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はじめまして!福知山公立大学「学生酒づくりプロジェクト」です!

はじめまして。私たちは福知山公立大学地域経営学部地域経営学科谷口ゼミ3回生の、「学生酒づくりプロジェクト」です。noteについては基本的に代表の嶋野が担当しますので、これからどうぞよろしくお願いします。

はじめに

さて今回は、これまでの活動について簡単に紹介します。まず私たちが行っているプロジェクトですが、京都府綾部市に蔵を構える若宮酒造さんとの産学連携のもと、「若者をターゲットにした、日本酒の新商品」を製作しています。さらに私たち福知山公立大学(以下、公立大)に加えて、京都工芸繊維大学(以下、工繊大)、京都府立綾部高校農業科(以下、綾高)の3校がコラボした日本酒の新商品開発プロジェクトが現在進行しています。
この3校合同産学連携プロジェクトが発足した背景についてですが、私たち公立大生が若宮酒造蔵元の木内さんよりお話を頂いたのは、2021年4月でした。木内さんは「日本酒の売上がコロナの影響もあり、一昔前に比べて下降傾向にある。加えて若者の日本酒(アルコール)離れが進行している。」ことから、「今後若宮酒造の柱となるような日本酒をつくりたい」とのお話を頂き、このプロジェクトが始動しました。
またこのプロジェクトを進めるにあたり、私たちとしては「若者の日本酒離れを食い止めたい」という思いがあります。先述の通り現在若者の日本酒離れ、ひいては若者の酒離れが日に日に進行しています。そのような現状を踏まえ、お酒を「人生を豊かにする1つのアイテム」と考えている私たちは、若者と日本酒の架け橋となるべく、日々活動しています。

各校の役割について

ここで各校の役割について紹介しておきます。まず綾高の役割ですが、基本的には今回使用する酒米「五百万石」の栽培を担当していただきました。次に工繊大4回生の中川さんには、主に新商品のラベルデザインをお願いしています。そして我々公立大は、主に新商品のコンセプト決めや、販売する上での販促活動などの部分を担当しています。このようにそれぞれ役割分担はありますが、実際はお互いにそれぞれの役割に顔を突っ込み意見するような形で1つのチームとして動いているような形になっています。そして木内さんや、ゼミの谷口先生をはじめとする様々な方にお世話になっていますが、基本的には学生主体でプロジェクトを運営させていただいております。本当にありがたく、貴重な経験をさせていただいております。

活動報告

さて前置きが長くなってしまいましたが、これまでの経過をここに記しておきます。

5月

今回使用する酒米「五百万石」の田植えが綾高東分校にて行われました。こちらの田植えについては綾高生の実習の一環として行われ、代表の嶋野も見学してまいりました。写真はその時撮影したものです。
この田植えが行われた日に初めて蔵元の木内さんにお会いし、本格的にこの酒づくりプロジェクトがスタートしました。

田植え

6月

酒蔵見学&試飲会を行いました。見学を行う以前にミーティングはオンライン・オフライン含めて複数回実施しましたが、実際に若宮酒造の酒蔵へ足を運ぶのはその時が初でした。実際に酒づくりが行われている現場を見学し、シンプルに「すげーーー」と思いました。それと同時に(もう後戻りできないな・・・)と心の奥底で改めて思いました。その後試飲会を行い、なんとそこで人生初の日本酒を口にしました。人生初の日本酒を飲んだ感想は、「あれ?美味しいじゃん」でした。というのもこれまで日本酒を口にする機会が無く、友達との飲み会もビールやハイボール、チューハイ等を好んで飲んでいた私は、無意識的に日本酒に対して「度数が高く、酒の味がわかる大人が飲むもの」というイメージを勝手に抱いていました。そのため初めて日本酒を飲んだ際には、これほど美味しいのかと軽く衝撃を受けました。
このように、かつての私のような日本酒に対する「年代が上の人が飲むもの」という若者特有のイメージを払拭すべく、日々活動しています。どうにかこの日の感覚を多くの同年代に伝えていきたいものです。
写真はその時撮影したものです。中央の黒ポロシャツの方が蔵元の木内さんです。そして一番左の彼がSNS担当の明野、その右隣りがイベント企画担当の橋本、木内さんの右隣りで満面の笑みを浮かべているのが代表兼note担当の嶋野です。学生酒づくりプロジェクトは基本的にこの3人で運営されています。(右側の2人は同じゼミで別のプロジェクトを運営しています。この日は一緒に見学&試飲会に駆けつけてくれました。)3人のことについては機会があれば後ほど紹介したいと思います。

酒蔵見学

7月

福知山公立大学まちかどキャンパス吹風舎(ふくちしゃ)にて、ジェイアール京都伊勢丹和洋酒売り場ゾーンリーダーの片山さんを講師に招き、ワークショップを開きました。片山さんからは日本酒における年代ごとの販売量の推移や、顧客層の変化、お客様の声など、実際に現場で働いている人にしかわからないような部分をお話しいただき、日本酒を販売する上で必ず必要となる考え方や知識をご教示いただきました。私の中で特に印象に残っているアドバイスがあり、それは「お客様の生活シーンを細かな部分までより具体的に想像し、どのような人に手に取っていただきたいか考えてみては」とのアドバイスです。このアドバイスにより、その後決定した新商品のコンセプトにたどり着けたのではないかと思います。

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※ちなみに「まちかどキャンパス吹風舎」についてですが、なんと私たちが在籍している福知山公立大学から少し離れた新町商店街(いわゆるシャッター商店街です。何とかして賑わいを取り戻したい。)の一角に、サテライトキャンパスがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

8月

京都のFM放送局「α-STATION」(FM京都 89.4)に出演しました。「UMI NO KYOTO」という京都北部を取り上げる番組で、私たちも取材していただきました。商品開発が本格的に始まり約3か月が経過した時点での収録でしたが、いろいろと私たちが考えていることを引き出していただき、何とか答えることができました。新商品が完成してから、今度は私たちが京都市内の放送局に伺おうと思っております。

9月・10月

綾高東分校にて五百万石の稲刈りを行いました。今回収穫したお米の総重量は401.57kgとのことです。これが美味しい日本酒になると思うとわくわくしますねー。我らが木内さんをはじめとする若宮酒造の皆さんが美味しいお酒にしてくれるはずです。いやー、待ち遠しいですね。
写真は稲刈りが行われた日の様子です。

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そして9月、10月は新商品のコンセプトに関するミーティングをほぼ毎週行いました。9月には新たな助っ人として、webプロデューサーの辻岡さんにも加わっていただきました。辻岡さんに加わっていただいたことにより、これまで苦戦していたコンセプトワークが急速に進みました。やはり何事もプロの方はすごいです。本当に。そしてついに新商品のコンセプト及び商品名が明野君の発案により決定しました。決定した新商品のコンセプトや商品名につきましては、近日公開しますので、しばしお待ちください。
とはいうものの、このコンセプトを決定させるまでの道のりが本当に長かったです。万里の長城レベルでした。今思い返すと、商品を企画・販売することを舐めていたなと正直思います。何とか絞り出して持ち寄った案もなかなかピンとくるものが無い、何とか形になりそうな時もありましたが、また白紙に戻り、みたいなこともありました。そのような中で辻岡さんをはじめ、木内さん、谷口先生、工繊大の中川さんのお力添えのおかげで、私たちが本当につくりたい・飲みたいと思えるような案にたどり着けました。感謝です。そして誰もが「これだ!」と思えるようなコンセプトを発案した明野君はマジですごいです。この経験のおかげで私たち公立大生の3名は、大きく成長できたのではないかと思います。

11月

公立大生と綾高生で米を洗い、その後交流のワークショップを行いました。そこで綾高生の皆さんに今回決定した新商品のコンセプトについて説明しました(ちゃんと伝わったかな・・・)。写真はその時のものです。

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※撮影時のみ帽子を外しています

酒づくりに関して

そして11月には新商品のコンセプト・商品名・味わいが決定したところで、実際に酒づくりの現場へお邪魔しました。実際に日本酒づくりに携わるという、これまた貴重な経験をさせていただきました。作業は朝早くから始まり、午前中からお昼ごろにはにあらかた作業を終えるようです。この期間になると木内さんに至っては毎朝4時起きらしく、1限に間に合うか否かのせめぎ合いを繰り広げている自分には到底理解不可能な領域です。そしていざ作業が開始すると、さっきまで談笑していた若宮酒造の皆さんが、打って変わって真剣な眼差しに代わります。空気感も変わり、ピリッとした緊張感が走ります。私たちは今回麹づくりや仕込みの作業に加わりましたが、皆さんの足を引っ張らないようにするので精一杯でした。バイト代が出るか木内さんに聞いたところ、もちろんでないと淡い期待が一蹴されました。めげずに今後も継続して足を運びたいと思います。
ところで日本酒ができるまでの工程ですが、麹、酛(もと)、仕込みが大切といわれているそうです。酒米のデンプンを麹により糖分へと変化させ、酵母を加えることで発酵し、私たちが飲んでいる日本酒となるようです。細かい工程については書ききれませんので今回は割愛しておきます。木内様、お許しください。
作業時の様子をお見せしておきます。
写真は米を蒸し、精米するところです。

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※撮影時のみ帽子を外しています

そしてこちらは麹をつくっている場面です。中の気温は製麹(せいぎく)するための適温を保つため、30度に保たれているそうです。この時期にこの寒暖差はかなり効きます。これを日常的に行っている皆さんには、リスペクトでいっぱいです。

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※撮影時のみ帽子を外しています

こちらは日本酒づくりでよく目にするあれです。画像2枚目の黄色い人が、我らが谷口先生です。

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※撮影時のみ帽子を外しています

最後に

このような活動を経て、現在に至ります。ありがたいことに多くの皆さんに協力していただき現在も学生を主体とした活動を行うことができています。本当にありがとうございます。そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
こちらのnoteにつきましては、何か出来事がありましたら、記録をつける意味でも随時更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。またnote担当の嶋野ですが、この手のことについては相当の怠け者でして、提出物もギリギリになってから出すタイプです。頑張って随時更新していきたいと思います。
肝心の新商品についてですが、2022年春を予定しています。乞うご期待ください。

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