UX部がUX戦略を行う意味

Fumie Katano

はじめに

現在コインチェックでは新規事業が増え、サービスが多角化しています。
そしてそのサービスが持つ特性ごとに、ターゲットとなるユーザーのモデルも変わってくるものです。

既存プロダクトのUX設計が多サービス化を前提としたものでないことから、ターゲット像が複数になった現在、各サービスにおいて優れたUXの実現ができないという問題が発生しました。
またUX部内では、競争優位性である優れたUI/UXの認識が不明確であること、各サービス特性とそのターゲット属性が不明確であることの問題意識も強く感じていました。

そこで、多サービス化を前提に、それぞれのユーザーセグメントに優れたUI/UXを提供し、収益の最大化を目指すことを目的としてUX戦略が立ち上がりました。


プロジェクト体制

戦略部分のメインはUX部のメンバーで行います。
PdM2名(うちPjM1名)、データアナリスト1名、デザイナー1名の計4名で戦略の走りを担います。
そしてプロダクトに近づくにつれてエンジニアも加わり、コミュニケーションを取るようになります。

またそれらはslackの各チャンネルでそれぞれのコミュニケーションが取れるようにします。

例えば、UXに関することを(何でも)話す際には『 g-ux 』、ターゲット属性の明確化について話す際には『 pj-uxstrategy-target 』など、UX戦略下にある各PJを明確に分けています。


スケジュールと概要

STEP1 プロジェクト計画立案

UX戦略のSTEP1は目的やスケジュール、体制などの大枠を決めるプロジェクトの計画立案から始まります。

STEP2 提供価値の定義

実際に手を動かし始めるのはSTEP2の提供価値の定義の策定からになります。

当初コインチェックでは、サービスやプロダクトの提供価値を言語化したものがありませんでした。そこで、ここではプロダクト観点での3C分析を行い、プロダクトの強み(仮説)を言語化していきます。これはターゲットユ-ザーの明確化や、プロダクトのIA/UI/UX設計、ブレない改善のPDCAを回すために必要になります。

STEP3 ターゲット属性の明確化

UX戦略における重要プロジェクトの一つで、体験設計に関わり意思決定の根拠になる部分です。
サービスごとに区分けの作成をし、現状分析を『行動 × 属性』で行い、ターゲットのセグメントを作成、課題の設定までを行います。

STEP4 情報設計とUI設計

これはモバイルアプリのコード刷新PJを前提とした、UIリニューアルを視野に入れて行われます。
STEP3で行われるターゲット属性の明確化で定義された情報をもとに、本質的な課題解決を行うことで最適な体験を設計し、提供価値の最大化することを目的としております。

STEP5 関係各所との合意形成

ここまで来ると、次はSTEP2〜4を実際に全社的に合意を取り、来クオーターのプランニングに入れていくフェーズになります。

STEP6 リリース計画策定

全社的に合意が取れたら、タスク分解、優先順位付、工数見積もりなどを行い、関係部署との調整を行います。

STEP7 実装と改善サイクル

実装のフェーズでは、最初にKPI設計を行い前後で数値的なインパクトを図る指標を決めます。また、リリース前にはユーザビリティテスト等の定性調査を行い、UI/UXのブラッシュアップをします。そしてリリース後には設定したKPIに対して効果がどうなのかの検証を行い、必要に応じて再度UI/UXのブラッシュアップを行います。

こうして確定されたターゲットに対して、ブレずに改善のPDCAを回していくことで優れたUI/UXの提供を行うことを実現します。
またこの改善で中長期的なユーザーの離脱を抑制したり、新規ユーザーの獲得を目標とし、収益の最大化を目指していきます。


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