日銀の金融政策「YCC運用の一部見直し（±0.25→±0.5）」が不動産価格相場を下押しすると推察する理由

2022年12月20日（火）、日銀は金融政策決定会合でこれまでのイールドカーブコントロール（以下「YCC」）運用を一部見直すと発表しました。具体的には変動幅を±0.25％から±0.5％に拡大するというものです。リリースと同時に為替は円高に、株式市場は日経平均が大きく下落しました。

黒田総裁は、同日午後の記者会見で「基本的な緩和方針を継続する」「YCC変動幅の拡大措置は利上げではない」と強調しました。たしかに政策金利に変更はなく、YCCによる金融市場調節方針を現状維持としたからには、その表現がズレているとは言えません。しかしながら、翌日メディア等では「実質的な利上げ」と書かれています。

この記事では、YCC運用見直しが不動産価格に与える影響に絞って考えたいと思います。