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「CDOはその名の通りデジタル空間を司る」

CDOの3つの主な役割

ネットを検索してそれらしき説明がされている、インフォマティカのページが参考になりそうです。真っ当なことを書いてくれていますが、これを読んでどれだけの日本人が具体的に理解できるかは、かなり疑問があります。

デジタルによる企業価値の再創造

CDOには部門横断的なDXを牽引する役目が期待されています。これは部門単位のデジタル化ではなく、組織の構造や企業文化そのものをデジタルによって変革する「企業価値の再創造」です。CDOはそのための企画や戦略立案を行います。
企業価値を再創造するほどの大掛かりな変革には社内での反発も予想されます。そのためCDOは、経営幹部の一員として丁寧な情報発信や事業部門とのコミュニケーションを行うことが求められます。

デジタルマーケティングの推進

販売促進のための最新オンラインサービスの活用や、顧客管理に各種のデジタルツールを導入するといった「デジタルマーケティングの推進」には、全社的な調整能力や経営側の視点が欠かせません。

デジタルを活用したビジネスモデルの考案

CDOは組織や業務の変革だけでなく、外部に向けた「新規ビジネスモデル」の作成やアイデア出しも行います。その際にはCDO自身が持つデジタル分野の知識やスキルの活用に加え、社外の専門家などと連携して幅広いネットワークを構築することも必要です。

デジタル?

そもそもデジタルって何でしょう?
デジタル、digital。定義を探すと、Wikipediaでは、以下のようにあります。

機械で情報を扱う際の表現方法の一つで、情報をすべて離散的な値の集合として表現し、段階的な物理量に対応付けて記憶・伝送する方式。対義語はアナログであり、そちらは情報を連続した物理量で表現する方式である。 特に二進数で表現されたデータで構成されているもの。
https://ja.wikipedia.org/wiki/デジタル

まあ、確かにデジタルを調べればこういうことでしょう。そして、アナログ音源に対するデジタル音源とか、アナログ映像に対するデジタル映像とか、詳しい人も沢山いるでしょう。しかし、役割の中でデジタルデジタルとしつこく出現するデジタル、つまりChief Digital Officerにおけるデジタル・Digital って何のことかちゃんとわかっている日本人って何人いるんでしょう?

つまり、私たちが暮らしている物理空間に対する論理空間として理解している日本人がどれだけいるんでしょう?

Chief Digital Officerが司るデジタルは、世界中に張り巡らされた高速ネットワークとそれに繋がる高性能コンピュータ機器によって作られた論理空間をデジタル空間と呼び、私たちが暮らしている物理空間における様々な制約を受けないデジタル空間に物理制約を受けない形で企業活動をデジタル化(ソフトウェア化)して動作可能な状態にし、新たな競争優位を作り出して行こうというのをデジタルという一言で意味しているわけです。

CDOの役割

デジタル空間上に物理制約を受けない形でデジタル化した企業とネットワークに接続したPCだけでなくIoT機器などによって物理空間の企業と接続することで、CEOやCxOと共に真の全体最適を追求することができるようになります。また、デジタル化した顧客や取引先ともデジタル空間上で物理制約を受けずに連携することで強力なエコシステムを形成し、顧客やその顧客への価値提供力を確かなものにしていく役割を担っているわけです。

そのためには、最低限、論理空間についての深い見識を持っている必要はあるでしょう。それなしにWeb3.0などの話をしてわかったような気になるのは本当に危険です。日本人以外のCDOは、ノーマライズされたデータもプロセスも含め、論理空間の住人のことをしっかり理解して話をしていると思いますし。

もし、理解していないなら、理解している人を片腕にして自分のスキル&ナレッジの不足を補ってください。今すぐに。
ただ、くれぐれもわかったふりしたIT詐欺師に騙されないようにしてくださいね!

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