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マンションの価値とそれを定める4つの座標軸

分譲マンションの価値は、どのようにして観るか?

私なりの言葉であらわすと、それは
「立地の魅力を建物がどこまで引き出せているか?」
という言い方になります。

したがって、高く評価したい場合、

立地の魅力を最大化しているマンション

と表現します。

昨今、マンションは資産価値が大事、との趨勢にあります。が、これは普遍的な価値観ではありません。1990年代後半から2000年代前半にかけての長引くデフレ時代は、資産価値で物件を選ぶ人など(私の記憶では)皆無でした。

デフレとは貨幣価値が高く、モノの価値が下がる状態です。その環境が長期化するなかで、それでも高額の住宅を購入する人は、そこに住むことで得られるベネフィット(恩恵)が勝ると判断したからに他なりません。

「駅近」や「大規模」、「超高層」といった特徴が資産価値を有利にする。確かにその側面は否定しませんが、もっと上位概念に位置する包括した価値を左右する条件は具体的に何でしょうか。

私は、それらを4つの座標軸であらわすことができると考えます。

1.ロケーション(立地・環境)
2.敷地条件(間口・地形・接道する道路幅)
3.ファサード(意匠・グレード)
4.間取り(動線・収納・設備)

それぞれ解説します。

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