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リーダーに必要な「きく」力

私は、2015年に新卒でNPO法人に入職し、ボランティアの大学生と青少年向けのいろんな事業・サービスを作りながら、ボランティアの大学生自身の成長に関わる仕事を8年以上してきています。

リーダーに必要な「きく」力

今日は、「リーダーに必要な「きく」力」というテーマです。
ザ・Z世代の学生たち、子どもたちと接してきた中で気付いたことをシェアしていきたいと思います。


Z世代の特徴・「普通を望む」

Z世代の大学生たちと話をしていると感じるのは、「普通でいたい」という望みが強い人が多いということです。

ほんとにこの本に書かれていることが彼ら・彼女らの口からきくことが少なくないです。

それがいい・わるいという話がしたいわけではありませんので、その善し悪しみたいなことは一旦置いておきます。

現場としての実感においても、以下のようなことが挙げられます。

・全体への問いかけには反応しない
・目立たないようにする
・対立を避けて周りと仲良くする
・競争や失敗を嫌う
・とりあえずやってみるを嫌う
・みんなの前で叱られることも褒められることも苦手 などなど

もう少し付け加えると、これらは彼らの「行動特性」であって、そういった行動特性は、「行動原理」によって支えられている。ということです。

もう少しいうと、上述した行動例はあくまでも行動を動機づける信条・価値観(行動原理)に基づくものであって、行動の動機付けとなる信条・価値観が変わると、行動特性はもちろん変化するということです。

今日は、その行動原理を変容させていくために、「リーダーのきく力が有効なのではないか」というお話です。

ここからが本題です!

まずは受け止める 「聴く力」

傾聴する。ということが大事になってくると思います。
うなづく、あいづちをうつなど、「聴いている」を伝えることが必要であるとともに、「くりかえし」をする(バックトラック)こともポイントになります。

「聴いてもらえている。」という感覚ももちろんですが、バックトラックをすることによって、自分が話した言葉をそのまま、あるいはちょっと言い換えたことを自分以外の誰かから聞くことで、「あ、自分ってそんなこと思ってたんや〜」という風に、自然と「相手のメタ認知」を誘発させます。

そうやって、無自覚だった自分の意識に気づくことができるきっかけになりやすいです。

「”とりあえずやってみて”って言われるんだけど嫌で、先延ばしにしてたんですけど、それでも何度も言われるんでやってみたんですけど、やっぱりうまくいかなくて・・・」

みたいな話があったときに、
「うまくいかない前提でやってみることがそもそも嫌だって思っていたし、その上失敗とかミスって目立つから嫌だったんだね。」

とかって返してあげるわけです。

もちろんすべてが合っているわけではないので、たしかにたしかに!ってなるところもあれば、そうでないところもあったりするでしょう。

自分と同じ言葉をきくのも、言い換えた違う言葉をきくのも、
どちらがいいとかはないですが、どちらも効果がある場合があります。

問いかける 「訊く」力

聴いて受け止めることをもとに、さらにそこから相手に「問いかける(ask)」ことによって、さらに気づきを深めることができます。

不思議なもので、人間は疑問系で問いかけられると「答えを出したくなる」という性質があるようです。

そのため、相手が普段考えない、考えたことのいないようなことを問いかけることで、相手の思考やアイディアを活性化させることができちゃったりするわけです。

先ほどの話で、さらに質問を続けるとすると、
「よくないことで目立つことに抵抗感があるのって、もう少し具体的に言うと何が嫌なんでしょう?」
とかってことですよね。

すると、
「悪目立ちすることによって、周りから印象が悪くなる、あの子ってできない子なんだ〜って思われるのが嫌」

みたいな話が出て来るわけです。

するとまた、
「できない子って思われるのが嫌なんだね~」
ってバックトラックしてあげることで、無自覚を自覚ができたりするわけです。

そうやって、自分の行動特性の背後にある行動原理(動機づけとなる信条や価値観)について知ることによって、変えられる可能性が出てくるわけです。

そこからさらに問いかける

「そうやって気付いた自分について、どう思う?どうしたい?」
ってことだったり、「何か手伝えることとかってあるかな?」ってことだったり。

自分の行動原理という事実を知った上で、「本人がそれをどうしたいか」という意思に合わせてサポートすることができると、
育成をしながら、必要な成果についても向かっていくことができるんだろうと思います。


現場からは以上です!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
SNS等でシェアなんかいただけた日には、びっくり喜びます!

「Z世代とのチームづくり」とは?

これは、私が働く大学生主体のNPO法人にて、大学生とともに事業実施をする中で感じたことや気付いたこと、またチームで活動する中での気づきや学びを共有したり、チームとしていま直面している課題やこれからについて共有したりしながら、ジブン自身も、読んでくださっている皆さんにとっても、チームづくり・コミュニティーづくりについて学びを深めていけたらと考えています。

私が働くNPOではたくさんの大学生が活動しています。学年もバラバラで、入りたての1年生の子もいれば今年が最後の1年!ということで意気込む4年生の子までいます。

世の中にはあまりない、4年ですべての人が入れ替わるという不思議な組織でもあって、「学生(先輩)が学生(後輩)を育てる」という文化を継承しながらやってきている組織でもあります。



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福井 邦晃/在宅主夫ユースワーカー
おいしいお酒を飲んで、ニヤニヤしながらまた今日も生きていきたいです!