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最初にスサノオが治めた地に残る祇園社は阿波にあります

トップ写真 京都八坂神社 



京都だけではない祇園


日本だけでなく、
世界中から観光客を集める京都の祇園祭。

京都祇園祭 

京都にある花街の名前も祇園。

京都祇園花見小路 

予備知識なければ読みずらい漢字。
ですが、祇園はぎおん。
多くの日本人の常識となっているはずです。

ところで皆さん。
日本三大祇園というのがあること。
ご存知でしょうか。

正直なところ、
私は存じ上げておらず、
徳島県海部郡海陽町を訪れた時、
初めて知った次第。


徳島県海陽町宍喰(ししくい)の
中心に位置する八坂神社。
須佐之男命(すさのおのみこと)が祭神。

宍喰八坂神社社頭

京都の八坂神社、

京都八坂神社 

広島県福山市鞆浦町沼名前(ぬなくま)神社。

とともに、日本三祇園とも称され、
昔から庶民の崇敬が篤く大切に守られてきました。
(日本伝統文化振興機構サイトより)

誰もが京都にある祇園の専売特許。
そう思っている地名。

昔から三大祇園なる地が存在。
その一つが、徳島県南部にある田舎町。
海陽町宍喰に存在していた。

これには私もビックリ!

八坂神社も祇園祭も元は阿波かも?


祇園の地名や祇園祭はもちろん、
八坂神社も京都が元?

四条通と東山通が交差。
そこに建つ朱色の鳥居。
私も京都に住んでいた頃は、
お花見で幾度か訪れました。
京都の象徴とも言って過言ではない。
とても素晴らしい神社ですよね。

京都八坂神社夜 

不思議なことに、
徳島県南部の海沿いの田舎町。
海陽町宍喰にも、八坂神社があるのです。

宍喰八坂神社二の鳥居から

まあ、
全国にスサノオを祀る八坂神社は数あるので、
八坂神社自体は、
さほど珍しい訳ではありません。

祇園という地名と八坂神社。
これがとても珍しい一致。

また、宍喰の八坂神社では、
毎年、山鉾巡行を行う祇園祭が行われている。

宍喰八坂神社

前回のブログにて書いたとおり、
ここ海陽町辺りは、
最初にスサノオが治めた大海原の地。

その地にある宍喰八坂神社。
古事記に書かれる物語。
その多くが阿波であった実話を元に
書かれているとしたら。

京都にある八坂神社の元も、ここ阿波。
そう思えてしまいます。

茅の輪くぐりのはじまり?


ここでひとつ、
面白いお話をご紹介。

(邪馬壹国は阿波からはじまる 
 やまと研究会さんより)

「北海に居た武塔神が、南海へやって来て、
巨旦将来に一晩泊めてくれるように頼みました。
弟の巨旦は裕福でしたが断りました。
兄の蘇民は貧しいけれど親切に泊めてあげました。

後に再び訪れた武塔神は、
茅輪を腰に着けた蘇民と娘を除いた巨旦以下、
村民を皆殺しにしてしまいました。

スサノオ(武塔神)は、
『蘇民将来子孫』と言って、
茅輪を腰に着ければ疫病を免れることができる。
と言って、武塔神は立ち去りました。

南海に位置する宍喰祇園社がそれにあたり、
毎年、夏になると、
宍喰では盛大な祇園祭が執り行われている。」

現在は八坂神社と呼ばれる前、
ここ宍喰八坂神社は祇園社と呼ばれていたのです。

父イザナギから大海原を治めよと指示を受け、
北海(阿南市橘湾辺り)から、
南海(海部郡海陽町)へやって来たスサノオ。

想像すると、
このお話のように、新しく領土を広げて行った。
そう考えることができます。

また、スサノオに命を助けられた蘇民。
その後、スサノオに仕え、
その地を治めたのでは?
家来となった蘇民によって始まった神事。
それが時代の変遷に伴い、
形を変えながらも現代へ続く祇園祭の発祥。

宿の観光案内看板より いろいろなお祭りがあります

ここは私の妄想ですが、
そのように推理することができますよね。

毎年、夏ごろになると、
全国各地の神社には茅の輪が設けられ、

参拝者は厄禍を祓い、無病息災を願い
茅の輪をくぐります。

今では夏越しの祓いとして、
日本各地の神社の風物詩となっています。

この神事もまた、
初代、祇園の地。
徳島県海部郡海陽町の宍喰にて始まった。

私はそう思いますよ。

東京神田明神の茅の輪
日光二荒山神社茅の輪
福岡住吉神社茅の輪

不便だったからこそ手付かずの自然と街並みが残る


海陽町宍喰。
古くから栄えた漁師町。
歩いて感じた印象です。

趣のある古い日本建築が並ぶ街並み。
ですが、空き家も多く、
過疎化の波がこの町にも及んでいる。
そう感じました。

心配するのは、
宍喰八坂神社は元より、
祇園祭の継続。

参拝させていただいた宍喰八坂神社。
今は、神聖な空気を漂わせています。
人の手によって管理も行き届いてました。

特徴的な宍喰八坂神社の拝殿 八の字?
宍喰八坂神社の本殿
こんな罰当たりもいるのですね 怒ってますね

ただ今後、
過疎化により、人口が減少すると、
日本の聖地と思われる神社。
他、茅の輪神事発祥の文化が途絶えてしまう。
そんなことを心配した次第。

徳島県最南端。すぐ隣町は高知県。
サーフィンをする若者には人気があるエリア。

ですが、これまでは特に交通の便が悪く、
訪れたことがある方は少ないのではないでしょうか。

私は、約50年前、
亡くなった祖父に、
室戸岬へ連れて行ってもらった記憶。
その時、この辺りを通ったはず。

約50年経って、2回目の訪問となりました。
昔よりは道路は整備されているとはいえ、
まだ高速道路も繋がっていません。

だからこそ、
手つかずの自然や街並みが残っており、
懐かしい昭和の香りが漂っています。
ノスタルジックとでもいうのでしょうか。

宍喰川河口
水床湾朝日 (海陽町)
轟の滝 (海陽町)
竹島神社から漁港(海陽町)

京都の祇園祭は素晴らしい。
それは分かりきったこと。

その京都の前から祇園祭りが行われていた場所。
是非、訪れてみてください。

空気、食べ物も最高です。
宿も清潔な宿がありましたよ。

私が泊まった宿
↓ ↓ ↓

なんといっても、スサノオが治めた大海原。
その海を見に出かけてみてはいかがでしょうか。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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