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失禁必死!漏らすかと思った怖い映画選!

お仕事お疲れ様です。
最近の酷暑は凄いですね。僕の職場でも暑さに倒れてる人がわんさかと。なので水と塩分摂取をオススメします。僕は塩飴サイダーが美味しくて好きですね。


とは言っても、ここまで暑いと家に帰るのすら面倒ですよね。
そんな人のために納涼映画を3つ選んでおきました。猛暑を超えるため、寒気を誘う映画をビール片手に見て、汗と失禁で打ち水でもしましょう。


1.没入感がVR並。聴く映画と言われた90分間のスリラー作品 「THE GUILTY/ギルティ」

デンマーク映画のリメイク作品

ジェイク・ギレンホール主演のスリラーサスペンスだ。
全編同じ場所、ほぼ登場人物なしの狭苦しさMAXに加え、胡散臭さMAXなジェイク・ギレンホールを隠し味に出来たのがこのリメイク作品。

Netflix映画によくあるちょっとした物足りなさがこの映画にはない貴重な作品だ。

・文字通り、先が見えない特殊な構成。人命救助という水物の状況

山火事の緊急コールが忙しい事務所の中で1本の電話が
ジェイク・ギレンホールと聴いている貴方を騙す

この映画を構成するのは大きく分けて4つ。
コールセンター、電話相手、ワケありジェイク・ギレンホール、山火事。たったこれだけだ。

大まかにこの4要素の中で展開するが、起こる全てが電話越し。主人公も、鑑賞している私達も、起こっている事が全部聴覚に頼らざるを得ない。   

それでも激しく動く状況、見えないタイムリミットの切迫感がたまらない映画だ。

・ジェイク・ギレンホールという不安定要素

目つき、表情、全てが公務員というより悪役幹部感がある
一昔前の大阪警○みたいだ。

淡々と仕事をする主人公だが、どこか不安定な部分を見せていた。冒頭から見ていると、プライベートでの問題を抱えているのが伺える。
加えて冷静な対応を見せていると思ったら、憤りを顕にしてるシーンも。

大事な局面でやらかしをしてしまうんじゃないかと、また別の意味のスリラーを味わうだろう。

こういった不安定さ、2面性のある役どころが上手いのがジェイク・ギレンホールだ。

・息つく暇がない緊張感と掌を返す結末

大阪府警と言ってから本当にそうとしか見れなくなった

この作品に触れてよかったと思うのはラスト20分の駆け抜けたような感覚だった。
あーこういう風なのもあるのかと、ある種の脱念を味わえるだろう。

時間も割と短めなので見やすい。Netflixを入会してるなら是非見てほしい。


2.人の不安を押し固めたような日本怪談の最高峰 『残穢-住んではいけない部屋-』


なんという事でしょう。デザイナーによって
パッケージはまだすこし明るさがありますね

オムニバスホラー「鬼談百景」の著者、小野不由美原作の実写化だ。オムニバスホラーとは、いわゆる短編集の事を指すが、この映画も基本的な構成は近い。
人の話を聞き、想像をし、触れて、知る。全てを繋げる人の呪詛や残穢の深さをテーマにした深く湿り気のある怪談映画と言える。

・誰しもが体験するような不安の可視化がバカ怖い

何も無い部屋に何かの気配を感じる。
こういうのがいちばん怖い。

何もいないはずなのにいる気がする。そんな誰でもありそうな事が見えてしまった…
そういう体験を見事に映像へと落とし込まれている。バカ怖い。本当に。  

・人から聴く既視感と真相が連なる恐怖

基本的に主人公と久保さんが話をリードする立ち位置だ。だから人に取材をする訳だが、聴く怪談のような話が生々しくも見た事がありそうな親近感がある。
その話の裏取りをしていくうちに繋がっていき、ある場所に誘われた恐怖の正体がこちらを見ていたと分かった瞬間の感覚が堪らない。

誰にでも有り得る怖い裏話の最高峰が、この映画だと僕は思った。

・竹内結子の語り口が1番怖い。なんなら竹内結子がこわい

主人公である私

小説家である主人公の私。竹内結子の優しい声音と冷たい話し方が怖さにマリアージュを起こしている。

内容は怖いはずだが、ある種の温かみを産んだことによる違和感が怖い。


サブスクと言う簡単に映画観られる事を感謝できるのは、この映画のおかげ。それほどの恐怖体験を味わえる映画だ。


3. キモクリーチャーのプロとアメコミ脚本家が製作に携わった無敵のモンスター映画 アントラーズ


今回キモクリーチャーとギルモデルトロの性癖の
餌食になるのはこの2名。

あまり知名度としては低いが怖かったので紹介する本作。非常にキモイ、グロい、暗いの3要素を抑えたモンスター映画となっている。
閉鎖的な田舎、普遍的でどこにでもいる中年兄弟、そしてゴア表現の塊みたいな進化形モンスター。
 
B級映画のような設定を、製作陣側の性癖でパワーアップさせたような、そんな怪作だ。

・人の映画だと思って重鎮の性癖をミキサーにかけてそのまま出したような感じ

ゴア表現に対する行き過ぎない程度の容赦なさ。

今回監督歴が浅い方が主としているが、製作に関わった問題児が悪かった。
    ヘルボーイシリーズやパシフィック・リムで有名な怪獣大好きヲタクのギル・モ・デルトロ氏。
    ブレイドシリーズ、ダークナイト三部作、マン・オブ・スティールなどの脚本、ゴーストライダーの製作総指揮をしたアメコミ大好き人間 デヴィッド・S・ゴイヤー氏。
    ギル・モ・デルトロの仕事仲間のJ・マイルズ・デイル氏。

長くなったが何が言いたいかと言うと、モンスター映画で言えば最強の布陣ということだ。
クリーチャーデザインやそれが映るスクリーンショットの神級センスが揃っているという話。

面白さはともかくとし、カメラ写りについては全くもって不安がないメンツ。むしろ変態過ぎて不安だ。

・田舎町で暮らす彼らの裏、見えない場所に潜む怪奇

モンスターもそうだが、主人公とその弟も不仲という設定
本作のテーマとは現実を見ない大人達へのしっぺ返しだ。

この映画、冒頭からモンスターの姿を見ることができる。だが闇に隠れ潜んでいるために全体像はあまり分からない。
だが作中のキャラ達はまさかモンスター達の仕業等とは考えておらず、クマや動物かなんかだと片付けていた。

見ようとしない現実に向き合った時には事態が動いている。というのが大まかな流れだ。

・クリーチャーのエゲツナイ気持ち悪さと空間を切り取る上手さ


生理的嫌悪感を垂れ流すクリーチャー。それを嬉々としてデザインできるのはギル・モ・デルトロくらいだ。

本編を通して現れるクリーチャーはただひたすらキモイ。気持ちが悪いし子供にも容赦なし。
そしてDCコミックのような暗雲としたトーンに陰鬱な雰囲気を切り取るカメラワークがそれを輝かせている。

重鎮たちの仕事ぶり(性癖の晒し癖)を観られるのはこの映画だ。






・終わり

夏の暑い夜には、冷えた酒と怖い映画。
胃と心を満たして月曜日を迎えてはどうでしょうか。

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