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好きなことを継続できて、それがお金に変わる方法とは?「生きのびるための事務」読了。

私にはできないことがたくさんある。

たとえば、家計簿はつけられない。
確定申告はもっと無理。
嫌いな人と笑顔で話すこともできない。

そんな「できない自分」を発見するたびに、ダメな奴だ、使えない奴だ
何でできないの?バカだなぁと自分を責めてきました。

ですが、この数年は考え方を変えました。

できないことはしょうがないので、ならば、今の私のままでできるようにするには、どうしたらいいか?「私自身」を変えるのではなく、「私のやり方」を変えることにしたのです。

私のままで上手くやる方法。

家計簿は、アプリでざっくりと管理する。
確定申告は、税理士さんにやってもらう。
嫌いな人とは、そもそも距離を置くか、付き合わないで済むようにする。

できない自分を責めるのではなく、今の私のままできるようにするにはどうすればいいかを考える。

できない自分を責めるって、何かをやっているようで何もしていない。責めたところで、解決には1ミリも近づかない。

できないのは、「私のやり方」が間違っているからであり、「私」が間違っているわけでない。


と、ここまで書いてきて、なんか最近読んだ本に似たようなことが書いてあったよな?と思い出したのが、

『生きのびるための事務』
坂口恭平 (著) 道草晴子 (イラスト)

でした。

この本は、坂口恭平さんが「今の自分」になるために一体何をしてきたのかという、超具体的なことが書いてあります。

坂口さんの今とは、作家であり、画家でもあり、音楽家でもあり、建築家でもあるという多彩な活動を行っている今。

20年前、坂口さんが自分の仕事で全くお金を稼げない状態だったところから、今や本を20冊以上出版し、絵を描き、現代美術館で個展を開き、楽器を演奏する「今」になるまでにしてきたこと。

それは事務。

本の紹介文にも

芸術家でも会社員でも学生もフリーランスも、事務作業を疎かにしては何も成し遂げられない。夢を現実にするたった一つの技術、それが《事務》です。

とあります。

事務というと、私の最も苦手とする作業ですが、この本で坂口さんの提案する「事務」は全く違っていました。数字に振り回されたり、エクセルシートに記入なんてしなくてもいい。全然難しくない事務。

「好きなことを継続できて、それがお金に変わるといいな」と思う人は多いと思います。この本では、それを実現するためにどうすればいいかが書いてあるのです。

それが「事務」というわけですが、この本を読んで一番に思ったのが、私がこの数年やってきたことは坂口さんの言う「事務」だったんだなということでした。

私も、私の好きな「書くこと」を続けるにはどうしたらいいか、そして、それを「お金に変える」にはどうすべきか。そんなことを考え行動してきた数年だったな、と。

私が無意識に漠然としてきた「事務」が功を奏して、私は今、好きなことをお金に変えられるようになりつつある。

なので、この本に書いてあることにはすごく共感したし、私が無意識に漠然としてきたことを、この本では順序立てて詳しく説明してあって、すごく分かりやすかった。

誰にでも再現性がある。

そしてこの本にも書いてあったことが、「自己否定しなくていい」ということでした。

否定すべきは「己」ではなく、己が選んだ「方法」のみである。そうすればどんなことも上手くいきます。

冒頭の文章はまるで自分が思いついたかのように書き進めていたれど、ついこないだ読んだ本の受け売りだったのでした。でも、それだけこの本の内容が自分に浸透していたのかと思うと、それもうれしい。

私は、この本を1度読み終わったあと、「これにはものすごく重要なことが書いてあるから、何度でも読み返すべきだ」と思って、旅の間も持ち歩き、暇さえあれば繰り返し読んでいました。

本は、イラストエッセイになっていて、このイラストもまた親しみがあり、すごくいいのです。コミックのような仕上がりなので、文章は短く読みやすい。大切なことが簡潔に書いてあるのも良い。

私は旅先で、本に紹介してあった「将来の現実」を書き出すワークをしてみました。「将来の夢」ではなく、「将来の現実」という点がポイントです。

夢ではなく、10年後の今日は、何をして過ごしていたいか?を書きだしてみる。

坂口恭平さんが書いていた「将来の現実」が私の理想に近かったので、ほぼ倣った感じになりましたが。

その後、村上春樹さんのエッセイを読んでいたら、そこに書いてあった村上春樹さんの1日がまさに私の理想だったので、書き写してみました。

朝食をはさんでだいたい午前10時半頃まで仕事をして、それから大学のプールで泳ぐか、その辺を1時間ほど走るかして、そのあと昼御飯を食べる。

午後はだいたい気分転換。小説以外の仕事(翻訳とか、こういうエッセイとか)をしたりしなかったり、町にちょっと散歩に出たり、買い物をしたり、あるいは事務的な日常的な用事を片づけたりする。

夕食後はたまにビデオで映画を見たりするけれど、だいたいはのんびり本を読みながら音楽を聴いている。よほどのことがない限り、日が暮れたら仕事は一切やらない。

朝5時ちょうどに起きて、夜9時過ぎにはベッドに入ってぐうぐう眠るというパターン。

これが村上春樹さんが小説を書いているときのスタイルだそうで、これは最高ではないか!と私は思った。そして「そんなの、できるわけないじゃん」ではなく「どうしたらできるようになるか」を考えるのが、事務。

遅くとも「5年後の現実」がこれになるよう、私も引き続き「事務」を遂行していこうと思ったのでした。

好きなことを継続できて、それがお金に変わる方法が知りたいなら、必読の1冊だなと思います!

そして、私が無意識に取り組んできた、「書くこと」を続けるにはどうしたらいいか、そして、それを「お金に変える」にはどうすべきか、この数年で何をしてきたのか、またnoteに書きたい。

さて、この本は、私の運営する私設図書室「わたしの居場所」に新たに加えます。今月のオープンデイのご予約もお待ちしています。
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●日時
7月18日(木)14時〜15時30分
7月25日(木)14時〜15時30分

●会場
出町柳にある私設図書室「わたしの居場所」

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