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【読書日記】 「マイ仏教」を読む

著者のみうらじゅんさんと山田五郎さんの対談をYouTubeで見ました。仏像のことを熱く語っておられたのがおもしろかったので、読んでみました。

第1刷:2011年5月20日
発行元:株式会社 新潮社
著者:みうら じゅん
内容:仏教が永遠のマイブーム! 人生で大切なことはすべて仏教に教わった----。 人生は苦。世の中は諸行無常。でも、「そこがいいんじゃない」と唱えれば、きっと明るい未来が見えてくる。住職を夢見ていた仏像少年時代、青春という名の「荒行」、大人になって再燃した仏像ブーム。辛いときや苦しいとき、いつもそこには仏教があった----。グッとくる仏像、煩悩まみれの自分と付き合う方法、地獄ブームと後ろメタファー、ご機嫌な「菩薩行」......。お坊さんの説法より面白い、M・J流仏教入門。(Amazonより)


「仏教」に関する本を初めて読んだ・・・おもしろかった

私は、みうらさんの好きな仏像も仏教もほとんど興味がないのですが、非常におもしろく、楽しんで読みました。

何がおもしろかったかというと、「ことば」です。
とにかく、ことばの使い方がおもしろいので、興味のないことでもどんどん引き込まれ、どんどんページをめくっていました。
さすが、「マイブーム」という流行語を作ったみうらさんですね。

内容は、難しく、専門的で、とっつきにくいものなのです。
しかし、それをおもしろいエピソードを加えて説明したり、簡単なたとえで語られたりしているため、自然と仏教の勉強をしたような気分になりました。

人の生き方について、仏教を通して考えたのは、この本が初めてです。


ことばにひきつけられ、仏教のことを学んだ



みうら流「そこがいいんじゃない!」

みうらさんは、どんなに辛い時も「そこがいいんじゃない!」と思うようにしているとのことです。

以下引用です。

言葉があることが原因で、他人との比較を生んでしまい、それが苦しみの原因だとするならば、それを逆手にとって、言葉を上手に使ってポジティブになれる方法もあるのではないかと思います。
174ページ
言葉が脳を洗脳していくというお話をしましたが、「そこがいいんじゃない!」と唱えることで、だんだんとその対象を好きになっていきます。考え続けて苦しい状態も少し楽になってきます。
このように、「そこがいいんじゃない!」と発声する訓練をしておくと、そう発言した瞬間から、脳が「そうなんだ」と思い始めてくれます。人間はいつも脳主導で動いているように見えますが、このように言葉を無理矢理にでも発することで、その0.1秒後に脳がついてくる、ということに気づきました。
175ページ
「そこがいいんじゃない!」の言葉は脳をだます


この箇所を読んで驚きました。

実は、最近出された本の中で、医学の世界では「ことばを発することで脳をだませる」ということがわかってきたという話を読んだばかりだったのです。

医学の世界で最近発見されたことを、みうらさんは10年前にご自身の体験から気づいておられたのですね。みうらさんて、何者なのだろうと思いました。(よい意味です。)

そして、私は、改めて、このことを実践しようと思いました。

ポジティブなことばを声に出して言い、脳を洗脳しよう、と。

楽に、明るく過ごしたいから。

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