キタダヒロヒコ詩歌集 132 夜行列車十首 その➁
3 友とゐる二十歳の夏の道行きは互ひの距離を短縮せしめ
今回乗り合わせた全員が2年生で同級である。過去に面識のあったK、Yの両君と、この靖国での奉仕への参加が縁となったN、Hの両君と。幸運なことに、彼ら4人とも僕にとって精神的距離を感じさせる相手ではなかった。様々な話をした。H君とは(島崎)藤村のうたを語った。名古屋からの距離が遠ざかるほどに彼らとの関係が徐々に狭まっていく。親密さの度合いが増してくる。
ところで、夜行列車の風情の、「道行き」のイメージになんと相応しいこ