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・介護業界に興味はない!?「2025年問題」知っておきたい介護の裏側

manoが2025年に向けて取り組みたい話です。
私が経験し、感じてきたことを書いています。




『介護で話そうよ』 No.2



私が勤務していた特別養護老人ホームは3階建。

定員73人。
4人部屋と3人部屋、2人部屋の大部屋中心の
従来型の施設です。

そこは、ショートステイディサービスも行っています。

施設は2ヶ所あり、まぁまぁの規模ある特別養護老人ホームだったと思います。

一階がディサービス、
二階は少し自立してる方が入所、
三階が全介助が必要な方が入所しています。

基本はワンフロアーを3人で1日の生活を
介護します。

パートの方やお風呂担当の方がいて、看護師さんもいるので、時間がある時は手伝ってくれます。
しかし、基本は3人です。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは

常時介護を必要とし、
在宅での生活が困難な高齢者に対して、
生活全般の介護を提供する施設です。
略して「特養」とも呼ばれています。

入浴、排泄、食事などの介護、
その他の日常生活の世話、
機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行います。

比較的費用が安いのが特徴です
原則として、要介護3以上の方が対象です。

・特養が楽しい理由


働く前の第一印象は汚いや臭いでした。

相当気合を入れて、勤務に挑んだのを覚えています。

しかし、
働いて思ったことは、楽しいでした。

私は、殆どが3階の早朝勤務を担当していたので、100%が身体介護です。

コミュニケーションや会話は時間的にも
あまりすることは出来ませんでした。

排泄介助や食事介助の最中に少しお話をする程度で、ずっと動いているような状態です。

でも、楽しかったんです。
認知症の方の世界は面白く、
その空間は楽しいものでした。

本当にリアルなんです。
会話の内容が全く分からなくても、その場の意味がなくても、話の内容はとてもリアルです。

本当にそこにあるような気がします。

職員も同世代が多く、困ったら話を聞いてくれたり手伝ってくれたりと働きやすい環境でした。

もちろん、小さな問題はいくつもあります。

サボってばかりいる人、危険な介助をする方、
など多々ありました。

職員は人手不足だし…施設はお金もないし…


お金がない話と言えば!!☹️


事務の人から82円の切手代を請求されたことがあります。

介護業界の試験に必要な書類を送って貰うために必要な手続きで返送用の切手代82円!

事務で必要な手続きで、請求されたのはこの特養しか経験がありません。

一般企業ではない出来事かと思います。

「介護業界は普通だよ😅」と言う方もいるかもしれないけど、辞めて良かったと、心底思いました。
(13年働いてるけど、ここ以外は経験ない🤨)

・介護技術を上げる


尊敬する先輩が2人おりました。

1  優しい
2  丁寧
3  早い

この三拍子が揃ってるのは稀です。

優しさと丁寧さがあっても、スピードが遅い
スタッフとは、一緒にチームを組むのは正直、
しんどいです。

また、業務が早くても、利用者に対して丁寧さの
ないスタッフは見てて不快です。

それは、かなり問題です。
自分なら絶対介護してほしくないです。

この三拍子が揃うのって技術だと思うんです。

性格だけでは、この三拍子は揃わない。

酷な環境下で、三拍子揃えるのは、大変だからこそ技術なんです。

・介護には技術を求められる環境が少ない


そう、
技術が上がっても収入が上がることはないです。
そう、
だから、業界の向上するスピードが遅いんだと
私は思っています。


介護にスピードは必要ないと思う方もいらっしゃいますが、私は必要だと思います。

オムツ介助をされていて、ゆっくり丁寧に優しく確認されながら、拭いてもらいたいでしょうか?

私は早く済ませて欲しいです。

確認よりも早く、それを片付けて、ズボンやパンツを着せて欲しいです。

もちろん、その逆もあります。
スピードばかりを重視して着せ替え人形みたいにバタンバタンと向きを変えられる。
これはいけません!😤


スピードは技術なんです。
コミュニケーションも技術なんです。

優しさと丁寧さがあるからスピードが
上がるんです。


毎日の生活には良き塩梅があります。
その方やその状況に沿って対応できる方が、
技術のある方だと、私は思っています。

そんなトリプル先輩方に出会い、
技術に勤しむことが出来たのは、
とてもラッキーでした。

13年働いて、この2人以外はおりません。

何がコツなのか、どれが安心安全の介助なのか、聞いたり見たりして、技術を磨けたのは、施設だから出来たのだと思います。

技術に目を向けられたから、介護の仕事が続けられ、私は楽しいと思うんだと思います。


その技術を皆さんと共有出来たら嬉しいです。

manoの『介護で話そうよ』

これからもよろしくお願い致します。

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