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荒ぶる美しさの中で

余すことなく
空がキレイだった

雲と雲は
扇状に広がる 扇子みたいだ

その隙間を埋める 青い空間は
まるで 悩みごとがなくなった後の 
心のように軽く

その上に広がる粒々の星の子供たちは
のちにくる夜を 心待ちにしてる

私は 私だけの仕草で
美しさの中にある匂いを嗅いだ

鼻の奥がツーンとする ワサビみたいだ

美しさはいつも ツーンとして
少しだけ痛みがあって

なんていうか とても強い存在で

夕方の心を埋めるのは いつも
そんな美しさだった そんな痛みだった

美しさをみつけて
とっさに匂いを嗅ぐとき私は

いつも私だけの仕草で それ をする
めいっぱいの星屑が欲しくて


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