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本とわたし

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読書日記、本、図書館に関する記事を載せています。
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#美術館

【読書日記】 「学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話」 を読み、マイ・ミュージアムについて考えた

著者の「ちいさな美術館の学芸員」さんは、このアカウントでnoteの記事を書いておられました。たちまちファンになりフォローし、コミュニティ「オトナの美術研究会」でも刺激をいただいていました。 その方が書かれたこの本は、noteの記事の書き振りで、親しみを持ち、どんどん読み進めることができました。 「ちいさな美術館の学芸員」さんのnoteはこちら↓   もりだくさんです。 「はじめに」の最初の一文は 「あなたは普段、美術館に行きますか?」 はい、行きます。 美術館は私の生活

【読書日記】 「死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅」を読む

図書館の新着図書コーナーで見つけました。 表紙には名画がたくさん、ページをペラペラめくるとカラーのアートワークがぎっしり詰まっていました。半分くらいが対話形式で書かれています。 なんだかワクワクする本だなあ、と思い、借りました。 著者の山上やすおさんは、自称「美術オタク添乗員」。 海外旅行の添乗員をされており、あの美術系YouTubeちゃんねるの「こやぎ先生」なのです。 海外旅行をしながらアートワークに触れ、美術に関する歴史や技術などの情報が得られる、そんな感覚でした。

【読書日記】 「絵をみるヒント」を読む

 タイトルに惹かれて読み始めたこの本。  読み進めるうちに、なんとなく親近感が湧いてきました。  そして気づいたのです、著者が、あの無言館を作られた窪島誠一郎さんということを。「どおりで・・・」と納得しました。 初版:2006年12月 発行元:株式会社 白水社 著者:窪島誠一郎 内容:戦没画学生の作品群を展示する「無言館」の館主が、どのように絵を見ればよいかという「絵の前に立つ行為」とその周辺を、深く、わかりやすく、楽しく解説した、入門書を超えた入門書。(Amazonより)

【読書日記】 みるみるわかる「西洋絵画の見方」を読む

「何か新しい内容のアートの本はないかなあ」と本屋の美術関係の書籍コーナーを見ていたところ、見つけました。パラパラと中を見てみると、私が知りたかったこと、ずっと疑問に思っていたことが書かれており、即買い。即読み。 第一刷:2022年10月31日 発行元:株式会社 小学館 著者:壺家 めり 内容:本書は、難解に思われがちな伝統的な西洋絵画(古典絵画)の規則や枠組みについて、著者自身によるツボを押さえたイラストと美麗な作品図版を用いて、わかりやすく面白くそのエッセンスを解説。古典

【読書日記】 「美術館にもぐりこめ!」を読む

アート関係の絵本が読みたくなり、図書館で見つけました。 第一刷:1996年11月1日 発行元:株式会社福音館書店 文:さがら あつこ  絵:さげさか のりこ 内容:ふしぎ美術館のお宝をねらってしのびこんだ、ちょっとドジなどろぼう三人組といっしょに、美術館のウラがわをのぞいてみましょう。企画展がどのようにスタートするのか、絵や彫刻などの美術品がどうやって運ばれ、展示されるか、絵のならべ方や照明の工夫、収蔵庫のひみつなど、学芸員や警備員、空調管理や清掃員、受付や監視員など美術館

【読書日記】 「CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術」を読む

「確か同じタイトルの番組がWOWOWで放送されていたなあ」「WOWOWは契約していないから、見たくても見れなかったんだ」と、待望の書籍を読みました。 第一刷:2022年10月25日 発行元:株式会社 幻冬社 著者:原田 マハ 内容:アート小説の大家が日本全国の美術館を巡り至宝とコンタクト。 モネ、ルソー、セザンヌ、ウオーホル、東山魁夷、草間彌生――。 古今東西の今見るべき名画を厳選し徹底解説。(amazonより) 美しい本!原田マハさんの本はどれも表紙が素敵ですが、この本

【読書日記】 LLブック「美術館にいってみた」を読む

LLブック(やさしく読みやすい表現を使って書かれた本)で、美術館を扱った本は初めて見ました。 第一刷:2019年11月11日 発行元:社会福祉法人 埼玉福祉会 出版部 著者:赤木 かん子   イラスト:宇佐江 みつこ 内容:主人公が、図書館で見つけたポスターの絵が見たくて、初めて美術館へ行くお話です。まずチケットを買うところから、作品を鑑賞するときのきまりやマナーをお伝えしています。現役の美術館の監視係でもある、宇佐江みつこさんのイラストです。(amazonより) LLブ

【読書日記】 アートのチケットをしおりにする

私は読書とアートが大好きです。 その大好きなものをコラボレーションして普段生活を楽しんでいます。 一つは、美術展のパンフレットをブックカバーにすることです。 これは以前、記事に書きましたので、リンクを貼っておきます。 そして、二つ目は、美術館のチケットをしおりとして使うことです。 最近は、電子チケットが増え、紙のチケットが減っているようで少し寂しいです。そのため、紙の、美しいチケットがいただけた時はうれしくなります。 2年前くらいから箱にストックするようになりました。

【読書日記】 「額縁と名画 絵画ファンのための額縁鑑賞入門」を読む

美術館の絵はさまざまな額縁に収められており、絵と共に額縁を見ることも私の楽しみです。額縁についてはなかなか知る機会・手段がないのですが、図書館でこの本を偶然見つけました。 第1刷:2003年9月10日 発行元:(株)八坂書房 著者:ニコラス・ペニー   訳者:古賀敬子 内容:額縁の歴史にはじまり、デザインや製作上のテクニック、絵画との深い関係からインテリアとして果たす役割に至るまでを簡潔にレクチャー。額縁に熱い関心を寄せるロンドン・ナショナルギャラリーの学芸員が語る、定評あ

【読書日記】   「〈オールカラー版〉美術の誘惑」を読む

まえがきの出だしに「美術は世の中に必要だろうか」と問われていて、興味津々で手に取りました。 第1刷:2015年6月20日 発行元:株式会社 光文社 著者:宮下 規久朗 内容:美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語、図版125点収録。 (amazonより) 著者のドラマ(ドキュ

【読書日記】 「初老耽美派よろめき美術鑑賞術」を読む

高橋明也さん、冨田章さん、山下裕二さんの3人の対談、「おもしろくないはずがない」と読み始め、あっという間に読み終えました。 第1刷:2019年12月5日 発行元:毎日新聞出版 著者:高橋明也 冨田章 山下裕二 内容:名画・名作を堪能したい! と思っても、人気の展覧会はどこも激混み。意外に初老のカラダにはきついもの。加えて、いまさら熱心に美術の“お勉強"もつらい……。そんなお悩みを解決する1冊。仲良し美術史家3人によるユニット「初老耽美派」が常設展をめぐって楽しみ方を紹介!

【読書日記】 「美術作品の修復保存入門」を読む

美術館で絵画を見ている時に、絵の具のひび割れに興味を持ちました。なぜひび割れするのか、どうやって直すのかを知りたく、この本を手に取りました。 初版:2022年5月30日 発行所:株式会社青幻舎 著者:宮津大輔 内容:美術作品や文化財の「修復保存」について、絵画作品、紙作品、立体作品、そしてタイムベースド・メディア(≒映像)作品に分け、技法や材料並びに保存・保管といった基礎を、豊富な事例や興味深いエピソードと共にわかりやすく紹介。修復技術は横浜美術大学修復保存コース教員が監修

【読書日記】 「森美術館のSNS マーケティング戦略 シェアする美術」を読む

行ったことはないけれどもSNSで「知ってる気分」になっている森美術館。「美術館のマーケティング戦略って?」と興味がわきました。 第1刷:2019年6月12日 発行元:株式会社 翔泳社 著者:洞田貫 晋一郎 内容:2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成した森美術館がこれまでに取り組んできた展覧会におけるさまざまなSNSの取り組みを紹介します。 森美術館 行ったことないけど「なんだか他の美術館とは違う」というイメージは本当だった本を読む前から、森美術館が「なんだか他

【読書日記】 「西洋美術は 彫刻 抜きには語れない」を読む

最近、美術館の講座で塑像を造るという体験をしてから、「彫刻」が気になっていました。この本のタイトルと表紙は非常に印象的でした。 第1刷:2022年4月22日 発行元:株式会社 翔泳社 著者:堀越 啓 内容:彫刻とは何かに始まり、その魅力や歴史、見るべき作品、そして彫刻を見るためのポイントについて、わかりやすく紹介し、美術鑑賞をより楽しくする本です。 かたいことはわからないが、「彫刻ってなんかおもしろいかな」本の副題に「教養としての彫刻の見方」とありますが、そういったことは