŧ‹”…（枝豆を食べてる）

…枝豆の味に浸っていると……

？？:あ、〇〇先輩だ！
珍しい〜♪

…このうるさい人は…
田村真佑…俺の一年後輩で…
簡単に言えば…"愛嬌の塊"みたいな人。

〇〇:そんなに珍しいのか。？

田村:めちゃくちゃ珍しいですよ！
前飲み会とか参加したのって…
確か去年の新社員歓迎会…あれ？
〇〇先輩って歓迎会の時は必ず
参加してますね…なんでですか？

〇〇:あぁ。

田村:私で良ければお話聞きますよ？︎‪

〇〇:あ、いや…

田村:はいはいごちゃごちゃ言わずに
お酒飲んで勢いで全部言っちゃえ〜！

〇〇:わ、わかったから…
ｺﾞｸｯｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…ぷはぁ…

田村:いい飲みっぷり！
それじゃあお話どうぞ…！

〇〇:はぁ4年前からだ…
4年前の冬に7年間付き合った恋人と
別れた…それから…
冬と春は無性に眠れなくなる…

田村:その彼女さんと別れた理由って？

〇〇:彼女じゃない…

田村:はぇ？どういうことですか…？

〇〇:俺が付き合ってたのは…男だ…

田村:〇〇先輩って…ゲイ？

〇〇:違う…俺は…ひかるが好きだ…
性別とか関係なく…ひかるが好き。
それだけだった……。

田村:なるほど。そんなに好きなのに
なんでお別れしちゃったんですか？

〇〇:俺が悪いんだ…あの頃卒業論文を
書いたり就活で必死だった…
その疲れなどで俺はひかるに
強く当たったんだ…

田村:暴力振ったんですか？

〇〇:それは無い。ひかるに手を出す
ことは…無い…。けどそんな日々が
続いて…ある日爆発して…別れたんだ…

田村:け、けど…忙しかったのもあったし

〇〇:忙しさにあやかって俺は…
大切な人を…大切にすることを
疎かにしたんだ……。

田村:〇〇先輩…

〇〇:今じゃ俺は廃人だ…。
瞬間瞬間を後悔してﾀﾋんでいく廃人。

田村:…今日はとことん飲みましょ！

〇〇:あぁ。

……約1時間後…

〇〇:ふへへ…//
ひかりゅ〜…//

田村:あはは！酔すぎですよ〜！
心）おもちゃGET‪💕）

上司:〇〇がここまで酔うとはなぁ〜(笑)

田村:私、〇〇先輩のことお家まで
送りますね〜？

上司:おう！頼んだ！

田村:ふふっ︎‪💕
〇〇先輩〜行きますよ〜︎‪💕

〇〇:ん……っ…//

…田村に手を引かれながら店を…
出ようとすると…

？？:待た…ｶﾞｼｯ…

田村:へ？

〇〇:んぅ…天…？ 

山崎:〇〇くん…

田村:イケメ︎…‪💕…あ、いや…
〇〇先輩のお友達？

山崎:〇〇くんのいとこです。

田村:〇〇先輩にこんなかっこいい
いとこが居たなんて…︎‪💕

山崎:俺、女性に興味ないんで…。

田村:へ？

〇〇:ひかりゅ〜︎‪💕

山崎:早く手を離してください😁
（微笑む）

田村:うんっ︎‪💕

…山崎に支えられながら店を出る…

山崎:はぁ…浮気になっちゃうよ？

〇〇:なにそれ〜//

山崎:え…どういうこと？

〇〇:別れた……

山崎:な、何言ってんの？
酔すぎだって…(苦笑)

〇〇:本当だ…

山崎:それでお酒を？

〇〇:まぁな…てか…
お店に居たなら俺の話聞こえてただろ？

山崎:まぁ……うん…。

〇〇:来月…二学年合同同窓会があるんだ

山崎:森田先輩も来ると…。

〇〇:うん…

山崎:で。どうするの？
行くの？行かないの？

〇〇:俺が行って…ひかると会ったら
ひかるが悲しむかもしれない…
あんなことしておいて俺が堂々と
ひかるの前に現れるとか…最低だろ。

山崎:あんなことしておいて。
直接謝らないのもどうかと思うよ…？

〇〇:確かに…

山崎:それなら…行くしかなくない？

〇〇:……

山崎:誰かにそう言って欲しかった癖に

〇〇:あぁ…

山崎:ほら、勇気出して会ってこいよ

〇〇:お、おう！

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…六月…俺は…
高校時代の母校に来ていた…

〇〇:はぁ…よし…入るぞ…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…（教室に入る）

男1:お！〇〇じゃん！

男2:本当だ！

女1:て、ことは…
ひかるくんも来てるの？

〇〇:あ…

男1:それな！
お前ら付き合ってたじゃん！

女2:ひかるくん久しぶりに会いたいなぁ

〇〇:あ、あのさ…俺…
ひかるとは…別れたんだ…

教室中:え……

…とんでもない空気だ…そんな時…。

……ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…（扉が開く）

森田:失礼しま……

〇〇:あ……

…なんてタイミングで…最悪だ…
けど、ここで謝らないと…謝らないと！

〇〇:ひかる…ごめん……

…そう一言言うと僕は走って教室から
逃げ出してある場所に来た……

〇〇:はぁはぁ…あれ？
屋上のドア開いてる…。

…俺は屋上に出た……

〇〇:なんだよ…俺は結局…逃げた…また…
けど…これでもう会わない…もう…絶対…

森田:絶対ですか？

〇〇:……久しぶりひかる…。

森田:〇〇さん…僕もごめんなさい！
（頭を下げる）

〇〇:お、おい…なんで
なんでひかるが謝るんだよ…

森田:僕が我慢出来なかったのが悪い
それに勝手に出てって…〇〇さんが
卒論で忙しいの知ってるのに…
構ってもらおうとして…なので…
僕が悪いんでs((

〇〇:ｷﾞｭ……（ひかるを抱きしめる）
ごめん！俺が悪いんだ！
ひかるはちっとも悪くない！
俺がひかるのことを大切な人って
思ってたのに…忙しいを言い訳にして
大切にしていなかった俺が悪いんだ！
ひかるを失ってわかった…俺は…俺には…

森田:は…っ…うわぁぁん…
（号泣しながらも〇〇の言葉を聴く）

〇〇:ひかるが必要なんだ！
ひかるじゃないと…ダメなんだ！
ひかるが良いんだ！あのとき…
追いかければよかった…抱きしめて
謝ればよかった…離しちゃいけなかった
俺はもう…ひかるを悲しませない！
俺はもうひかるを離さないし離れない！
だから…もう一度…（一度離れ）
俺と…付き合ってください！
（頭を下げる）

森田:ｽﾞｽﾞｯ…
先輩、年下の男子じゃ…ダメ…ですか？
（涙を流しながらも笑顔で言う）

〇〇:ダメじゃない…ｸﾞｽｯ
ダメなんかじゃない…ひかるっ…

森田:〇〇先輩…っ…ｸﾞｽｯ…

『「…好き……」』

〇〇:ｷﾞｭ……（思いっきり抱きしめる）

森田:〇〇…（涙目で抱き返す）
この4年間…ずっとずっと…好きでした…

〇〇:俺もずっと好きだった…けど…
ひかるがとなりにいない世界は…
生き地獄だった…

森田:僕も…ｷﾞｭｯ…

〇〇:俺もう絶対ひかるのこと
悲しませないから…！

森田:もし悲しませても…離さないでね？

〇〇:うん！離さない！
ﾀﾋぬまで…いやﾀﾋんでもだ！

森田:来世でもその次も…

〇〇:ずっとずっと生まれ変わっても
一緒に居るよ…離さないから！

森田:好きだ…〇〇…！

〇〇:俺も好きだ…ひかる！

森田:僕達お互い泣き過ぎて
顔がぐちゃぐちゃですね(笑)

〇〇:そんなのどうでもいいよ…
俺はひかると居たい…ひかる…ｷﾞｭ

森田:〇〇さん……//

…おでことおでこをくっつける…

〇〇:ひかる…愛してる…ﾁｭ…
（軽くキスする）

森田:僕も…世界で一番…いや…
この世界に存在する全ての中で
〇〇さんを一番愛してます！

〇〇:気になってたけど、なんで
"さん"付けで呼ぶの？

森田:僕も、もう社会人ですよ？

〇〇:そうだったね…😊

森田:僕今ねポ〇モンの会社で
働いてるんです！

〇〇:すげぇ！俺はさ
トイ〇らスの会社に就職したんだ！

森田:ふふっ…離れてた4年間のお話
全部聞きたいです！

〇〇:いいぜ？あ、あのさ…
ひかる浮気してなかったよね？

森田:それはこっちのセリフです！

〇〇:ひかるはかっこいいし可愛いから
浮気する気なくても…無理やり…
（悲しそうな顔）

森田:するわけないじゃないですか…
ずっと言ってるでしょ？
〇〇しか好きじゃないって…(笑)
〇〇は浮気してないよね？

〇〇:ﾆｷﾞｯ…（ひかるの手を握る）
俺はひかるしか好きじゃない…

森田:ﾆｷﾞｯ…（握り返す）
知ってます…🤭

〇〇:今日…俺の実家来る？

森田:良いんですか？

〇〇:うん！ひかると一緒に居たい…
離れたくない…ダメ？

森田:ふふっ…僕、〇〇のこと
好きになれて良かった…//

〇〇:好きになってくれてありがとう…//

森田:前も今もこれからも…
ずっとずっと好きです！

〇〇:世界を宇宙を全部ひっくるめても
ひかるが一番好きだ…愛してる…！

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…朝起きて…ベットから起き上がり…
部屋のドアを開け部屋を出ると…

？？:おはよう！〇〇！

〇〇:毎朝ひかるが早起きして
朝ご飯作らなくていいの！
明日こそは俺が作る！
本当にひかるは律儀だな…(笑)

？？:いいのっ！僕が好きで作ってる
からお気になさらず(笑)

〇〇:今日は午後から雪が降るってさ！

？？:そうみたいだね！
楽しみだな〜雪だるま作ろ？

〇〇:積もったらね？(笑)

？？:うん！

…この男子は 森田ひかる
社会人三年目で俺の一つ年下である…。

そして…ここまで物語を語っていた
この男子は 井上 〇〇
社会人四年目で僕の一つ年上である…。

そんな俺達は…書類や見える何かで
結ばれておらず…。

俺達は見えないもの…
"愛"だけで離れないように結ばれた…。

恋人である……。

これが…俺と僕の…愛の物語…。

森田:なんてね？

〇〇:やっば…可愛い…//

森田:っ……//
もう…愛してる…//

〇〇:俺も…愛してる……//
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……終わり