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SAKURA 見納め

電車から見えたのは いつかのおもかげ
ふたりで通った 春の大橋
卒業のときが来て 君はまちを出た
色づく川辺に あの日を探すの

それぞれの道を選び ふたりは春を終えた
咲き誇るみらいは あたしを焦らせて
小田急線の窓に 今年もさくらが映る
君の声が この胸に聞こえてくるよ

桜も見納め。
一昨日、雨が降って花が大量に散りました。
でもまだ残り桜が咲き誇っていて、その一部は舞っており、
そのなかを SAKURA を聴きながらゆっくり歩きました。

満開が過ぎてなお、より美しく感じられるのは、
わずかに日の限った空と、湿った柔らかい空気のせいでしょうか。

心に迫るものがあります。

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中学からずっと気になっていた子に、高校卒業の春に告白をしました。
この地から離れて遠いところに行く人に、今さら何かを話しても、どうにもならないことは今の自分なら分かります。
でもその頃は、何も分からなかった。

歌のとおり、あたしは焦りました。
河川敷を歩く鳩を見ながら。

何を話したかは、まったく覚えていないけど、
ただ鳩が目の前を歩いていたことだけを鮮明に覚えています。

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