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僕は大阪や東京の路上で半裸やモヒカン、マクドの看板の上や、ビルのボイラー室やリッツの便所で、スケッチブックに黒鉛の塊で殴るようにして詩を書いたりしていました。 また、山や薪スト…
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#最近の学び

父になることについての詩的散文

父になることについての詩的散文

俺は俺のままでは浅すぎた
こんな俺では20代の頃の残滓を啜って生きてるだけじゃないか
考えるということを放棄してたんだ
10年近くも
考えようとしてた
考えようとしてただけだった

思考の前でクラウチングスタートの姿勢のまま10年経過していた
体そのものがカサブタのようになってしまっていた
俺は考えるということをしてみたかったんだ
思考を前に待つということ

世界が反復する音色に耳を澄ませる
風を

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