マガジンのカバー画像

日本のDXを成功させる

49
最も大事な事を置き去りにしてきてしまったのにそれに気づいていない日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)を真っ当に実行し、国際的にも競争力を高めていく企業改革をテーマとして…
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

「人を過去に縛る、失敗と成功のdogma」

「人を過去に縛る、失敗と成功のdogma」

心理学的に言えば、「認知的不協和」と「不確実性の恐怖」を乗り越えられないことが、現状維持バイアスの根幹にあり、良いと思ったことでも行動変容できない人が多い残念な現実を如実に表していると思います。
今が酷い状態であっても、今までの自分を正当化したい「認識的不協和」と、失敗つまり思ったようにならないことを過度に嫌がる「不確実性の恐怖」は行動変容を阻む強力な心理的障壁であることは間違いないでしょう。

もっとみる
「DX成功の鍵:Methodologyの使いこなし」

「DX成功の鍵:Methodologyの使いこなし」

大概の日本企業≒日本人の国際競争力が日々低下している原因は、IT化の遅れにあると言って過言ではないと思います。そして「何故IT化が遅れているのか?」と言うと、戦争に負け、社会システムがリセットされたことによって知の断層が生まれてしまったこと。

そして、30年以上前のコンピュータの本格的活用、つまり大型ホスト機によって、全国統一オンラインリアルタイム化が可能になった時期に、国内時差がないことによっ

もっとみる
「DX成功の鍵:IT子会社の解散」

「DX成功の鍵:IT子会社の解散」

決してIT子会社の人達が悪いわけではありませんが、IT子会社を抱えているという伝統的な日本企業の構造がDXのボトルネックになっている現実から、経営者は目を背けないで欲しいと思います。

経営者を筆頭にして、システム/ITの事はよくわからないと言って憚らない親会社やグループ会社の人達と、彼らにシステムの事を丸投げされて請け負うことを営みとしているIT子会社の人達という構造で、DXなど上手く行くわけが

もっとみる
「DX成功の鍵:ギブ・アンド・ギブンの組織文化」

「DX成功の鍵:ギブ・アンド・ギブンの組織文化」

テイカーとDXの相性は最悪人は、善良なるギバー(Givers)と狡猾な収奪者たるテイカー(Takers)に大別できます。バランスを取ろうとするマッチャー(Machers)もいますが、損得をベースにしている以上、私のなかでははテイカーに分類しています。

そして、残念なことに、多くの場合、狡猾な収奪者たるテイカーがギバー達を踏み台にしてピラミッド上部を独占しているようです。日本でも業績が伸び悩んでい

もっとみる