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ビジネスクールのTips 17(部下と話す際のフレームワーク)

仕事の相談を部下とする際には、「目的・目標」、「組織・要員」、「スケジュール」の3つのバランスが取れているかをの中で確認し、話し合い、時には指示しながら正三角形を作っていくというのが有効です。
これ以外にも、いろいろなフレームワークがありますが、部下が相談に来た際には、話を聞く自分自身が何らかの枠組みを持っていくのが有効です。なぜなら、上記に例でいうと、それだけ準備しておけば相手が、3つの話をしたかどうかで、質問の仕方が変わってくるからです。もし二つしか話さなかった場合には、残ったひとつはどう考えているのか?といったやりとりが可能です。
さらに、枠組みを持つことで部下の話を漏れなくダブるなく確認することができ、判断やアドバイスをするにに一番大事な事実確認が正確にできるようになります。

さらに、すべてのことに当てはまるわけではないですが、例えばキャリア相談に来る部下などは、話をするときには「モヤモヤ」していることが多いので、以下の4つの視点で一緒の考えたり、アドバイスをすると、少なくともモヤモヤ解消のためにどのように行動をすればいいのかがわかり、すっきりしていくと思います。

1. 自己理解不足
2. 仕事理解不足
3. コミュニケーション不足
4. 強い思い込み

1. 自己理解不足

ひとことで言うと、自分な何者かがわかっていないこと。一人で考えるということもありますが、外部の力を活用するという方法もあります。
360度評価などの手法もありますが、それ以外にも自分のことを知るためのアプリは多く存在します。
以下が、厚生労働省が準備している内容になります。
無料ですので、価値観のところだけ試してみるなどの有効です(専門実践教育訓練制度を利用した方は、Job Cardのページで自らの経歴などは作成したことがあると思います)。
ジョブカードの価値観診断
https://www.job-card.mhlw.go.jp/shindan/value?use=merit
Jobtagの価値観診断
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ExplainMyself/Step2

2. 仕事理解不足

これはかなり範疇が広いです。例を挙げると以下のようになりますので、それぞれの相談者に情報理解不足の点を一緒に考えてあげるのが良いでしょう。

・自社が存在する業界に対する理解不足
・今の会社のルール理解不足(人事制度で評価されているのに、その内容を知らないなど)
・今の会社で求められる管理職像や、自らが目指す管理職像(求められているもの、自分が求めているものをそもそも言語化していない)
・上司の自分に対する仕事上の期待値の理解不足
・将来の異動先(または異動したい先)の業務に関する情報不足
・仕事を続けたいが子育てとどのように両立していいかわからない など

3. コミュニケーション不足

既述の自己理解不足、仕事理解不足とつながりますが、意外と情報が得られる人に焦点を絞って話を聞くなどのコミュニケーション上の行動はとれていないケースが多いです。
仕事理解不足の例でいえば、例えば、上司の期待値がわからないのであれば上司にその話に絞り質問してみる、仕事と子育ての両立であれば、すでにその経験をしている人たちを探して話を聞いてみるなどになります。

4. 思い込み

自分の中で正しいと思っている思い込みは、今までの外部環境の中で作られている場合が多くあります。したがって新しい環境になると、以前の環境での強みが一転して弱み変わってしまいます。そういった思い込みに対して、異なるメガネをかけてもらい、思い込んでいる内容を客観的に見てもらう必要があります。
例えば、新規事業を立ち上げる場合には、安定した状況下における調整型の仕事のやり方ではなく、ときには強く主張して新し環境に最適な内容の決断をするという強さも必要になります。

以上が特に部下と話をする際に枠組みになります。

まとめると、人の話を聞くときには、自分なりの枠組み(物差し)を持って臨む、つまり、準備に勝る手段なし、ということでしょうか。


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