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GIGAスクール構想

 コロナ渦が始まり多くの学校で児童に一人一台タブレット端末が貸与されました。多くの保護者の方はコロナ渦でのオンライン授業を可能にするためという認識でいらっしゃると思います。しかし、これは一部誤りです。
 タブレット端末を一人一台貸与するGIGAスクール構想は2019年に提唱されました。その時には2023年の達成を目標としていましたが、コロナ渦でオンライン授業などを通して子どもの学びを止めないことを目標として前倒しで実施されました。そもそもGIGAスクール構想とは「個別に最適化された学びの実現」「協働的な学びの実現」を目的として掲げています。一人一台タブレット端末の貸与は、その目的を達成するための手段です。
 土曜の授業公開では、道徳で子どもたちがタブレットを活用している様子をご覧いただきました。タブレットを使うことで、子どもたちは多くの友達の考えを席に座ったまま知ることができます。自分の考えを変えたり、自分の考えを主張したりという姿もありました。私が子どもの頃、受けていた授業では、挙手をして指名された人の考えしか知ることができませんでした。タブレットによって、私たち世代が受けてきた授業が変わりつつあること、そして、協働的に学ぶ姿を感じていただければ幸いです。
 子どもたちが、学校で過ごす最も長い時間は授業を受けている時間です。授業が楽しくないと学校を楽しい場所にすることは不可能です。教師である限り授業改善にゴールはありません。タブレットの活用に限らず、楽しい授業を追求していきたいと思います。

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