【読書日記】 「感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える」を読む
感情的になりやすい人をどうとらえるとよいのか、どのように接すればよいのかヒントを得たく読みました。
第1刷:2013年11月22日
発行元:株式会社 波乗社
著者:和田 秀樹
内容:他人の気持ちは変えられないと割り切る、感情的に反応する人は放っておくしかない、根本的な解決などできないし、目指さなくていい、自分にも他人にも機嫌のいい人になる、など感情コンディションを整える方法!
感情的になる人と接してこまった時に、知人に相談したことがあります。そうすると「(感情的になるその人は)子どもっぽいね。大人になりきれていない人なんだね」と言われました。今回この本を手にとったときに「不機嫌な人は幼稚に見える」と帯にあったので、まさに知人の指摘通りだなあ、と興味を持ち読み進めました。
そして、私は、身近にいる、感情的になりやすい人を思い浮かべながらこの本を読むことになったのですが・・・。「これは私にも少しあてはまる」ということがありました。そこで、「感情的になりやすい人(相手)」と「感情的になるかもしれない人(私)」という関係性を思い浮かべながら読むことにかわりました。できるだけおだやかに過ごすためにできることは何だろうという観点で読むと、参考になることがたくさんありました。
感情的になる人とは?なぜ感情的になるのか?
私の思考の整理のために、感情的になる人の特徴をピックアップします。
自分が正しいという思い込みがある→きめつけ、自分の思い込みにこだわる
認知的成熟度が低い→相手を敵か味方かのどちらかに分ける
自分からパニックをおこしやすい方に進む→攻撃的なことを言う間に興奮していき、あとに引けなくなる
どう対処すればよいのか?
感情的になりやすい人が感情的にならないためにはどうすればよいか、について書かれていました。私は、そこから、「感情的になるかもしれない人(私)」が「感情的になりやすい人(相手)」をどうとらえ、どう接すればよいかを学びました。
あいまいさ耐性をあげる→「いろいろあるんだ」ということを認める
例えば、他人を「好き」「嫌い」の真っ二つにわけるのではなく、「嫌なところが多いけど、ここだけは許せる」といったあいまいなとらえかたをしようと思いました。グレーゾーンを認める→極端な思い込みを減らす
物事を白黒でとらえるのではなく、グラデーションがあることを認めることで感情的にならずにいられることがあると思いました。
おそらく、だいたいの人は「自分は正しい」と思っているでしょう。みんなが自分の物差しで「自分が正しい」と思いこんでいる、衝突が起こっても不思議ではないですね。「やらないよりやったほうがまし」→とりあえず、普通にかわす
「やったところでどうせ根本的な解決にならなないし」と否定的な考え方をやめようと思いました。
例えば挨拶ぐらいは笑顔でするなど、表面的に繕うことだってやらないよりやったほうがましということはたくさんありますね。「動く」たびに自由になる→イヤな感情にいつまでもとらわれない
相手との関係でイヤな感情をいだいたとき、とにかく動いて、気持ちを外に向けることが大切なのですね。好きなアートを見る、サウナで整う、ウオーキングをするなど、とにかく、頭の中からイヤな感情を追い出せるように、他の活動に気持ちを向けようと思いました。
「話にならない人は放っておく」「人の気持ちは変えられないものと割り切る」「ためらったとき、『ともかく』と切り替える」など、感情コンディションを整える方法が他にもたくさん書かれていました。
これらのことは、私が感情的になった時に相手にしてもらいたいことでもあります。そう考えると、「感情的になりやすい人」に「感情的になるかもしれない予備軍」の私ができる関わり方が見えてきました。
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