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ASDさんは自己肯定感が低い?その理由について解説!


【はじめに】

私はASD(アスペルガー症候群)です。

ASDの特性を持つ私は
『自己肯定感』が低いです。

何か起こるたびに

「私ってダメな人間だ」
「私また何かやらかしたかな?」
「あの人私のことで怒ってないかな?」

とネガティブなことを考えてしまい
落ち込んでしまいます。

時にはネガティブ思考がどんどん深まって

「自分には生きてる価値が無い……」

とますます暗くなることも。

自己肯定感が低いと、ネガティブになってしまう…

自己肯定感が低いため

  • 常に周りが気になる

  • 自分の言いたいことが言えない

  • 他人に合わせて疲れる

  • 自分の本音が分からない

  • ネガティブ思考にハマってしまう

  • 鬱状態になる

と悪循環の連鎖になります。

今回の記事は

  • そもそも自己肯定感とは何か

  • ASDさんの自己肯定感が低い理由

  • 自己肯定感を上げるとどうなるか?

この3点を中心に
ASDさんと自己肯定感について
解説していきます。

Ⅰ.自己肯定感って何?

そもそも『自己肯定感』とは何でしょうか?

自己肯定感とは
「ありのままの自分を認める」ことです。

ダメな部分もすべてひっくるめて
「ダメなところも私の一部」
ありのままの自分を肯定して
受け入れることが『自己肯定感』
なのです。

ありのままの自分を受け入れることは
実はとっても重要なこと。

自分を受け入れることができないまま
無理に自己肯定感を上げようとすると

  • ますます苦しくなる

  • 自己肯定感が上がったと勘違いする

とかえって逆効果になってしまいます。

Ⅱ.ASDさんの自己肯定感が低い理由

ASDさんは
『自己肯定感が低い』という悩みを
抱えている方が多いではないでしょうか。

自分に自信が無くていつも不安…

ASDさんの生きづらさを感じている
理由の一つとして
『自己肯定感が低い』という悩みは
よく挙げられます。

そもそも何故
ASDさんは自己肯定感が低いのでしょう?
その理由について考えてみました。

①言葉の『ウラ』が読めない

ASDさんは基本『傷つきやすく繊細』

脳の特性上
言葉の『ウラ』を読むことが苦手なので

相手の何気ないからかいや冗談
そのまま受け止め
その意味について深刻に考えてしまいます。

深刻に考えすぎてしまい
時には傷ついて
すごく落ち込んでしまうことも。

また、ASDさんは

過去のコミュニケーション面における
失敗経験などから
相手の気持ちを理解しようと努力しています。

そのため相手の「言葉」
「表情」に敏感に反応してしまうのです。

②記憶の保存の仕方が独特である

また定型と比べると、ASDさんは
記憶の保存の仕方が違っているのも特徴。

ASDさんは体験したことが
その時に抱いた感情とセットになって
記憶・保存されます。

昔親や友達に言われたことやされたことが
そのまま保存され、今でもそのことを
はっきり覚えていることが多いです。

その結果
嫌だった出来事や失敗した体験も
残ってしまうんですよね。

その影響から、過去のトラウマに端を発した
フラッシュバックが蘇ることも
しばしばです。

特に特性が原因で
失敗を重ねてしまい
怒られることが多いASD。

怒られる時に抱く恐怖心や不安感といった
負の感情がセットになって
保存されている
ことが多いです。

さらにトラウマが何度も蘇ることで
ダメージもその分蓄積されていき
さらに傷ついてしまうという
悪循環に陥ってしまうのです。

③小さい頃からネガティブな評価ばかりだった

ASDさんは
発達障害の特性に起因したミスを
小さい頃から連発して

その度に家族や友人、学校の先生といった
周りの人達から

怒られたりバカにされたりなどと
ネガティブな評価ばかりだった…

という方が多いです。

ネガティブな評価ばかり受けてきた結果
『自己否定してしまう』クセ
身に付いてしまっているのですね。

④特性による失敗の積み重ねから、自信を無くす

また、ASDさん自身も
特性による失敗や躓きが多いため

普通の人のようにできないことを
コンプレックスに思っています。

また、ASDさんは
完璧主義の考えを持つ方も多いです。

「なんで他の人のようにできないんだろう?」
「なんでこんな簡単なこともできないんだろう」
「またやらかした。私ってバカだ」

失敗の積み重ねや完璧主義の考え
普通の人のようにできない
コンプレックスから
自分を責めてしまいます。

その結果、ASDさん自身も
自分に自信を持てなくなってしまい
自己否定するようになってしまうのです。

Ⅲ. 私の場合

私の場合も
幼少期から発達障害の特性ゆえに
失敗を重ねることが多かったです。

また母親がヒステリックな人で
小さい頃私が何か失敗やミスをするたびに

怒鳴ったり、叩いたり、
髪の毛を引っ張られたりしました。

他に「あんた頭おかしいんじゃないの」
「あんたはバカだから」とよく言われました。

これが今でも頭の中に残っていて
失敗したり落ち込んだりしていると

上記のネガティブな言葉が
頭の中で響いてしまうことが
しょっちゅうです。

社会人となってからある日
以前働いていた職場の人から

「文月さんは自分に自信を持って
堂々とした方が良い」
と指摘されました。

周りの人から見た私は
自分に自信が無い感じ
いつも相手にビクビクしているところが
あるとのことでした。

この指摘を受けた時、私は
「私って、そんな風に見られていたのか」
目から鱗が落ちる気分でした。

ある意味衝撃でした。

今でも
仕事でちょっとした失敗やミスをすると

「すみません」「ダメだ」という
気持ちが出てきます。

その他にも

一旦ネガティブ思考に突入すると
ネガティブ思考が頭から離れず
一日中モヤモヤしたり

「私って何がしたいんだろう…」と
自分の本音が分からず悩んだりします。

【まとめ】

自己肯定感とは
「ありのままの自分を受け入れること」です。

ASDさんは特に、
自己肯定感が低いことに
悩みを抱えている方が多いです。

ASDさんの自己肯定感が低い背景は

○相手の言葉を間に受けてしまいやすい
○小さい頃からネガティブな評価が多かった
○嫌な記憶が残りやすい
○特性による失敗の積み重ねから自信を無くす

などが挙げられます。

自己肯定感は、育った環境も大きく
影響しています。

自己肯定感が低いままだと、
他人軸で物事を考えてしまうようになり
自分自身を見失ってしまいます。

ASDさんの生きづらさには
自己肯定感の低さが原因であることも大きいです。

その原因を解消していくには、
自己肯定感を高める方法を
身につけていくことが大切
です。

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