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27話目 超重要!Appleが「アップルカー」EVがメイン主力商品になる2035年以降の未来展望をストーリー形式で届けます。

2022年初頭に「2035年」以降の未来展望をしてみる。「アップル」篇。

トヨタ10社分、日本の東証一部の半分の額の企業価値がある企業の段階だが、アップルはまだまだ、グローバルかつ巨大テック企業になっていくと思っている。


「山田家」たち視点の物語で語ってみよう。

・2039年のある晴れた日、東京にて。

世界中の中央街目抜き通りにある「アップルストア」は、すでに「アップルカー・ストア」に名称が変更されており、
各種自動車ハードウェアの製品デザイン確認ができる営業販売所健康・医療のケアチェックができる問診室各種の通信機器の修理補修を承るジーニアスバーに分かれていた。

娘のまあちゃんがこういった。

「え、お父さん、アップルって昔、携帯電話やパソコンの会社だったの?


父はこういった。

「ハハハ。そうか。まあちゃんはもう昔むかしのアップルを、知らないんだもんな。
昔のAppleはスマートフォンやパーソナルコンピューターみたいな生活家電を売る会社だったんだよ。」

まあちゃん「えー、信じられない。今じゃ、こんなにクルマばかり売ってるのに?

そう、今では、アップルのストアには申し訳程度に店頭においているパーソナルデバイスは、腕時計と小型タブレットのみだ。
これももうおまけ程度で、すべて「新規販売受付」自体も終了してしまっている
5年前に販売していたものの修理補修メンテナンスしか受け付けてくれなくなって、我が家も実は今回は、それで来ている

アップルも、スティーブ・ジョブズの創業期から、スカリー、そしてティムクック時代、
そしてアップル初のエンジニア系CEOであるクレイグ・フェデリギがCEOになった時代に、事業の大変換を行うことができた。Appleは、ティムクック時代とは全く違う会社になった


そう、「アップルは世界で最も環境に優しい電気自動車と生命保険の会社」となったのだ。

・2028年 山田家のはなし

最初は既存の自動車会社も「なんだ、アップルだからiPhoneの時のような革命的なプロダクト」かと思っていたら、初期は本当にダサく、ひどい代物のEVだった
トヨタの社長、ホンダの社長、日産など日本の大手自動車メーカーの経営陣もその「AppleのEV発表のプレゼン日」を一睡もせず、夜通し見つめていたが、発表の瞬間は、当時、本当に拍子抜けした。
「なんだよ、こんなもんか」。
安心したのである。

2030年、山田家は海外の経済記事のネットサーフィンをしていた。

なんと、2028年のアップルはちゃっかりと「原価率=コスト管理」をして、市場でどういうEV製品が評判がいいのかをちゃんと予測していたのだ。
アップルは、「後発模倣品」として、テスラ、トヨタ、グーグル、アマゾン、ベンツ、ホンダのような先発のEV製品のダメなところをぐんぐんと改良していった。


その速さは凄まじかった

他の競合が「油断」している隙間もなく、なんと春・夏・秋・冬それぞれ「矢継ぎ早」に、新製品を出された
2029年には一気に「アップルカー2」と「アップルミニEV(低価格ボックスカー)」シリーズを出した

これはリアウィンドウにはそれまでついていなかったAIで測れるジャイロセンサー装置がついており、一応公道はハンドルタッチが必要だが、実質ほぼ完璧な自動運転機能もついている。
2030年には、なんと一気にさらなる廉価版の「アップルファミリーモビリティmini」シリーズも出した。そのスピードは本当に速かった。

そして、何よりもEV車内のタッチパネルで操作する「APPLE iCAR OS」が素晴らしかった。
あらゆるエンタメ、音楽、素晴らしいコンテンツが車内で子供たちが楽しめる。
何より「移動しながらの個別車内教育」や「英会話レッスン」も受けられるようになった
そして、パパは大好きな昔のドラマや映画を「Apple Car TV」という人気アプリで見ている。

もはや、今では「アップルカー」という素晴らしいクルマのない生活は考えられない
移動しながら、我が子が、ハーバードの医学部の教授ジェイミーさんの直接授業やレッスンを受けられるのだから。
このクルマを買って、アップルのソフトウェア経由で高いお金で予約申し込みをして、本当によかった。
こんなすんばらしい人生体験ができるクルマを売る会社は、いまだに「アップル」1社しかないし、その点で「アップル」には感謝しかない。


山田家としてもお礼のやり場に困った。

矢継ぎ早の新製品投入とあまりに素晴らしいソフトウェアやコンテンツに、
一気に市場のそれまでのEVは「ゴミ」のようなシロモノに変換されてしまった。
あの時(2030年代)の2〜3年のEV革命の衝撃をパパは一生忘れることはできないんだ。「アップルによる革命」だったね。と回想してくれた。

それまでのEVはみんな「個人向け」とは言い難かった

だって、車内での体験はおざなりだったんだから。
昔むかしの話だが、「2021年」にトヨタが、EVを350万台売ると言って話題になった
あの時はどよめいたが、もうすでに、2025年に急激にEV大戦争というべき、中国メーカーによるEV参入一気に低価格化が起こってしまった。


そして、安いEVだけに故障も多く、一般交通車道網でのバッテリー不十分の事故が多発してしまった。
当時の天下のトヨタも、自社のEVとバッテリー装置を、ペースを速めて売り抜くようになった。

そして、なんとかEVの普及化時代のファースト段階(2023〜2030)はなんとか開幕が終わったが、どの会社も「赤字まみれ」のまま、ガソリン車時代のGMのような「一強勝者」はついぞ生まれなかったんだ

でも、Appleだけは違ったんだね。

・2029年に一気に起こったスマホの「超低価格化」コモディティ革命ーーアップルがiPhoneを販売中止・事業撤退する時。

2027年、なんと中国からだけではなく、アメリカや日本からも「1万円スマホ」が出た。もちろん中古ではなく、新品の価格だ。
スマートフォンも、その発売から「20年」かかって、ようやく「超激安」のコモディティ化が起こった。CPUや半導体の価格、センサーの価格の低下はなかなか時間がかかったからだ。

パパは、かつて、ギリギリ「電卓」戦争、パソコンの普及化、PHS・携帯電話の普及化時代に立ち会ってきた。
山田家のパパ・ヒロシも、これらの情報通信技術革新の速さには驚いた。
昔はあれほど凄かった製品だったが、今では駅前のコンビニでも「8970円」の簡易モバイルワンタッチAndroidスマホが売っている時代だ。
なお、今では、スマート「フォン」とはいうが、ほぼ「電話機能」は過去の遺物で使わなくなっており、ほとんどがメッセンジャーサービスやSNS、YOUTUBEや動画視聴再生、ゲームなど、基本のアンドロイドOSのアプリだけでよくなった

そして、2030年になると、そこから、あっという間に、スマホは6400円、5900円、4900円、3980円...と毎年「価格下落製品」になっていったんだ。

ついに「100円均一チェーン」の「ダイタイソウ」でも、「子供向けスマホ」が(まあおもちゃレベルだが)「980円」で販売されるようになった。これはネットでも話題になってたのでみんな知ってる人が多いだろう。

そして、街を見渡すと、本当にありとあらゆる人がスマホを持つようになっている。本当に、老若男女、街の、誰もが、だ...。

しかし、アップルはその年ーー。
ホームページの製品カタログから
「iPhoneシリーズの販売は今年年内を持って、全て終了させていただきます。なお、修理補修期間には限りがあります。
その期間を過ぎると、一切の修理メンテナンスの新規受付はできなくなります。」
と書き出されていた。そう、iPhoneの設計・販売から、事業撤退してしまったんだパパはとても悲しかったね。

すでにアップルは、数年前に出た「AppleCarシリーズ」と付随するタブレットやウェアラブルデバイスが主力製品となっていた。
ちなみにアップルは、チップだけではなく、ついには「センサー」も「バッテリー」も自社設計デザインの実装化をするようになっていた


そのため、完全にコモディティ化した低価格スマートフォン市場で売り続ける決断は、クレイグCEOにはできなかった

パパ・ヒロシは、自他ともに認める「iPhoneマニア」だった。
メルカリで(ちなみに「メルカリ」は、今では当時の中古フリマ会社では当になく、人材派遣やECストアまで手がけるグローバルな教育・医療の総合テック会社でもある)昔のiPhoneを買い集めるほどだった。
だが、そんなヒロシですらも、もうすでに駅前で売っているAndroidの激安スマホでよくなっていた

え。個人情報なんかどうでもいいんだ。だって、そもそもスマホを毎日頻繁に使う生活習慣自体がなくなったからね。

そういえば、ヒロシはかつて読んだApple創業者のスティーブ・ジョブズの伝記に「アップルは、コンピューター界のソニーになりたかった」
言っている部分を見つけた。


「SONY」といえば、90年前にトランジスタラジオを作り、70年前に「ウォークマン」という個人が音楽を再生できるパーソナル・モバイルデバイスを製品化して、70年前は、世界中で売りまくった日本発の会社だ。ちなみに今では、EVがメインで、あとは完全にゲームとエンタメ、保険・金融・医療の「総合商社」になっており、スピーカーなんかはおまけ程度だが。先日、センサー販売はそっとやめたようだ。

アップルは、今でも創業時のように、SONYを追いながら、つくづく「高付加価値製品」を出し続けている

アップルのおかげで、EV=それまでの「購入ハードルの高さ」から、「家で、一台の自転車を買い替えるレベル」にまでなった。

2027年ぐらいの、Apple以外のEV会社は、「凄いEV」や「安いEV」ばかりだったんだ。でも、決して「僕のためのEV」ではなかった

でもAppleの考える「新しいクルマ」は全く違った。繰り返すように、便利なだけじゃなく、安いだけじゃなく、すっごく、使っていて、なめらかで、消費がクリエイティブで、しかも快適さだけではなく、ちゃんと実機能も高かったんだ。まさかクルマの中が大学や学校の教室みたいになるなんて10年前、2022年には、夢にも思わなかったよ。しかも陰気臭くないんだ。

https://www.youtube.com/watch?v=OEP2kCvn1ac&t=1s


ここで、山田家のパパのアップルカーの個人的感想ももう少し、追加しておこう。
たしかにアップルカーの価格は、まだまだかなり高い。
今時、EVなのに「1400万円」なんて、うちみたいな中流家庭には、正直「かなりの高級車」だと思う。
他に、中国製の「80万円のEV」もあるぐらいなのに、なぜわざわざ「高いアップルカー」を我が家は買い続けるのか?
もちろんデザインのかっこよさもあるが、そんなことだけではない。
具体的にメンテナンスやアフターケアのサービスが極めていいのが、アップルカーの特徴なんだよ。
「バッテリーの新品交換」こそ、アップルは絶対にしてはくれないが、他の少しでも不具合のメンテナンスや相談は、即座にオンラインのカスタマーサポート経由で予約して、すぐにやってくれる。
これもアップルiCARケアというメンテナンス保険サービスのおかげだ。
年間38,000円のサブスクリプションで入れる。
最初は「高いかな」と思ったが、ものすごく「安い」と今では感じているね

・世界最大の「ソフトウェア型自動車保険会社・アップル」の誕生ーー。実は「保険」が主力商品となったアップル

大昔の学生時代に、ジャック・アタリという学者の「未来予測本」で、21世紀は「保険」の時代になるというのをヒロシは読んだことがあった。

https://www.amazon.co.jp/2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!-ジャック・アタリ-ebook/dp/B074NSCZB5/ref=sr_1_1?crid=2WBH45KXL59P2&keywords=ジャックあたりの未来予測&qid=1644741129&sprefix=ジャックあたり%2Caps%2C161&sr=8-1

なんとアップルの経営陣が、その本を読んだかどうか知らないが、アップルiCARケアサービスや様々なサブスクの保険サービスあらゆる製品購入時につけるようになっていた。
もちろんMacやiPhone販売時にもあったが、当時は、まだ製品部分だけだったが、今では「身体データ」を通じて、健康な心身を保つプロのコーチとのパーソナルサービスなどもなんと年間32000円でオンラインケアをしてくれる。こんな感じで「サービス」も今では大人気主力製品だ。
アップルも、実は、アップルカー以外は、「赤字事業」だったりする。でも、彼らはそれでもサービスのビジネスをもう10年以上もやっている。

そして新規のサービス事業も「赤字」にこそ見えるが、世界中で大量のカスタマーがいるアップルなので、この価格でできるのが実際だ。なおかつフリーランスのアップル認定資格を持ったプロコーチにも、高いフィーを発生させている。
まさにAppleしかできない、好循環ビジネスだ。

2020年代後半、アップルは綿密に「どうしようもないアップル製EV」をわざと出し、市場で、撹乱させていた。

アップルにとって、本当に目をつけていたのは「ひどい選択肢しかないアホみたいな市場」だった。

そして、そう、「自動車保険」だ。それはもうひどい代物しかマーケットにはなかった。しかし、自動車保険をいきなりは参入したばかりの会社は売れない。規制産業だからだ。
アップルはそのために、EVを独自に開発し、普及化させていたのだ。
しかし、EVを大量生産しても売り上げは正直たかが知れており、当時のAppleのブランド力やマーケティング力をもってでしても、売れ行きは好ましくない。研究開発コストとあまりに見合わない。

本当は「保険」を売り続けること。そして、最も顧客主義の保険製品マーケットそのものをAppleが作り上げること。これがAppleの狙いだった。


アップルは最高の製品デザインでないと、手を出さないことは、この「70年間の企業の歴史」でも、一目でわかる。
そして「無形財」だ。そう。「自動車保険」には、操作が難しい上に全く役に立たないコンピューター何千曲も入るのに操作ボタンが一曲ごとしか選択できないMP3プレイヤーいろんなアプリをダウンロードしなければいけないのに「固定のボタン」がついてしまっているスマートフォン以上「ひどい粗悪な代物」しかないことに気づいていた。


極め付けは、「最悪の窓口対応」だ。「消費者を騙す」であろう長文かつ小さな文字で、明らかにわざと読めないような難文による「最悪の保険契約と説明書」だらけだった。
これらを全部撤廃し、説明書が一切ないグラフィカルでデザイン的な保険の市場を作った。

独自にデータ解析ソフトウェアを使って簡易的にダイナミックにわかりやすく、クリエイティブなイラストデザインを模した「保険サービス」のフローを作る上で、まず、大事なことは、若者だった。

アメリカでも、日本でも、25歳の若者は、「保険=バカな金持ちしか買わないもの」という認識だった。

しかし、Appleはその既存の「保険」のイメージを、それまでとガラッと変えてしまった。iPodやiPhone以上の革命だった。
そして交通データや自動運転データ、AIによってアップルは事故の可能性を限りなく低くすることができた。

それでも発生する交通事故・自動車事故のためのアップルカー保険の市場Appleがたった1社で作り上げることができた。

ここからのAppleの「保険」への情熱は凄まじかった。世界各地の疫病、あらゆるリスク、医療、教育、病気の検知データを即座に発見するアルゴリズムから、ゲーム・エンタメのアプリ開発会社と組んで、iCarOSの中だけで、使える一大インシュランス市場を作り上げていった。もはやEV市場は世の中で誰もが思うより早く普及化してしまい、市場の圧倒的勝者がいなかった

EVを生産するだけ赤字になっていた。

トヨタやホンダの社長は、EVで多少の儲けこそあったが、10年間、口をあんぐり開けていることしかできなかった。

そして、気づいた頃には、2040年。

アップルは、人知れずに「世界最強の付加価値の高い自動車保険」から「保険・金融・教育の巨大サービス会社」になっていたのである。

ちゃんちゃん。

第一部・完

・引き続き、少年ジャンプの連載をお待ちくださいw

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