誰もが死の持つ生の感覚に生かされている
死と自分との狭間には
ぼんやりとした雲があって
いつでも向こう側を感じられるのだけど
今はこちら側にいるというだけのこと
生の息吹は
どこかしこにも溢れていて
この寂れた東京を潤している
ホームで電車を待つそのとき
信号機が青になるそのとき
背後にヒヤリとのしかかる
死のあまりにもハッキリとした温度が
少しだけ心臓の鼓動を早くする
死と自分との狭間には
もうまもなく、ぼんやりとした雲がかかって
見えなくなる 遠くなる
そうして毎日近くに来ては
何もなかったかのように息を潜める
私のすぐそばで
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