私が可愛くなってはいけない理由。
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私が可愛くなってはいけない理由。
最近は、自分にかかってる呪い(無意識の思い込み)を知る、気付くということを夢中になってやっている。
たとえば、失敗してはいけない、誰からも好かれないといけない、迷惑をかけてはいけない…いろんな無意識の思い込み。
あれ?何で私はそう思ってたんだっけ?みたいなこと。
ここ最近「あれ?私は、自分に対して、これ以上可愛くなってはいけないって思ってるな」と気付いた。
いやいやいや!!!可愛くなりたくて時々はエステも行くし、まつげパーマもするし、顔パックだってしてる。そんな努力しつつも、実は心の奥底で「私は可愛くなってはいけない」と思っていることに気が付いた。
なにこの矛盾。
このことに気が付いたとき、私は自分に対して、盛大に爆笑した。もう、これ以上可愛くなれない、完璧に可愛い人、絶世の美女がそう思うならまだしも、私ごときで可愛くなってはいけないって、どーゆーこと?
全く意味が分からなかった。
今以上に可愛くなれるもんなら、いくらでもなりたいですけど?
よく理由は分からないけど、まぁそんなことを思っている自分に気が付いて、「いや、可愛くなってもいいと思うよ?もっと可愛くなろうよ」と言い聞かせてきた。
そして昨日。なぜ自分が可愛くなってはいけないと思うようになったのか、その原因となったことを思い出した。
原因は、色黒坊主
私が中学1年生のとき、クラスの一番偉そうにしているリーダーみたいな人に好かれてしまった。子分みたいな男の子をいつも数人連れている、クラスで一番目立つ男の子。カッコよくて人気があって目立つのではなく、悪さをして目立つような色黒で、坊主頭の男の子。
そんな男の子がなぜか私を好きになって、猛烈にアタックしてきたのだった。いや、アタックといっても本人はシャイで何もできず、子分たちがやたらと私と色黒坊主をくっつけようとするのだ。クラスの席替えがあると、私と色黒坊主が隣りの席になるよう仕組んだり。授業中、私が当てられると、色黒坊主を冷やかしたり。
最初は好意を持ってくれていることがうれしかった。でも子分たちが、私と色黒坊主をネタに頻繁にちょっかいを出してくるようになって、それがだんだんと苦痛になっていった。そういうことをされるのがとにかく嫌で、最初はうれしかったはずなのに、その好意さえ迷惑に思えてきて、私は逃げまわるようになっていった。
学校で避けまくっていたら、そのうち色黒坊主が家まで来るようになった。週末になると、子分と一緒に我が家にやってくるのだ。
嫌すぎる。
最初は私が出ていたのだけど、それが何回か続いて嫌になって、私は居留守を使うようになった。いないときは親が対応してくれていたが、思春期の繊細なとき、親に色恋沙汰みたいなことがバレるのも、本当に嫌だった。
居留守を使っているのに、色黒坊主は懲りずに毎週毎週、我が家にやって来る。何をしに来てたんだろう? 今となっては覚えていなくて、全くの謎なんだけど。たぶん1〜2ヶ月くらい無視していたら、そのうち来なくなった。
でも、あるとき教室でこんなことがあった。
また色黒坊主の子分たちが私を冷やかし始めて、私が嫌がって…みたいになったとき、それを見ていた別の男の子が助け船を出してくれたのだ。
「江角が嫌がってるだろ、やめてやれよ」みたいな。そしたら「お前には関係ないだろ」となり、「いや、可哀相だろうが!」ってなって、私の目の前で、色黒坊主とその男の子が取っ組み合いの殴り合いになりかけたことがあった。色黒坊主がその男の子の胸ぐらを掴み壁ドン&にらみ合い。一触即発…!
今考えたら、竹内まりやの「ケンカをやめて〜2人を止めて〜」みたいな状況で、「え、私の人生そんなことあったんだ?ウケるんだけどwww」って感じなのだけど。
でも、そのときは恐怖しかない。大声で怒鳴る男子2人が恐くて恐くて立ち尽くしていたら、誰かが先生を呼んできてくれて、その場は収まった。このときの私は思ったんだろう。
その結果が「私は可愛くなってはいけない」だ。
可愛くなければモテない。モテなければ何も起こらない。安全だ。(可愛い=モテるという、その短絡的な考え方もどうかと思うが)
昨日突然この一連の出来事を思い出した。すっかり忘れていた。
いやぁ、なれるもんなら、もっと可愛くなってモテたいよ、わたしゃ!
でもまぁ気付いたので、たぶんちょっとずつ変わっていくんだと思う。
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