江戸時代の食事
江戸時代の食事の特徴を知ることで、当時の暮らしに思いを巡らした
〈目次〉
1.はじめに
2.主食の変化
3.身分による食事の特徴
4.食事の回数
5.食事内容や料理の種類など
6.おわりに
1.はじめに
時代とともに食事は変わっていく。
日本においては、明治維新以後、海外の食事の流入と影響を大きく受けたと思われる。
それでは、明治維新以前、
江戸時代の食事は、どのようなものだったのか?
今回、江戸時代の食事について調べてみた。
日常の暮らしに食事にかかせない。そのため、江戸時代の食事の特徴を知ることで、当時の暮らしに思いを巡らした。
2.主食の変化
江戸時代には、主食のごはんも変化していった。「ひえ」や「あわ」から「白米」へと変わっていった。
3.身分による食事の特徴
①庶民の食事
江戸時代の庶民の食事は、白米と味噌汁がメインだった。朝は白米と味噌汁に漬物、昼は白米と味噌汁、夜は白菜の味噌汁におかずなどという内容になる。
②武士や大名の食事
武士や大名の食事は、庶民よりも少しよい食事とされていた。その違いは、朝は同じだが、昼や夜におかずが並んだ。おかずは納豆や豆の煮物などが多く、魚は月に三回ほど口にした。
③将軍の食事
将軍の食事は豊かで毎食ごとに魚が食べられていた。ヒラメや鯛などの高級魚も多くでて、卵料理や食事中にはお酒を楽しむこともあった。
4.食事の回数
もともと江戸時代の初期には一日二食が基本だった。しかし中期になると、一日三食という今と同じスタイルの食事回数が確立された。
その背景には、明かりの普及が関係している。明かりをつけて、夜まで過ごすようになると、お腹がすくので夜ごはんが必要になったのだ。
このように明かりの普及と共に人々は起きている時間が長くなり、それに伴い一日三食という食事回数に至った。
5.食事内容や料理の種類など
①肉の食事
江戸時代には、生類憐れみの令があり、肉を食べることが禁止されていた。そのため、こっそりと肉料理を楽しむために、肉は別名で呼ばれたいた。
馬肉はさくら、猪肉はぼたん、鶏肉はかしわと呼ばれていたのだ。現代でもその名残りがのこっている。
②料理本
江戸時代にも料理本があった。人々はそれを見てさまざまな料理に挑戦していた。万宝料理秘密箱という料理本は、卵を使ったアイデア料理が紹介されていたのだ。
③外食
江戸時代には、今の屋台料理である外食が発展した。四天王と呼ばれる蕎麦や鰻、寿司、天ぷらを外食で楽しむことができた。
安価で味わえる屋台で発展した四天王は、やがて店を持ち、現在の和食につながるメニューが次々と作られていった。
6.おわりに
江戸時代には、さまざまな料理の発展があった。身分によって食事の種類に違いがあったが、主食が、あわやきびから白米に変わったのも江戸時代になる。
江戸時代には四天王と呼ばれる外食のように、現代の食文化にもつながる発展が多くあった。
以上
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