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【事実発掘!FACT JAPAN 47 NO.37】静岡県

みなさま、ボンジュール!三寺です。
気持ちの良い気候になってきましたね。こんな季節は風を感じながら海岸沿いを爆走したい衝動に駆られます。実は私、学生時代からデートに旅行(最近は)ほぼ仕事で、ある場所へドライブを重ねて参りました。
もう100回以上訪れているのではないでしょうか。
それが今回お話ししたい私の鉄板ドライブコース「伊豆」であります。

静岡県にある伊豆半島。

静岡県の東端から南へ60km突き出した半島で、夏の海水浴場やダイビングなども有名。とにかく何と言ってもたまらないのが「紺碧の海」!
吸い込まれそうな真っ青な海と並走する。
テンションが上がらないわけがありません。
この伊豆半島の長い海岸線は318kmにも及びますが、今回特にフォーカスしたいのが、伊豆半島の玄関口「熱海」から半島の真下「下田」までのビーチラインです。この沿岸部は黒潮の影響を受け、年平均気温は15~17℃と「温暖な気候」が特徴。私が地域活性のお手伝いをしている伊東市で見てみると、真夏の平均気温が約26℃、真冬が約7℃、平均気温が16.4℃と、とても温暖な気候で、1年を通して過ごしやすいと言えます。
そんな美しい海や温暖な気候に恵まれている伊豆の沿岸部は、
実は世界一のヴァカンス地になれるポテンシャルがある!
そう信じているのは私だけでしょうか?

世界的なヴァカンス・リゾート地であり、世界最高峰の広告祭が行われる「カンヌ」

話は日本から海を越え、フランスに飛びますが、ここに来る度に「伊豆」を思い出す場所があります。それは世界的なヴァカンス・リゾート地であり、世界最高峰の広告祭が行われる「カンヌ」です。
フランス南東部の地中海に臨むニース(Nice)に次ぐリゾート地。毎年5月のカンヌ国際映画祭の開催地として、世界的に有名で、目抜き通りのラ・クロワゼット通りには、世界から集まる著名人や映画俳優が宿泊する超高級ホテルをはじめ、高級レストラン、ブティックなどが並んでいます。
その時期はいつも日本のメディアも取りあげていますね。6月下旬には、我々広告関係の最高賞であるカンヌ国際広告祭も開催される場所。
私もこのイベントに過去8回参加していました。

さて、なぜこの地で伊豆を思い出すのか?そこを掘り下げてみると、2つの共通点がありました。

一つは「紺碧の海」。
フランス南東部のマントンからカンヌまでの地中海沿岸エリア(約66km)は通称「コート・ダジュール」と呼ばれています。(フランス語で「Côte d’Azur」)
前半の「Côte(コート)」とは、海岸の意味。続く「Azur(アジュール)」とは、青、ブルー、シアン、などとの意味になり、合わせて直訳すると「紺碧海岸(こんぺきかいがん)」になります。
まさにどちらも紺碧がすぎるという共通点があります。

もう一つは、「温暖な気候」。
コート・ダジュールの中心地ニースの年間平均気温を調べたところ、16℃!まさしく伊東市と同じなわけです。(びっくり!)
さらには、「コート・ダジュール」のマントンからカンヌまでと、「伊豆半島」の熱海ビーチから下田ビーチまでをGoogleで調べたら、そこまで距離が変わらない(伊豆の場合は起伏があるのでちょっと距離も時間もかかる)
何となく沿岸線の形も似ていますね!

*温暖なニースの気候
*コート・ダジュールと伊豆半島沿岸部

つまり、伊豆半島沿岸部には世界的なビーチリゾートやバカンスの素質があり、国際的なイベントを誘致できるポテンシャルがあるわけです。

別の角度から話せば、カンヌにいくといつもオイスターや海の幸を頂きます。特に毎回楽しみにしているのが「スープ・ド・ポワソン (soupe de poisson)」。フランスの港町の定番メニューで、魚介のアラと香味野菜を炒め、ハーブと共に煮込み、すべてすりつぶして裏漉しするので、濃度が高く、飲むというより食べるスープで、ニンニク風味のクルトンと削ったチーズをスープに浮かべ、浸しながら食べる、まさに絶品!
お店によってちょっと味わいが違うのも堪らない・・・。

でも、ちょっと待ったー!
伊豆沿岸部なら、豪快な「伊勢海老のお味噌汁」もあるし、あっさり海苔の「あおさ汁」もある。豪快な金目鯛の煮付けやサザエの壺焼き、何より新鮮なお刺身たっぷり海鮮丼なんかもやばいじゃないですか!外国人にとっても堪らないでしょう!さらには、伊豆半島には海の幸だけでなく地の恵み「温泉」が湧きます。これって世界的にみても、ものすごい資源ですよね!
宿の楽しみ方に「温泉」というアトラクションが加わるわけです。一人でしっぽり、家族や仲間でゆっくりその日の疲れを癒すことができます。浴衣という日本独自の風情も楽しめるし、沿岸部で浴衣を着ながら花火を観たり、夜の海で、波の音と、チラチラと輝く漁船の漁り火なんかに浸れちゃいます。

伊豆半島は2018年4月にユネスコ世界ジオパークに認定

ちなみに、伊豆半島は2018年4月にユネスコ世界ジオパークに認定されました。ジオパークは世界遺産などと同様に、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が推し進めているプログラムで、地質学的にみて国際的な価値のある、「保護」「教育」「持続可能な開発」が一体となった概念により管理された地域だそうです。そういった意味からも、海岸部だけではなく、森林が広がる半島内陸部などにも観光をするような長期の滞在プランが期待できます。
天城峠や浄蓮の滝など、演歌な見どころがたくさんあります。

*紺碧の海が続く両沿岸部

というわけで、私としては、この伊豆に大きなポテンシャルを感じてやみません。これを加速するためには、国際会議やコンベンションを取り行えるホールや、各エリアのホテルなどのインフラの加速(海外ホテルの参入)、各自治体の共同推進意識、国家レベルでの開発意識、官民一環となり本気で動き出す必要がありますが、今後、この島国日本が経済的にさらに発展し、海外から大きなニーズを得る上でも、この「IZU」という地域は沖縄を超えるポテンシャルがあると思うのです。

そういった意味で

「コート・イジュール(伊豆海岸)」

を世界に訴えていきたい、そう思うわけです。日本で未だ開催されていない国際広告賞を開催するときには、ぜひこの伊豆を舞台にしてほしい。(広告業界の有志たちが熱海で熱海広告賞なるものをやっているのも小耳に挟んでおります。想いは同じですねw)

*カンヌ映画祭・広告際の会場となる「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」

今回は完全に私の独自の意見で走ってしまいましたが、静岡県並びに伊東市含む近隣の自治体のみなさま、ぜひ意見交換いたしましょう!伊豆には世界最高峰のポテンシャルがあると信じています!!

次回は、常に前向きでポテンシャルを疑わないFACT随一の男、虎よりお送りします。メルシーボク!

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