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有田焼の鳥居と灯籠が置かれる陶山神社と復活した地方インバウンド

トップ写真 陶山神社 有田焼の鳥居 


一瞬の晴れ間が広がる幸運


鳥居が有田焼の神社。
佐賀県有田氏にある陶山神社
(スエヤマジンジャ)。
以前から見たかった神社です。

今回、九州滞在中、
ほぼ全日、雨。
陶山神社を訪れた日も雨。
でしたが、
車を降りて、境内に向かう道中、
雨が上がり。
参拝中、少しの間ですが、
青空が顔を出してくれるという奇跡。
おかげで、明るい写真が撮れました。

一瞬の晴れ間の隙に撮影した鳥居と拝殿

参拝を終え、
次の目的地に向かう時には、
またまた大雨に。
偶然のことなのでしょうが、
なんか、嬉しくなりすよね。

陶山神社と歴史


実は私、
以前から、陶山神社は存じておりました。
鳥居が有田焼。境内の灯籠なども有田焼。

境内 いたるところに有田焼

神社好き。陶器好きの私。
以前から見たかった神社なのです。
数年前に有田を訪れた際には参拝できず。

雨続きの日程の中、
なんとしても訪れたかった神社でした。

創建はというと、
それほど古くはありません。

約400年ほど前。
なので、1600年初期くらいの創建。

現、有田において、
陶器の原材料となる磁礦が発見されました。
そこから、陶器産業が盛んになります。
町ができて、人々の流れが生まれます。

境内より 有田の街並み

1658年、代官様の命により、
蓮華石正八幡宮より、
品蛇和気命(応神天皇のこと)を勧請。
有田皿山宗廟八幡宮を創建。

明治4年、地域の総称、陶山にちなみ、
陶山神社と命名。

明治二十年より、
磁礦を発見し、
窯業創業の祖である、
李氏朝鮮国帰化人、李参平公を奉る。
現在も記念碑があります。

有田の神の帰一する総氏神。
陶磁器の神として、
現在まで、窯元・商人・有田町民を始め、
多くの方々の崇敬篤く、
一般に「やきものの神様」として
親しまれている。

そんな内容が、陶山神社HPにありました。

祭 神 品蛇和気命(応神天皇)
相殿神 鍋島直茂命

境内社 八天社  祭神 火魂命 
稲荷神社 祭神 宇気持命
李参平碑 祭神 李参平命

祀神は以上の神様。

ご由緒も有田焼

有田焼が置かれ 鉄道が走る境内


陶山神社は、
有田内山伝統的建造物保存地区を見下ろす。
少し高台にご鎮座されています。

面白いのは、
神社敷地の階段と階段の間、
なんと鉄道が走っています。
今も普通に列車が通過。
踏切はありませんので、
注意が必要です。

桜と線路を走る列車と神社 撮影できず

境内へ上がる階段の脇には、
石灯籠ならぬ、有田焼の灯籠。

境内への石段下から

石段を登り切ったところには鳥居。
この鳥居、有田焼の鳥居です。
経年劣化により、当初の色彩からは
色あせてはいます。
しかしながら、どこでも見ることができない。
立派な鳥居であることは間違いなし。

拝殿側から境内の様子

有田焼の鳥居をくぐった境内。
こちらにも、有田焼の置物が並び、
神紋も有田焼で飾られています。

神紋も有田焼

有田焼と共に歩んだ神社


約400年前、有田焼の原材料が見つかり、
そこから焼物産業が興る。
日本だけでなく、世界中を魅了する有田焼。

江戸時代、明治期に
有田焼は欧州へ衝撃を与えます。
ヨーロッパの焼物も、有田焼から影響を受けます
たしか、
マイセンも有田焼をイメージした作品。
あったような気がします。

陶山神社の門前には、
有田内山伝統的建造物保存地区の街並み。
江戸、明治、大正、昭和と、
建てられた建物が残っています。

木造、漆喰、レンガ。
和風、洋風が混在する街道。
歩くだけでも、大満足の街並みです。

レトロな街並み
大正モダン風 皇室御用達 深川製磁さん
こんな街並みが1キロ以上続いてます

有田焼の発展と共に歩んで来た陶山神社。
正式なご祀神は応神天皇。
主に戦いの神様。

ですが、ここでは、
やきものの神様として、
有田焼に従事される多くの氏子から
大切にされてます。

復活した地方のインバウンド


私が参拝した時、
ちょうどのタイミングで、
アジア系観光客の団体バスが到着。

狭い境内が、込み合った銭湯のようでした。
お参りするわけではなく、
写真を撮影するだけ。

神社を神聖な場所と捉える日本人として、
複雑ではありましたが、
(賽銭くらいはしてよ・・・と)

日本人旅行者が少ない中、
町にお金を落としてくれるなら。
まだ良しとしておこう。(笑)

また逆に、
私たち日本人も、
海外の宗教施設を訪れる際には、
リスペクトの気持ちを忘れない。
それが大切。

日本人には人気がない。
そう言われる佐賀県。
私は二度目の訪問。
やはり、とても好きな場所でした。

それと、ビックリしたこと。
どこへ行っても、
アジア系の観光客でいっぱい。
中には白人さんもチラホラ。

東京や京都だけでなく、
インバウンドは地方都市にまで広がっている。
実感できました。

日本の財産を見直そう


今後、益々、
主要な都市に飽きた外国人観光客。
地方に残る古き良き日本に目を向けるでしょう。

なんでもかんでも新しく先進的。
それは東京や大都市圏の魅力。

半面、古きものは、
新しく作ることができない。

いつしか忘れさられた昔の観光地。
忘れ去られているので、時は止まったまま。
そう感じる建築や街並みが残っている。
街並みだけでなく、里山や田畑の風景。
そして伝統的文化。

観光協会さんがある場所 人形浄瑠璃
この人形 美し過ぎます 欲しい(笑)

その価値というか重要性。
日本人より先に、外国人が気づいている。
そんなふうに感じましたよ。

地方のインバウンド増にそなえ、
徳島の古民家再生も急がねば。

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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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