ぎっくり腰の季節

ぎっくり腰になってしまった。
もう何度目かわからない。
職場では腰痛三銃士の一員だった。
対処法はわかっている。
足も痛いから、椎間板ヘルニアかもしれない。
お守りに持っとく？と以前整形外科で処方された薬を飲んで、湿布薬を貼り、即安静。

あの中腰の姿勢がよくなかった。
一瞬の原因ははっきりしている。
なんで中腰であの動作をしてしまったのか、私のバカバカバカ。
土曜日は武道館で聖子ちゃんのコンサートなのだ。
なんとしても行きたい。
コンサートは午後4時開演。
当日朝起きてからの状態で決めることにした。
今回のメンバーは友人と私と夫。
ダメなら私の分のチケット一枚無駄にする。
そのことも私を強気にしてくれる。
チケットは無駄にしちゃあならんのです。

朝起きたら、痛みは随分と減少。
動き出しがヨボヨボだが、足の痛みはもうなく、歩くのに苦労はない。
夫は、
「行けるんか？
　やめたほうがええんちゃう？」
と言うが、私は武道館に行く。

まずサポーターを買いに行った。
何種類か試着して、強力な腰椎コルセットを購入。
友人の夫がゴルフの打ちっぱなしに行くついでに、地下鉄の始発駅まで車で送ってくれると言う。
神保町まで座れる。
乗り換えして一駅で九段下だ。
楽勝やん！

しっかりお昼ご飯を食べて、コルセットを装着。
力士気分。コルセットはまわし。
力士がまわしを叩く真似をする余裕もでてきた。
一日一番だ。武道館に行く。

友人の車に乗った瞬間に、彼女が言った。
「腰やったでしょ！」
秒でバレる。
彼女も腰が痛くて午前中に整骨院でテーピングをしてもらったそうだ。
偶然の腰痛一致に笑うが、私のほうが重症ではある。

車を降りて歩みはスムーズだ。
いい感じ。
始発駅から電車に乗って数駅で、赤いスイートピーを持っている人が乗ってきた。
武道館に行く人だ。
神保町で乗り換え。
電車の座席から立ち上がる時は
「ヨイショー」のかけ声。
まわしの効果か、もう腰は痛くない。
不思議なものだ。

聖子ちゃんのコンサートは安定の最高だった。
歌は素晴らしく、歌いながらのトークがおもしろくて笑いっぱなしの場面もあった。

大満足で武道館を後にする。

私たちの最寄り駅近くの居酒屋で友人の夫と合流して飲み会。
腰は痛くない。
いや角度によっては痛い。

このあと腰痛の具合がどれほどの状態になるのかはわからないが、腰痛と脳の関係はおおいにあると実感した。

ぎっくり腰に季節はない。
いつでもヤツはやってくる。
みなさまどうぞお気をつけください。