阿亮

夜中にめそめそする人です

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最近の記事

理由付け

年齢を重ねるとやれることが限られてくる。なんてことはよく言われる。確かに今からプロ野球選手にはなれないし、国民的歌手になることもきっとできないだろう。ただそれでもやっていないことは無数にある。何かをやろうとして考えるのは〇〇だからやれないと考えてしまう。やる理由ではなくて、やれない理由を探してしまうのだ。本来ならやるための理由探しが自分を納得させるためにやらない理由ばかり探してしまう。 それは良くない。 今までにやったことをないことをやることが心が躍るし精神的衛生にも良い

    • エイプリルフール

      夢から覚めたら今までの人生が全て嘘だった、なんてない。通院も不眠も醜形恐怖も何もかも無かった人生などなかった。終わらせない限りは人生は続く。

      • 不幸の切り売り

        他人には取るに足らない出来事かもしれない。 休日にとある繁華街を歩いているとネクタイを締めた男性に声をかけられた。男性は首から大きな宣伝パネル(マンションか住宅だった気がする)を下げていた。季節的にも夏の前でやや汗ばむような日だった。声をかけられ足を止めて話を聞いた。一度モデルルームに来てもらえないか。それが無理なら書類に名前と連絡先を書いてほしい書いてほしいと繰り返し言ってくる。はっきりと断れない僕はいやいやいやと曖昧に誤魔化すことしかできない。歩き出してもどこまでもつい

        • 聞こえるように聞こえている

          かつて僕には一人の友人がいた。 名前はそうだな、仮にA君とでもしよう。 小学生の頃、A君といつからか同じクラスになり気が合ったのか友人になった。病気がちだった彼は頻繁に学校を休んでいた。そんなA君にその日のプリントや宿題を届けることが僕の日課だった。言われたことは断れない僕は面倒臭い気持ちと闘いながらも日課をこなしていた。いつか電話で言付けをしたときに後ろから彼の母親からいつもありがとうと言いなさいと言われたA君が僕にありがとうと言ってくれたことを覚えている。 中学に入

        理由付け

          現在停滞中

          どこに進めば良いかわからずに今日も生きている。 かつての同級生や同僚らのSNSのアイコンが結婚式のものから赤ちゃんに変わり、それが更に人数が増えていき、皆が着々と大人として進んでいく中僕のアイコンはのっぺらぼうのままだ。自らの顔を載せることなどできず、いまだに髪の色も20代の若者のようだ。 多様性の時代と言われて久しいがやっぱり世間はマイノリティに厳しい。昔いた会社は結婚していない人は管理職にはなれないなんて風習もあった。今でも結婚しないの? 彼女いないの? え? それ生

          現在停滞中

          嫌いの対象 

          こんな僕にも好きな子がパートナーがいた頃がある。 Xでは冗談めかして魔法使いだのデートしたことないだの言っているがそんなことはない。本当ですよ。良いじゃないですか、それで。 初めはきちんと好きだったはずなのにいつからか好きでなく嫌いな気持ちになった。キッカケはなんだったのだろうか。多分世の中の恋人たちと同じような心のズレが原因だったのかな、なんて自分に都合が良すぎるか。次第に顔を見るのも一緒にいるのも苦しくなった。とはいえ一緒に暮らしている以上顔を合わせないのは不可能で。

          嫌いの対象 

          インスタントな恋/好意

          あなたには推しがいますか? とかく、推しや推し活という言葉がポピュラーになって久しい。当たり前のようにXでは今日は推しが、推しに会いに行くんだ、そんな言葉が流れるのをよく見る。それはいい。心の拠り所があることは良いことだ。 ただひとつ気が付いたことがある当然のことながら推しや推し活というのは一対一の話ではない。 それは推す側も推される側もどちらも一人なんてことはありえないからだ。単独で成り立っていないしそして、熱量も同等なんてことは残念ながら無い。 アイドルがミュージシャン

          インスタントな恋/好意

          ユーザーが見つかりませんでした

          好きだった子がSNSのアカウントを消した。 TwitterもInstagramも何もかもやめてしまった彼女の存在は今後もうわからない。僕は彼女の名前も住んでいる場所も、何もかも知らない。全ての繋がりを消す理由もわからない。もしかしたら彼女と共に働いていた子に聞けば何かしらの情報はわかるかもしれない。もしかしたら断片的に載せられていた画像から辿ればお店や出入りしていた場所に辿り着けるかもしれない。でも、それはしない。それは、できない。それは彼女の望みとは違う。「生きていたら、

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          こうありたいと願うだけで

          上の文章を読んで思ったことを。 初めに言っておくが僕は彼女に会ったことがある。だから擁護のようなことになるのもやむを得ないのかもしれない。それは了承願いたい。 といっても会ったのはほんの3回くらいのもので会話した時間などは本当に合わせて数分といったところだろう。では何故深い関わりが無いのにも関わらず知ることになったのか。僕が彼女の人となりというのをよく知ることになったきっかけは専らTwitterやInstagramなどSNSが主な手段だ。 当時の僕はコンカフェ(コンセプトカ

          こうありたいと願うだけで