羽生善治さんの「後悔」の捉え方に衝撃を受けた話

久しぶりに、人の言葉にハッとさせられた。

先日NewsPicks内の「WEEKLY OCHIAI」という落合陽一さんの番組に出演された、棋士の羽生善治さんの言葉だ。

落合さんから「羽生善治さんにとって豊かな人生とは?」と聞かれた羽生さんは、「後悔が沢山あること」と答えた。

この答えには驚かされた。体に電気ショックが流れたような衝撃だった。

普通は「悔いのないように」という風に、後悔はなくすべきものという認識を持っている人が多いのではないだろうか。私もその1人だ。

大学3年生になり、悔いのないようにいろんなことに挑戦しようと様々なことに手を付けようとしていた私には到底言えない。

この言葉は、一つのことを本気でやってきた人にしか、言えない言葉ではないだろうか。

なぜなら、一つのことをやり抜くには、それ以外のことを切り捨てていかなければならないからだ。これには、相当な覚悟が必要だと思う。

世の中には様々な誘惑・チャンスが散らばっている。Instagramのストーリー広告やLINEのバナー広告など、意図しなくても目に入ってしまう。

一つのことに打ち込むには、そういったノイズを切り捨てる力がいるし、その力を付けるには、「自分が何をしたいのか?」と常に自問自答し、一つに決めなければならないだろう。

羽生さんはその一つを将棋にした。その間に切り捨てていったやりたかったものを「後悔」と呼ばれているのかもしれない。

そう考えたら、「後悔」も悪くないな、と思った。

「後悔」を誇れる人間になりたい。

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