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【読書日記】 「脳にいいこと」だけをやりなさい! を読む

最近読んだ別の本で推薦されていたため、読んでみました。

第1刷:2008年11月25日
発行元:株式会社三笠書房
著者:マーシー・シャイモフ
訳者:茂木 健一郎
内容:脳の「前向きなエンジン」を活かす法、こんな人とつき合えば脳はますます成長する、心のモヤモヤが消える「夜10時ルール」、これが「脳にいい」食べ物、悪い食べ物!…etc.心と体がみるみる元気になる生活術。(Amazonより)


脳は変われる


この本を読んで、最も印象に残ったことは「脳は変われる」ということです。とても嬉しい話です。

読む前は、「脳はこういうものだから、脳にとっていいことをたくさんしなさい。」というハウツーばかり書かれていると想像していました。「いろいろあるんだろうけど、一つでもいいことをやろう」という気持ちで読み始めました。

ところが、読み進めるうちに、脳の仕組みについて新たに知ることができました。「脳は柔らかいんだ」「脳は変えることができるんだ」と思いました。「脳にとってよいことをする」ハードルがグンと下がったのでした。


脳は柔らかい。変えられる。


生活に取り込みたいこと3つ

  1. マイナス思考の神経回路には「プラスの上書き」をする
    原始時代の祖先の名残で、人は楽観的に考えるより悲観的に考える方を選んでしまう思考回路らしいです。そのため、「ネガティブなものはポジティブなものより、脳に強烈なインパクトを与える」そうです。なるほど、頷けます。
    自閉症のある人のフラッシュバックも、こういった脳のしくみに関係あるのでしょうか。

    「脳の神経系は柔軟で、新しいやり方を覚えることができるので、意識して考え方を変えさえすれば、脳の中にもDNAの中にも変化が起こるかもしれません。」とも書かれてます。

    そうであれば、よくないことがあっても、よくないことがおこりそうであっても、方向を変えられる可能性はあるはずです。
    自分の勝手な思い込みで負のスパイラルに陥ることがあります。
    「こう思っていたけど、本当かな」「逆の立場で見ると、それは本当かな」など、と思い直すことで、マイナスをプラスに変える心がけをしようと思いました。めざそう、脳内の「楽観回路」!

  2. 脳細胞すみずみまで「新鮮な酸素」を送り込む
    「感情がたかぶった時にはいったん深呼吸をしよう」ということはよく言われますが、私は、これがうまく実践できずにいました。

    これに関わって、本書ではこのように書かれています。

    「呼吸の仕方は感情と密接に結びついていて、不安なときは呼吸が早く浅くなり、悲しいときは深いため息となり、怒っているときは短く強い息となるように、それぞれの感情には特有の呼吸の仕方があるのです。」

    また、次のようにも書かれています。

    「この結びつきは逆にも働き、不安や悲しみや怒りの呼吸をすれば、脳の中でそれらの感情を生み出す部分が刺激され、ネガティブな感情が付随します。」

    そうであれば、ネガティブな感情が起こった時に深呼吸をするよりも、普段から脳内に酸素が行き渡るように、深呼吸を取り入れることで気持ちが楽になるのですね。是非、習慣化したいです。


  3. 普段と少し異なること、少し違う考え方を取り入れる 
    かつては「脳の神経回路は大人になれば固定化されてしまう」と考えられていました。
    今は「脳は大人になってからも柔軟で、私たちが考え方や感じ方や行動パターンを変えれば、脳はそれに応じて自ら溝を変えていく」ということが明らかになっているそうです。

    ということは、ネガティブなことや根拠もないことをあれこれ考えて堂々巡りになるよりも、別の視点で捉え直したり、新しい行動を起こしてみたりすることでプラスの方向にいくらでも変えることができるということですね。
    そのためにも、よい気持ちになるような体験、よい刺激をうけてメリハリのある体験をしたいと思いました。

よい体験で脳を変える



脳のことも勉強できた本でした。

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