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小さな結婚式から大きな悲しみへ

あまりにも早すぎる

小さな結婚式だったけどできてよかった。
ホッとした気持ちとうれしい気持ちも少し落ち着いたころ
その報せが届いた。

(娘の夫Yくんの)お母さんの体調がよくない。
娘たちはすぐお母さんに会いに行った。

「とても調子が悪そうだった」娘が言う。

数日後、病院へ行ったら即入院になったと連絡が入る。
そして余命一か月と告げられたと……

二人は週末お見舞いに行った。家を出発してすぐ
いつ呼吸が止まってもおかしくない状態だと知る。


夜中にお母様は天国へ旅立ってしまった。

結婚式からちょうど一か月後だった。

祭壇の上の写真は結婚式の時の写真だった。
優しいほほえみ。

結婚式では、体調は万全ではなかったと思われたが
笑顔も見られてお元気そうで安心したのに。

隣にすわってお話したのに……
涙が止まらなかった。

少しでも近くに行きたい

家族みんな仲が良く、ご主人は奥様が大好き。
娘から聞いていた。

遺影を見ながらお父様が「天国は上にあるか下にあるかどっちかな?」
Yくん「上だよ」
お父様「そうだよな、俺富士山に登る。少しでも近くに行きたい」と。
娘さんも「わたしも行く」と。

少しでも近くに行きたい。家族の言葉を聞きながら、娘はすごいなと思ったと、目をうるませながら教えてくれた。
まだ家族になって4か月。(籍を入れたのは1月)

娘は、家族の絆を感じたようだった。

ご家族の気持ちを考えると本当に切ない。

生きている者の人生は続く。寂しさは決してなくならないけれど、
悲しみを乗り越えてほしいと思う。

今、お母様が安らかになっていることを願うばかりだ。

今を大切に生きようと、あらためて思う。


※4月の結婚式の記事です。お時間があるときにお読みいただけるとうれしです。
https://note.com/fair_camel144/n/na4fe792d293a?sub_rt=share_pw




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