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アートとわたし

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私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
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#読書日記

【読書日記】 アートのチケットをしおりにする

私は読書とアートが大好きです。 その大好きなものをコラボレーションして普段生活を楽しんでいます。 一つは、美術展のパンフレットをブックカバーにすることです。 これは以前、記事に書きましたので、リンクを貼っておきます。 そして、二つ目は、美術館のチケットをしおりとして使うことです。 最近は、電子チケットが増え、紙のチケットが減っているようで少し寂しいです。そのため、紙の、美しいチケットがいただけた時はうれしくなります。 2年前くらいから箱にストックするようになりました。

【読書日記】 誰も知らない「名画の見方」を読む

かなり以前になりますが、著者の高階秀爾さんが国立西洋美術館長をされていた頃、テレビ出演されていたのを見て、素敵な方だと思った記憶があります。 第1刷:2010年10月6日 発行元:株式会社小学館 著者:高階 秀爾 内容:西洋美術史研究の第一人者による、新しいタイプの絵画鑑賞の入門書。 「名画」には、絵画鑑賞をより楽しく充実させるための、「見方」があります。本書では、八つのテーマに分類された「名画の見方」に基づき、日本を代表する美術史家である著者が、巨匠たちの手になる名画の数

【読書日記】 「ルネサンスの世渡り術」を読む

ルネサンスの芸術家(職人)たちが、どのようにして仕事を手に入れ、実績を作っていったのか、興味があり、読みました。 第1刷:2018年5月25日 発行元:芸術新聞社 著者:壺屋 めり 内容:みんな必死に生きている!抜け駆け、サバ読み、炎上商法……。 彼らが巨匠たる所以はなりふりかまわぬ仕事ぶりにあった! 制作秘話より胸躍る芸術家たちの必死の駆け引きを、 ヴァザーリ研究の逸材・壺屋めりが活写します。 著者自らが描く漫画&イラストも理解を助けてくれます。 ルネサンスを舞台にし

【読書日記】 「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」を読む

noteクリエーターさんのオススメの本です。ヤマザキマリ、ルネサンス、美術という、好きな3つのキーワードが入った本、読まないわけにはいきません。 第1刷:2015年12月22日 発行元:株式会社 集英社 著者:ヤマザキマリ 内容:大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリを、ただ古代ローマと風呂が好きなだけの漫画家だと思ったら大間違い。実は一七歳で単身イタリアに渡り国立美術学校で美術史と油絵を学んだ筋金入りの美術専門家なのだ。そんな彼女が初の美術論のテーマに選んだのは、

【読書日記】 アートのブックカバーを楽しむ

読書大好きです。 図書館で複数の分野の本を複数借ります。 その時の気分で本を選んで読む、いわゆる並行読みをいつも楽しんでいます。 外出用に、文庫本、新書版も必ず毎回借り、かばんに入れて出かけます。 ところで、私は、アートに関するFacebookグループに参加しています。一年ほど前に、美術館の企画展のパンフレット(チラシ)をブックカバーとして使っておられる方の投稿を見ました。「素敵だな〜」と思い、真似をするようになったのです。 自分の行った企画展のパンフをブックカバーにし

【読書日記】 「美術作品の修復保存入門」を読む

美術館で絵画を見ている時に、絵の具のひび割れに興味を持ちました。なぜひび割れするのか、どうやって直すのかを知りたく、この本を手に取りました。 初版:2022年5月30日 発行所:株式会社青幻舎 著者:宮津大輔 内容:美術作品や文化財の「修復保存」について、絵画作品、紙作品、立体作品、そしてタイムベースド・メディア(≒映像)作品に分け、技法や材料並びに保存・保管といった基礎を、豊富な事例や興味深いエピソードと共にわかりやすく紹介。修復技術は横浜美術大学修復保存コース教員が監修

【読書日記】 「世界一わかりやすい美術鑑賞ドリル」を読む

素敵な本を見つけました。著者は「美術系YouTuberいとはる」とあり、初めて目にする名前、興味津々で手に取りました。 第1刷:2021年10月15日 発行元:株式会社 サンマーク出版 著者:いとはる 内容:西洋絵画を見ることが好き。美術館にもたまに行く。……でも、絵の見方がわからない。そんな美術初心者・中級者に向け、国内トップクラスの美術系YouTuberである著者が、知識やセンスのいらない鑑賞方法を「問題形式」でお伝えします。(Amazonより) 絵がたくさんでうっと

【読書日記】 ゴッホ美術館監修 「ゴッホ 最後の3年」を読む

表紙のイラストがゆるかわいらしくてつい手に取りました。帯に「オランダのアムステルダム・ゴッホ美術館監修」とあり、「これは読まなくては」と思いました。 第1刷:2018年11月25日 発行元:株式会社 花伝社 著者:バーバラ・ストック   訳者:川野夏実 内容:「ひまわり」「星月夜」など傑作の生まれた晩年の3年間について、弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、オランダで最も読まれているグラフィックノベルです。 こんなすてきな本の形もあるんだ表紙と裏表紙と背表紙がすてき 表紙

【読書日記】 「西洋美術は 彫刻 抜きには語れない」を読む

最近、美術館の講座で塑像を造るという体験をしてから、「彫刻」が気になっていました。この本のタイトルと表紙は非常に印象的でした。 第1刷:2022年4月22日 発行元:株式会社 翔泳社 著者:堀越 啓 内容:彫刻とは何かに始まり、その魅力や歴史、見るべき作品、そして彫刻を見るためのポイントについて、わかりやすく紹介し、美術鑑賞をより楽しくする本です。 かたいことはわからないが、「彫刻ってなんかおもしろいかな」本の副題に「教養としての彫刻の見方」とありますが、そういったことは