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ついにあこがれの直島旅へ

ずっと行きたかった直島。
瀬戸内海にある、草間彌生さんのかぼちゃのオブジェがあることで有名な島。
島全体がアートって感じだよ、と聞いていたのでいつか行こうと思ってはいたけど、

いつかって、いつ?

そんなツッコミが自分の中で突然湧き上がり、
サクッと行ってきました。

島に泊まるのがオススメと聞いてたけど、
良さげなホテルは既に満室だったので
直島行きのフェリーが出てる
岡山県にある宇野港のホテルに宿泊するこのにしました。

去年初めて岡山を訪れ、
そのおおらかな雰囲気が大好きになったので
やったーまた岡山に行けるー
とワクワクしながらその日を待っていました。

8時過ぎ東京発のぞみに乗車。
11時半頃岡山駅着、その後在来線を乗り継ぎ
宇野駅に着いたのは12時半くらい。

在来線に乗ってほどなくすると
岡山のゆったりとした雰囲気を感じ始める。
あーこれこれ、とっても好きな感じ。

高校生たちのはしゃいだキラキラエネルギーが眩しかったり、
のんびりとした車窓に癒されていたけど、
宇野に着いたら雰囲気がさらにゆるーんとしてて
気持ちいい海の風を全身で浴びながら
宿泊するUNO HOTELに向かう。

新しくてカジュアルでおしゃれなホテルだ。
いたるところにアートがあって、さらに心が潤う。
宿泊者は外国人が多そう
スタッフさんの対応も親切で、いい感じ。

13時半の旅客船で直島に向かうことにする。
まだ十分時間があるので、ゆっくり歩いて乗り場に向かう。

心地よい天気、あたたかな海風が吹いてもう既に最高の気分。
両手を広げ体全体で風を受け止めながら、
これからの直島旅のはじまりを感じて歩く。

と、
その時、
なぜかバランスを崩して転んでた私。
左足の着地がうまくできなかったのか、
左手と左膝で地面に着地。

え?
なに?
どゆこと?

薄手のパンツをはいていたのでそこまで大事には至らなかったけど、
ちゃんと膝擦りむいてた。笑

なーんだかなー
なんで転んだんやろー?
もう年やな〜
少し凹みながらも、乗り場へたどり着く。

転ぶまでは直島の移動はレンタサイクルにしようと思っていた。
自転車にあまり自信がないけど、
電動やし、バスは時間に制限あるし、
と思っていたけれど
膝の負傷でバスにしようと決めた。

それが私にとってはよかったと、後で知る。

チャンスはピンチの顔をしてやってくる。

なんかちょっと違う気もするけど、
予想外の出来事には、ちゃんとお知らせが含まれているものね。
シフトチェンジは早いうちにしよう。

穏やかな瀬戸内海を眺めながら乗り場にたたずむ。
周りにも同じように船を待つ人たちがいるけれど、ほとんどが外国人。
しかも欧米人。
アジア人はわずかの日本人だけ。
その雰囲気も海外に来たみたいで好き。

船は小型なので満席。通路の補助席も利用するほどのたくさんの人を乗せて、出航。
きらきらとした瀬戸内海と島々をゆっくり眺めていると、15分ほどで直島に到着。
あっという間です。

わーい着いたー

船を降りて歩き出す。
のどかなゆったりとした雰囲気を感じながら歩く。
遠くに有名なかぼちゃが見える。
まるで私たちにようこそ〜って言ってるみたい。
おおらかな空気と自然に包まれて、
来てよかったーと早くも感じる。

今日の最大の予定は、16時に予約した地中美術館。
まだ2時間ほどあるので、バスで手前のベネッセハウスミュージアムへ行くことにする。
町営バスに乗り込み、島の風景を眺める。
かわいくて気になるお店がポツポツあったり、
なにもないのどかな海沿いや山道も通っていく。

バスだからあっという間に通り過ぎるけど、
道はそんなに広くないし、上り下りが多くて、
自転車にしなくて正解だと思った。
普段から自転車に慣れている人なら余裕だろうけど、
私のような運動苦手&中年には間違いなくしんどい。

そんなこと考えながら乗っていると、
バスの終点つつじ荘に到着。
ここからベネッセハウスミュージアムまで検索すると徒歩16分。
上り坂の気配を感じ、
潔く?歩くことを諦めた私は、
美術館エリアを走る無料シャトルバスを待つ。

つつじ荘は食堂、宿泊施設、ビーチがあり、
おやじの海という民謡みたいな演歌が
何度も流れていてのんびりとしていた。

遠くに見つけた!ここにも南瓜🎃

キラキラ輝く水面を眺め
穏やかな波音を聞いていると、

調和

という言葉がふいに浮かぶ。

この島は人と自然が調和している。
あるべき姿で、ありのままでいることは
こんなにも平和でハッピーで
心地よいものなんだな、
なーんて素直に感じる。

私は何を欲しがっていたのか
誰と比べていたのか
何になろうとして、どう思われたかったのか

そんなちょっと前まで握りしめていたことを懐かしむ。
クールに装ってても、渇いていた。

なのに今は自分を優先して、満たすために生きている。
人はその気になればいつでも変われるものです。


話が逸れまくりました。

シャトルバスでベネッセハウスミュージアムへ到着。
バス停からミュージアムまでの道がちゃんとした登り坂で、
後ろを歩くお父さんが
せっかく自転車借りたのに駐輪場からこんなに坂道歩くなんて〜
と泣き言をこぼしていた。

やっぱり自転車にしなくてよかった。
ズッコケるのも悪くない。
全ては最善です。

16時の地中美術館へ歩いて行くことを考えると、
このミュージアムの滞在時間は1時間ちょっと。
ゆっくり鑑賞してる時間はなさそう。
しかも小腹空いてるし。

というわけで
ここでは一番楽しみにしていた
デイヴィッド・ホックニーの絵画を最優先で鑑賞。

至近距離で見ると、絵の中に吸い込まれるような
不思議な感覚になるので好き♡

筆使いがとても好きです。
軽やかで、かわいらしい。
見ていて楽しい気持ちになります。
でもあまりに入り込んじゃうと、ちょっと怖くなる。
あちらの世界から戻ってこられないんじゃないか、とか思う。
それくらい吸引力があるってことかな。

ほかの作品も一通り鑑賞する。

海、山、草花、日の光と作品が融合していて
さらにそれを鑑賞する人がいて
はじめて完全体になる、
どれもそんなアートでした。

たとえばこんな感じ。ああ、調和。
天秘 Secret of the Sky
この扉の先は天の秘密を感じる世界です
どうぞ寝ころがって宇宙を見上げてください

ということでしたので、さっそく

天の秘密こんな感じ
空と一体になれる感じで気持ちい〜😊

大きな石の上に寝ころがる。

石がひんやりしてて、ぬくもる。

空が青くて、白く抜ける。

宇宙との一体感がじんわり私を包む。

ミュージアムの中は順路がなく、
みんな思い思いに歩いては鑑賞する自由なスタイル。
これもマイペースな私に合っててすき。

休憩したくなって、カフェに行く。
ちょっと暑そうだけど、せっかくだからテラス席に座る。

空と海と緑とチーズケーキ
平和に満ちてる

音と光と時間に包まれて休憩なんて贅沢だなぁ。
隣の外国人のご夫婦?がパスタをシェアしながらのんびり会話してるのも
このひとときの素敵なBGMに感じる。

すっかりリラックスして元気を取り戻し
次はこの旅最大の目的地、地中美術館へ。

つづく。

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