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アスリートのボクが生命の危機を突きつけられた重篤な呼吸器の病(CHAPTER1)



1)えっ!?ニューモシスチス肺炎ってなに!?

まず初めに、肺炎の治癒に全力を尽くしてくれたドクター、看護師、理学療法士、管理栄養士、ヘルパーさん、スタッフの皆さんに心よりお礼を申し上げるとともに謝意を示したい。

本当にありがとうございました。

エンデュランススポーツを楽しんでいる人、特に肉体を追い込むことを苦としない選手の皆さんは、多少の苦しさや体調の変化に耐える力があると思います。
また、年齢を重ねれば、基礎疾患の一つくらいは抱えて競技に参加している方も多いでしょう。
だからこそボクと同じ、ちょっとした体調の変化を放っておくことで、極端な場合、死に直面する状況に陥る可能性は誰にでも起こり得ます。
今回は警鐘を鳴らす意味で、ボクが罹患に至った経緯を知ってほしいので、
詳細にこの記事にまとめました。ぜひ、参考にしてください。そして、このくらい大丈夫と思わず、少しでも体調の異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

2) 病気の詳細

ニューモシスチス肺炎、略称「PCP」
原因菌:ニューモシスチス属の 1 菌種である Pneumocystis jirovecii
真菌の一種である
出典:東京医科大学八王子医療センターレポート
HIV患者に多く罹患者が分布するが、他に免疫が弱い、体力が弱いお年寄りが多く罹る、肺炎。罹患すると肺炎の悪化が早く、死亡率が高い。つまりは、体力がないお年寄りは死亡する確率が非常に高いということである。あとは、ボクのように免疫抑制する必要がある病気の患者。
そして、HIV患者より普段、健康な人の方が死亡率が30−60%と高いと言うこと。
原因菌は空気中に普通に浮遊し、身体に常在する人もいます。

入院時の状況を簡単に。
病院まで徒歩3-5分。なのに、はぁはぁ言いながら奥さんに付き添ってもらい
歩いて病院まで。整形外科で即、CT撮影とコロナ、インフルエンザのPCR検査。
画像診断でこれまた即、総合診療科に転送。レントゲン撮影に血液検査。
医師の診断で今日、今日から2、3日が山場です。最悪助からない可能性もあるので覚悟してくださいとドクターの説明、僕自身もCT画像を見た瞬間に最悪だなと思ったが、まさか最終宣告されるまで悪いとは思っていなかった。奥さんの表情を窺う余裕もなく、酸素飽和度が80%を下回る数値が原因か、
その後意識消失、、、
奥さんの顔面蒼白であっただろうことを想像すると、
いま思い出しても涙が出る😭

3)僕の基礎疾患

膠原病 2018年6月〜
膠原病は総称で、リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、乾癬など症状によって病名が違う。また、投薬も微妙に違う。世間的には、薬剤が発達して随分と治療ができるようになったと言われているが、その実態は違うと思う。まず、まったく薬を服用しなくても良いパターンは稀だ。そして「寛解」という症状が安定して落ち着く状態になることも稀だ。世間のWEBや学会のレポートには患者に期待を持たせる「寛解」の文字が踊っている。現実を覆い隠すレポートが多く、どうしてこうもいい加減なものが多いのか。
そして決定的なのは、患者によって微妙に症状が違うので検査の数値で判断するしかないのだが、この数値がまたまったく当てにならない患者もいる。
それが、僕だ。リウマチ因子が検査で検出されない。また、CRPという炎症反応を示す数値が出ないときもある。でも、患部は腫れている。その患部とは筋肉と骨の繋がっているところ。腱付着部。
それも上腕二頭筋の肩につながる奥の方とか。もう痛みがひどい時はどこが痛いのか訳がわかりません。
ところでなぜ、膠原病だとわかったかというと、サラリーマン時代から謎の微熱が続くことがあった。そして手首や小指の付け根など熱を保って腫れることがたまにあった。出張も多く、付き合いなどでほぼ、毎日外食でてっぺん回って帰宅。
かかりつけ医は、働き過ぎ。疲れが溜まっている、休めないのかね。と呆れるばかり。大手広告代理店からこれまた大手流通系ハウスエージェンシーに転職しても状況は変わらず。むしろトラブルが多くて余計に忙しくなったかも。この辺りのことは、また別に書きます。大手百貨店の闇を暴く、パンドラの箱を開けることになるかもしれません。乞うご期待、、、ウヒヒヒヒ。
で、サラリーマンから解放されて2年ほど経ったころ、リビングの戸棚の扉を手の甲で閉めると、折れてるのかっていうくらい痛い。そして朝から手の指全体が腫れているというか、浮腫んでいるというか。起きたてはてまったく指が曲がらない。
直感的に、リウマチ?と言う文字が頭に浮かんだ。
ネットで調べまくる、どう考えてもリウマチじゃないのか?
まさかALS 筋萎縮性側索硬化症じゃないよね?ってことでかかりつけ医に相談。
血液検査の結果では、リウマチ因子なし、しかし、セロネガティブというリウマチ因子が検出されないリウマチ患者はいるとうことで、大阪市総合医療センターのリウマチ専門医を紹介してもらった。紆余曲折はあったものの、2018年6月から免疫抑制剤の投与が始まり、僕の闘病生活は始まった。

当時の処方箋

膠原病の治療薬として服用している薬剤は、
1)アザルフィジン→リウマトレックス/ファイザー株式会社(メトトレキサート)※免疫抑制剤」に2023/10月変更。
リウマトレックスは、いくつかある治療薬のステップでは上から2番目。最後の砦の治療薬は生物学的製剤。

1週間に3錠服用ですが、ボクは3錠で免疫が極端に下がっていることが、後々判明しました。
2)フォリアミン/富士製薬工業株式会社

ケアラム/エーザイ株式会社

プロテカジン/大鵬薬品工業株式会社

現在は、ニューモシスチス肺炎治療のため服用していません。

目次の続き

4)感染が判明するまでのタイムライン
5)病状の推移(使用薬剤、検査など)
6)結論(罹患判断の基準と重要性)
7)まとめ(持っていると良いもの、器具など)
8)番外編 病棟で出会ったスゴイ人、オモロイ人と続きます。
ぜひ、読んでくださいね。













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