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エンジニアが3ヶ月エンジニア採用広報をやってみて気づいたこと

この記事は エンジニア採用 Advent Calendar 2021  7日目の記事です。

株式会社ビザスクでエンジニア兼エンジニア採用広報をやっているぐりこです。

2021年9月からエンジニア採用広報に関わるようになり、エンジニアをやりながらエンジニア採用広報を3ヶ月やってみて気づいたことを振り返ってみようと思います。

なぜエンジニア採用広報を?

本題に入る前になぜエンジニアである私がエンジニア採用広報をやることになったのか、について少しだけお話したいと思います。

元はリファラル採用担当

エンジニア採用広報にいきなりなったわけではなく、2021年前半ではリファラル採用の推進担当をやっており、カジュアル面談やテックブログの更新を頑張っているメンバーを可視化する表彰制度を設計・運用していました。

ただ、リファラル採用の推進担当をやっている中でもっと本腰を入れてエンジニア採用に携わりたいと思うようになりました。というのも、表彰制度を作った効果はある程度感じられたものの、それが採用にまで影響している感覚がいまひとつ持てなかった、というのが正直な感想でした。

ただ、この時点ではあくまで「協力したい」くらいの温度感でした。

エンジニア採用の危機

気持ちが変わったのは、開発業務をしている中で「エンジニアが足りない」と思う機会が増えてきたタイミングでした。

CTOやVPoE、エンジニアマネージャーなどの方と比べて直接人事に携わる機会が少ない末端エンジニアの私が「エンジニアが足りない」と頻繁に感じる、というのは割と緊急事態なのでは?と思ったのがきっかけでした。

決意

指を加えて待っているだけでは、ずっと「エンジニアが足りない」とぼやき続けることになる可能性が!これは自分で何かアクションを起こさねば!と思い、エンジニア採用広報担当に名乗りを上げました。

正直、エンジニアが足りない状況でエンジニアである私が採用広報もやるというのは短期的にはエンジニア不足が加速することになるのですが、長期的にはエンジニア不足の解消に繋がるはず!という希望を持って取り組んでいます。

本題:3ヶ月やってみての気づき

エンジニアであることのメリット

エンジニアがエンジニア採用広報に携わるメリットは正直なところ、そんなにないかも?と感じています。(単に気づいていないだけかもしれませんが。)

  • エンジニアのことの理解するために0から技術の勉強!が不要

  • 社内の開発チームがそれぞれ何をやっているのかある程度知っている

  • 開発で忙しくて情報発信まで手が回らない…みたいなエンジニアあるあるが体感的に理解しやすい

  • 上記により社内外のエンジニアと直接話して情報収集するときの負荷が少なめ

いずれのメリットも元々エンジニアじゃない人より「スタートラインがちょっとだけゴールに近い」程度のアドバンテージでしかなく、例えば技術の勉強にしても自分の専門外の技術については勉強したり社内の専門の人に聞いたりする必要があります。

ただ、一番のメリットは「エンジニアが増えることで直接的に恩恵を受ける立場であること」です。

実際問題、エンジニアが増えても直接的には自分が楽になるわけではない人というのが組織の中にはいて、そういう人たちがエンジニア採用に本気で当事者意識を持って取り組むのは中々難しいのでは?と思っています。

まとめると、エンジニアであるというだけでずっと有利が続くわけではないですが、当事者意識を始めとしたアドバンテージは確かにあるという感覚です。

一次情報の大切さ

エンジニア採用広報をやる上では「まず自社のエンジニア、および開発チームのことを知る」のが何よりも大切であること、そして、「できるだけ一次情報に触れ、資料や人づての情報を得て知ったつもりにならないこと」が大切だなと思いました。

元がエンジニアなので、最初のうちは採用広報のことを知るために本を読んでみたりググってみたりしていたのですが、PLAID VOX で井原さんが「一次情報を大切にしている」という主旨の話をしているのを聞いて、社内の全エンジニアと採用広報の話をする1on1をやってみました。

1on1をしてみると、自分が有効だと思っていた広報媒体があんまり見ない・興味がないという感想のエンジニアが多かったり、そもそもテックブログに何を書けばいいのか分からないという課題が見えてきたりと、多くの発見がありました。

30人以上いるエンジニア全員と1on1をしたので、中々安易におすすめできる労力・コスパではなかったのですが、採用はとにかく人と人との事なので、直接話を聞くことに勝る道はないのかもと感じました。

採用界隈の方々の人との繋がり

採用広報をやると決めた直後は、右も左も分からなかったので、Meety で他社のエンジニア採用担当の方にお話を聞けないかと思って募集をしてみました。

情報交換というよりはこちらから一方的に質問してしまうことも多かったのですが、ほとんどの方は(少なくとも見かけ上は)快く質問に答えてくれて、本当に驚きました。

エンジニア界隈も情報交換は割と活発な方だとは思うのですが、私の前日に エンジニア採用 Advent Calendar 2021 の記事を書いたてつのすけさんが最近 Meety でちょっとお会いしたというだけで、記事の末尾で私の紹介をしてくれたりと、本当に人との繋がりを大切にしている方が多いなと思いました。

Meety 経由でお会いした方に聞いた話を元に自分でもいろいろ行動してみて、その体験を他の方の採用活動に少しでも役立てて欲しいという思いから、今回のアドベントカレンダーも書こうと思いました。

採用そのものの難しさ

最後は採用に関わる方なら改めて読むまでも無いと思うのですが、採用は本当に難しい、という体感を得たというお話です。

  • 再現性が高いノウハウが少ない(ほぼない)

  • あらゆるリソースが膨大にかかる

  • いくらリソースを割いても最終的には運や確率が絡んでくる

  • トレンドや自社の状況変化に応じて打ち手を変えたり増やしたりが必要

  • 他社で上手くいっている事例を聞くとつい真似したくなる

  • 社内の人やチームのことを俯瞰してみるスキルが必要

など上げたら切りがないです。これだけの難易度のことをほぼ全ての企業で誰かしらがやっていると思うと本当に頭の上がらない思いです。

最近はデザイナーとエンジニアの歩み寄りが一昔前に比べてグッと進んだなと感じていますが、エンジニア採用とエンジニアもそれぞれの難しさやよくある課題感なんかを互いに知っていけたら良さそう(終盤に突然失われる語彙)

これからのこと

いろいろ分かったようなことを書きましたが、まだまだエンジニア採用広報のことは行動や結果で示せていないことだらけなので、情報発信を頑張りつつ、しっかり行動して成果に繋げていきたいなと思っています。

こんな感じでまだふわふわしている奴ですが、情報交換してみたい!という物好きな 親切な方がいたらぜひお話させてください!(再掲)

明日のアドベントカレンダーは 岩見@Synamon採用担当 さんの担当です!



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