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砂を踏む感覚は
何か大切なものを踏みしめる感覚と似ていた

そこには少しだけの隠匿と
太陽のような明るさがあった

踏みしめるたびに
命を感じ、消滅を味わう

ふと見上げれば
風が波が音が光が
まつげの間に滑り込んでくる

大切なものを踏みしめるたび
身長が少し伸びた気がして

痛む胸を両手で押さえてた

どんな時も ここにはずっと海があった


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